細胞生物学は顕微鏡の開発によって始まり,顕微鏡技術の発展と共に発展してきた。光学顕微鏡の分解能はAbbeの式
蛍光プローブについても,下村脩博士の発光タンパク質GFPの発見は大きな発展をもたらした。これまで行われてきた化学的蛍光プローブで標識したタンパク質のマイクロインジェクションに加えて,GFP融合タンパク質を細胞内で発現することができるようになった。これと強制的な蛍光退色操作を組み合わせてFRAP観察によりタンパク質の細胞内ダイナミクスが観察できるようになった。さらにR. Tsien博士や宮脇敦史博士らは様々な変異GFPや別種の発光タンパク質の開発によって複数の蛍光,すなわち複数のタンパク質種の同時観察を可能にした。このことはFRETによる細胞内でのタンパク質間の相互作用を可視化することをも可能にした。このように光学顕微鏡の進歩はとどまることを知らない。本特集ではそのような最先端の技術について,各専門家の方々に解説していただいた。
雑誌目次
生体の科学64巻6号
2013年12月発行
雑誌目次
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
特集によせて フリーアクセス
著者: 馬渕一誠
ページ範囲:P.524 - P.525
超解像顕微鏡
著者: 藤田克昌
ページ範囲:P.526 - P.532
光学顕微鏡は医学・生物学研究において欠かせないツールである。しかし,光学顕微鏡の持つ空間分解能は,電子顕微鏡や原子間力顕微鏡には到底かなわず,細胞の内部や表面の微細構造,タンパク質の構造変化の観察などには利用されてこなかった。光学顕微鏡の空間分解能は光の持つ波の性質により制限されている。光は電磁波として空間を伝わるため,その空間分布は波の干渉の結果として形成される。このため光を分子や原子レベルまで集光することができない。
光学顕微鏡の空間分解能について理論的に説明したのはドイツのアッベ(Ernst Abbe, 1940-1905)である。1873年ごろ,彼は光学顕微鏡では光の波長の半分より小さな構造は解像できないことを導いた。その約100年後,共焦点顕微鏡,2光子励起顕微鏡が登場し,若干の空間分解の向上はもたらされたが,光の波動性がもたらす限界を大きくは超えられなかった。その後も光の限界を超えた解像力をもたらす顕微鏡,すなわち超解像顕微鏡の実現に向けて多くの研究者が努力を重ね続け,2006年ごろから多くの超解像技術が目覚ましく発展した1)。それらは光学的に空間分解の理論限界を破ったわけではなく,蛍光分子の発光特性をうまく利用して,その限界以上の空間分解を得ることに成功した。そのため超解像顕微鏡は蛍光顕微鏡をベースにしたものがほとんどである。
三次元セクショニング顕微鏡―酵母のアクチン細胞骨格ダイナミクス
著者: 柏﨑隼
ページ範囲:P.533 - P.538
一般的に蛍光顕微鏡観察を行う場合,最も簡単なのが固定した試料および生細胞の二次元(X-Y平面)静止画像の取得,次いで生細胞タイムラプス観察であろうかと思う。しかし,細胞内は言うまでもなく三次元構造であり,時間と共にダイナミックに変化している。この変化を正確に捉えることは細胞生物学において重要な課題である。もちろん研究分野や目的によって顕微鏡の使い方は変わってくるが,X-Y平面の情報にZ方向の情報が加われば,新しいこともわかってくる。
1分子イメージングによる細胞膜シグナル変換機構の解明
著者: 楠見明弘 , 鈴木健一 , 藤原敬宏 , 笠井倫志
ページ範囲:P.539 - P.544
細胞はどれくらい賢いか?
細胞に外部から刺激入力があると,細胞内への信号伝達が起こる。この信号の強度は,例えば図1の一番上の図の“全体の信号”のように変化するであろう。ここでは,PLCγ(ホスホリパーゼC-γ)が細胞膜にリクルートされてきて,細胞膜中のPI(4,5)P2(ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸)を加水分解してIP3とdiacylglycerol(ジアシルグリセロール)などの2次メッセンジャーを生成するような経路を考えよう(これらは,その後,細胞内Ca2+動員やPKC(プロテインキナーゼC)の細胞膜への移行などにつながる)。縦軸の信号強度は細胞膜上に存在するPLCγの数としよう。細胞全体でのPLCγの応答は10-20分間程度続くことが多い。すなわち,全体で1,000秒とすると,PLCγ各分子(1分子ごと)の細胞膜へのリクルートは図1のモデルAで示すように,同じ程度,または,数百秒のオーダーであろう。
しかし,このように考えると,実際には大きな問題に出くわす。すなわち,細胞全体のPLCγの応答(細胞膜上のPLCγの数,図1,1番上の図)は強度も時間変化も,よく制御されているはずである。もしPLCγの1分子ごとの細胞膜へのリクルートが図1のモデルAのように起こるとすると,細胞全体の応答曲線を正しく引き起こすことは非常に難しいことである。次の分子をいつ活性化すると,何分後には全体としての強度を正しくできるかなどが,極めてよく調整されていなくてはならないからである。
生体試料におけるSecond Harmonic Generationイメージング
著者: 塗谷睦生
ページ範囲:P.545 - P.550
光学顕微鏡における生体試料の観測においては,試料に光を当て,試料により変換された光を観測することで対象の情報を取得する。つまり,物質と光の何らかの相互作用を利用することで,試料内の物質の情報を光の変化として捉えているわけである。例えば光の屈折率の違いから細胞の形態を観測したり,光による励起を利用して蛍光物質の細胞内局在を得たりする。このように考えると,生体物質と光との相互作用の様式が変化すれば獲得できる情報,あるいは見える像も変わってくることがわかる。レーザーの開発により数多くの光と物質の相互作用が明らかにされるなかで,特定の物質にレーザー光が入力すると,その結果としてその第二高調波,つまり振動数が2倍で波長が半分の光が発生する,光第二高調波発生(second harmonic generation;SHG)という現象が見いだされた。この光学現象を利用するのが光第二高調波イメージング,あるいはSHGイメージングである。SHGイメージングは二つの光子と物質との相互作用の結果を可視化するという意味で多光子顕微鏡,なかでも2光子顕微鏡の一種である。しかし,生体イメージングにおいてより広く普及した2光子励起顕微鏡とは異なる物質と光の相互作用に基づいており,よって全く異なる生体情報の獲得を可能にする1)。本稿ではSHGイメージングの原理について概説し,その特徴を活かした生体試料のイメージングへの応用,更にその展開について述べる。
高速原子間力顕微鏡歩行運動中のミオシンVの可視化
著者: 安藤敏夫
ページ範囲:P.551 - P.557
機能動作中のタンパク質分子を高い解像度で直接見ることができれば,その機能発現機序の理解は格段に進むに違いない。そのような観察を可能にするには,以下の五つの条件すべてを満たす顕微鏡が必要である。① 高空間分解能,② 高時間分解能,③ 液中試料観察能,④ 実体観察能,⑤ 低侵襲性。ここで実体観察とはプローブを介さずに実体であるタンパク質分子そのものを直接観察することを意味する。これまで利用されてきた顕微鏡は,この五つの条件のうち,いずれかの条件を満たさない。例えば,超解像蛍光顕微鏡1,2)では,④の条件を満たさない。タンパク質分子に付けた蛍光分子の発光位置を高空間分解能で決めることはできても,原理的にタンパク質分子そのものは可視化できない。電子顕微鏡では試料を真空中に置かなければならず,それゆえ,時間分解能を持たない。液中試料も観察可能な電子顕微鏡の開発が進められているが3),高いコントラストと空間分解能を得るに必要な強度の電子線照射は一瞬にして生物試料を破壊してしまう。
原子間力顕微鏡(atomic force microscope;AFM)は液中にある試料を高い空間分解能で直接可視化できる唯一の顕微鏡であるが,1画像を撮るのに分のオーダの時間が必要であるため,実質的に時間分解能を持たない。しかし,この限界は原理的なものではないため,高速化するための研究が1993年ごろに開始され,初期装置4)の種々改良を経て,2008年ごろに実用レベルの高速AFMが完成した5)。高速性に加え,低侵襲性も同時に満たされた結果,上記五つの条件がすべて満さることとなった。それゆえ,動作中のタンパク質分子を動画映像として見ることが初めて可能になり,例えば,アクチン線維上を歩くミオシンV6),光に応答するバクテリオロドプシン7),回転軸のないF1-ATPaseの構造変化の回転伝搬8),セルラーゼのセルロース分解に伴う一方向運動9)などが観察され,この新規顕微鏡の有効性,革新性が続々と実証されている(総説を参照10,11))。本稿では現状の高速AFMの性能を概説し,ミオシンVの高速AFM観察に焦点を当てて,この新規顕微鏡の威力を示す。
細胞骨格の
著者: 西坂崇之 , 藤村章子 , 加藤孝信 , 矢島潤一郎
ページ範囲:P.558 - P.563
タンパク質の研究は,今や1分子のレベルで調べることが可能になっている。試験管の中にあるバルクとしての酵素活性や挙動を調べる代わりに,対象とするタンパク質たった一つを基板に固定し,その性質を調べることができる。この技術の先駆けは細胞骨格に沿って運動する分子モーターであり,ミオシン(myosin),キネシン(kinesin),ダイニン(dynein)といった真核細胞における3大役者の動作する様子が,
分子1個を対象にして,その運動がつぶさに調べられる時代になったにもかかわらず,数十年にわたる未解決の問題が分子モーターにはある。そう言われると,読者の多くは意外に思われるかもしれない。それが本稿で紹介する“分子リニアモーターの回転”という不思議な現象である。
スピニングディスク型共焦点顕微鏡の改良と組織・個体内部観察への応用
著者: 下澤東吾 , 清末優子
ページ範囲:P.564 - P.570
近年,顕微鏡技術や蛍光ラベル技術の進展に伴い細胞内生体分子の高精細ライブ観察が可能になり,細胞や生体分子の機能が次々に解明されている。これまでは観察の対象は主に培養細胞であったが,さらに高次の生命機能を理解するために,現在,より自然に近い状態にある組織や個体内部を高精細ライブ観察する技術が求められている。組織のような立体的な試料の観察には光学切片像を取得できる共焦点顕微鏡が必須であり,高速現象の観察やZスタック(三次元データ)の時系列取得のためには高速な共焦点像の取得が求められる。しかし一般的に用いられる単点走査式のレーザー共焦点顕微鏡(Laser scanning microscope;LSM)の画像取得は走査時間に律速され十分に高速とは言えない。そこで筆者らは,厚みがある試料に適用が可能な高速共焦点顕微鏡の開発にチャレンジした。
新規レーザーによる多光子励起過程を用いた生体脳深部イメージング
著者: 根本知己 , 川上良介 , 飯島光一郎 , 日比輝正
ページ範囲:P.571 - P.576
われわれの身体の機能,生理機能は要素還元的に,身体・臓器・細胞・分子という階層性を持って理解されている。脳・神経系の研究者の多くは,全神経細胞がどのように“配線されているか”という回路網の解読と全神経細胞の活動状態をライブで捉えることができるならば,脳内の情報の流れと処理に関する理解が進み,脳の正常機能のみならず,精神疾患の発症や,その治癒への方途が拓かれると考えるであろう。しかし,現時点で個々の細胞の活動を区別して全神経細胞の活動を可視化する手法は存在しない。また,脳機能の解明には非侵襲的にリアルタイムでイメージングを行うことが必要となる。このためには共鳴イメージング(fMRI),PET,X線CTが広く用いられている。さらに最近では,光トポグラフィーも重要な位置を占めてきた。これらの方法論の問題点としては空間分解能が悪いため,個々の神経細胞の活動を見ることは困難であること,非測定量が一つに限られることが挙げられる。
このような中で,多光子励起過程を用いたレーザー走査型蛍光顕微鏡(多光子顕微鏡,2光子顕微鏡)は神経科学分野に研究において不可欠なツールの一つになっている。脳機能研究においても,光学顕微鏡の空間分解能は上述の方法論と比較して優れており,個々の細胞の活動や細胞内小器官などの微細な構造のイメージングに用いられてきている。しかし,観察対象は薄いレイヤーに限られており,臓器深部の観察のためには侵襲的な手法を組み合わせる必要があった。その点は現在でも完全に解消されたとは言えないが,非侵襲“的”に臓器深部を観察するための方法論として,多光子励起過程を用いた顕微鏡法(多光子顕微鏡,2光子顕微鏡)が注目を浴びてきている。それは多光子顕微鏡は光学的な観察・測定法であるため,“生きた”対象内部(“
2光子励起顕微鏡を用いたFRETイメージング
著者: 上岡裕治 , 松田道行
ページ範囲:P.577 - P.583
ここ20年の光学顕微鏡技術の進歩で大きなものに,2光子顕微鏡を使って組織深部が見えるようになったことと,GFP(green fluorescent protein,緑色蛍光タンパク質)を使ったライブイメージングができるようになったことが挙げられよう。特にGFPは当初の分子の追跡マーカーとしての利用から,様々なバイオセンサー開発へと展開し,細胞の形を見るツールであった顕微鏡を,細胞の状態や分子の機能を見るツールへと変化させた。筆者らの研究室ではフェルスター(蛍光)共鳴エネルギー移動(Förster/fluorescent resonance energy transfer;FRET)とGFP技術を用いたバイオセンサーの開発に取り組んできたが,近年,このFRETバイオセンサーを発現するトランスジェニックマウスの開発に成功し,生きたマウスの組織で細胞機能を可視化し,生理的あるいは病的状態で,細胞機能がどのように変化し,それがどのような組織変化をもたらすのかについて研究している1,2)。本稿ではFRETイメージングの概説をした後,FRETマウスを使って得られる知見について述べる。
光学顕微鏡への空間光変調器の応用
著者: 寺川進
ページ範囲:P.584 - P.588
過去数十年の光学顕微鏡の発展は驚くほどのものである。特に解像度の向上は画期的なものである。そのような発展は目覚ましいが,同時に,顕微鏡応用の拡がりにも目を見張るものがある。かつての顕微鏡が,数ミクロンの厚みに切った標本のみを観察対象としていたのに対し,今では,生きた細胞はおろか,生きた個体を丸ごとを顕微鏡観察の対象とする研究が急速な勢いで拡がっている。そのような観察領域では,回折限界を超える極限の分解能を求めると言うよりは,悪い条件下でもそれなりの画像を得られるようにすることが望まれる。すなわち,組織のより深い部位の観察や,動きの多い不安定な状況での観察を実現したいということになる。このようなニーズに応える手段を探すうちに,天体観察で画像の分解能向上に貢献した適応光学系に大きなヒントを受けた。折しも,液晶を用いた空間光変調器の性能が上がってきており,それを顕微鏡に応用することが光学顕微鏡全体の能力向上に繋がることに思い至った。本稿では,その応用について,これまでの研究結果を含めながら,紹介してみたい。
光シート顕微鏡を用いた解析
著者: 野中茂紀
ページ範囲:P.589 - P.594
光シート顕微鏡法(light sheet fluorescence microscopy;LSFM)とは試料の側面から薄いシート状に整形した励起光を当てることで,共焦点顕微鏡や2光子顕微鏡と同様にピントの合った画像(光学切片)を得る手法である。側面から光を当てるというアイデア自体は古くからあるが,生物学研究のための顕微鏡法としては今世紀に入ってから,欧州分子生物学研究所(EMBL)のErnst Stelzerらによって発表1)されて以降,急速に発展している新しい手法である。光シート顕微鏡はごく最近Zeissから市販が始まったが,筆者はEMBLとの共同研究としてこの顕微鏡を導入し,応用と改良に携わってきた。本稿では筆者らの結果も一部交えて,光シート顕微鏡の特徴と最近の進展について概説する。
顕微鏡観察における組織透明化技術
著者: 濱裕 , 宮脇敦史
ページ範囲:P.595 - P.601
可視領域の光が生体試料を通過することは難しい。生体組織を観察する際に障壁となる物理的要因は光の散乱と吸収である。特に観察を制限する要素として大きな原因は散乱である。散乱によって光の進行方向が変わってしまい,光が真っすぐに進むことが妨げられる。これによって光学顕微鏡観察が制限される。組織中の光の散乱の原因となる要素を十分に除くことで生体組織は透明化し,光が直進することで組織内部の観察が可能になる。
本稿では近年行われている生物の固定組織の透明化技術について,われわれが開発したSca
遠心偏光顕微鏡の開発と遠心力が生物試料へ及ぼす影響
著者: 合田真
ページ範囲:P.602 - P.607
地球上のほぼすべての生物は常に重力がかかった環境で進化してきた。そのため,現存する生物で見られる様々な生理学的な現象は重力の存在を前提にして起こっている。なかでもゾウリムシで見られる重力に逆らって移動する負の走地性(geotaxis)や,植物が重力に対して成長する屈地性(geotropism)などは重力がかかわる生理学的な現象としてよく知られている。しかし,実際にはそのような目に見える現象だけでなく,細胞・個体レベルで起こる多くの現象にも重力が関係しているものと想像される。
遠心顕微鏡は強い遠心力を試料に与えながら観察できるため,重力が関与する生理学的な現象をより際立たせながら解析する実験に用いることができるが,そのほかにも試料内に存在する物質間の結合力や運動エネルギーの測定などにも応用することができる。そのような通常の光学顕微鏡にはない特徴的な機能を備える遠心顕微鏡は1932年にE. N. Harveyによって初めて開発された1)。E. N. Harveyの遠心顕微鏡はレンズなどの光学部品が組み込まれた円形ステージを装備しており,それが試料と共に回転することで,強い遠心力がかかった環境を作り出す仕組みになっていた。そして,このE. N. Harveyの後にも,試料ステージの回転に空気圧を用いることで焦点位置を安定させ,解像度の高い像を観察できるようにしたものや,微分干渉光学系とビデオカメラを用いて高いコントラストで試料像を記録できる仕様のものなど,これまで様々なタイプの遠心顕微鏡が多くの研究者らによって開発された2-4)。
NV中心磁気顕微鏡
著者: 荒井慧悟
ページ範囲:P.608 - P.613
生体において鉄は重要な役割を果たすが,脳内で過剰に蓄積された鉄は磁気を持ち,アルツハイマー病やパーキンソン病,ハンチントン病などの神経変性疾患を引き起こす可能性がある1)。ところが今日まで細胞レベルでの鉄の獲得機構やその存在形態はほとんどわかっていない。神経変性疾患の原因をより詳しく探るには,どのようにして細胞は鉄を蓄えるのか,また,どのような条件下で蓄えられた鉄が磁気を発生するのかを明らかにする必要がある。
この問題に取り組む第一歩として,細胞が作る磁場の画像化を可能にするナノスケール磁気顕微鏡の技術が注目を浴びている。既存の核磁気共鳴画像法(MRI)では,光学顕微鏡と比較して低い空間分解能しか得られないため,細胞レベルでの磁場の可視化は困難であった。2013年,筆者らはダイヤモンド中の窒素・空孔欠陥を磁気センサーとして用いた顕微鏡(以下,NV;nitrogen-vacancy,中心磁気顕微鏡)を開発し,生きた細胞が作る磁場の撮影に成功した2)。本稿では初めに高等生物から細菌に至るまでの,磁気を感知できる生物を紹介する。その中でも特に磁性細菌の特徴に焦点を当てて,その応用の可能性を探る。次にNV中心磁気顕微鏡の仕組みを他の磁場測定技術と対比させて解説する。さらに最新の研究成果と共に未来への展望を議論する。
質量顕微鏡法を用いた生体組織解析
著者: 佐野圭吾 , 瀬藤光利
ページ範囲:P.614 - P.620
質量顕微鏡は物質の同定や構造決定に力を発揮する質量分析法と,微細構造解析を行う顕微鏡法を融合させた解析装置である。質量分析によって得られる生化学的情報と位置情報を組み合わせることにより,検出された質量ごとの分布を可視化する質量イメージングを行うことが可能であり,質量イメージング装置の中でイメージングの解像度が肉眼解像度(100μm)を上回るものを特に質量顕微鏡と言う。質量顕微鏡は物質の質量を直接検出するので抗体やプローブなどによる標識を必要としない。このため対象物質を限定することなく,未知の物質も含めた数千に及ぶ生体分子の検出・同定が可能である。この特徴は,これまで見ることのできなかった脂質や低分子化合物の生体内分布についての新たな知見をもたらしている。本稿では質量顕微鏡の原理について説明すると共に,質量顕微鏡によって得られた生体組織解析の知見や今後の展望について紹介する。
連載講座 細胞増殖・5
神経幹細胞におけるCyclin D2の非対称分布と分化運命の制御
著者: 恒川雄二 , 大隅典子
ページ範囲:P.621 - P.625
哺乳類の脳は複雑な多層構造を有し,運動,情動,記憶といった高次の脳機能を統合している。ニューロンは神経系の基本単位であり,脳機能が正しく発揮されるためには個々のニューロンが胎生期において決められた場所,決められた時期に産生され,移動し,正しい相手と結合して神経回路を構築する必要がある。
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次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.583 - P.583
あとがき フリーアクセス
著者: 野々村禎昭
ページ範囲:P.626 - P.626
顕微鏡が初めて導入されたのが1596年と言われるから,ざっと四百数年になり,その後ガリレオがここにも登場し見事に使いこなし現在に至っている。顕微鏡のその間の大きな革命は電子顕微鏡の出現であろう。光学顕微鏡に絞れば,位相差顕微鏡,微分干渉顕微鏡,共焦点レーザー顕微鏡の三つが小さな革命と言えるだろうか。
馬渕一誠教授にお願いして現在の日本での最高のスタッフを考えて企画していただくと共に,最近の光学顕微鏡の進歩を執筆していただいた。馬渕教授も言われているように最近の進歩には日本人研究者の貢献度が高い。このような特集の筆者が多いため多施設から執筆して戴けた。
生体の科学 第64巻 総目次 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
基本情報

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特集 精神疾患の病理機構
64巻6号(2013年12月発行)
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
64巻5号(2013年10月発行)
増大特集 細胞表面受容体
64巻4号(2013年8月発行)
特集 予測と意思決定の神経科学
64巻3号(2013年6月発行)
特集 細胞接着の制御
64巻2号(2013年4月発行)
特集 特殊な幹細胞としての骨格筋サテライト細胞
64巻1号(2013年2月発行)
特集 神経回路の計測と操作
63巻6号(2012年12月発行)
特集 リンパ管
63巻5号(2012年10月発行)
特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官
63巻4号(2012年8月発行)
特集 質感脳情報学への展望
63巻3号(2012年6月発行)
特集 細胞極性の制御
63巻2号(2012年4月発行)
特集 RNA干渉の実現化に向けて
63巻1号(2012年2月発行)
特集 小脳研究の課題(2)
62巻6号(2011年12月発行)
特集 コピー数変異
62巻5号(2011年10月発行)
特集 細胞核―構造と機能
62巻4号(2011年8月発行)
特集 小脳研究の課題
62巻3号(2011年6月発行)
特集 インフラマソーム
62巻2号(2011年4月発行)
特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
62巻1号(2011年2月発行)
特集 摂食制御の分子過程
61巻6号(2010年12月発行)
特集 細胞死か腫瘍化かの選択
61巻5号(2010年10月発行)
特集 シナプスをめぐるシグナリング
61巻4号(2010年8月発行)
特集 miRNA研究の最近の進歩
61巻3号(2010年6月発行)
特集 SNARE複合体-膜融合の機構
61巻2号(2010年4月発行)
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
61巻1号(2010年2月発行)
特集 脳科学のモデル実験動物
60巻6号(2009年12月発行)
特集 ユビキチン化による生体機能の調節
60巻5号(2009年10月発行)
特集 伝達物質と受容体
60巻4号(2009年8月発行)
特集 睡眠と脳回路の可塑性
60巻3号(2009年6月発行)
特集 脳と糖脂質
60巻2号(2009年4月発行)
特集 感染症の現代的課題
60巻1号(2009年2月発行)
特集 遺伝子-脳回路-行動
59巻6号(2008年12月発行)
特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
59巻5号(2008年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008
59巻4号(2008年8月発行)
特集 免疫学の最近の動向
59巻3号(2008年6月発行)
特集 アディポゲネシス
59巻2号(2008年4月発行)
特集 細胞外基質-研究の新たな展開
59巻1号(2008年2月発行)
特集 コンピュータと脳
58巻6号(2007年12月発行)
特集 グリケーション(糖化)
58巻5号(2007年10月発行)
特集 タンパク質間相互作用
58巻4号(2007年8月発行)
特集 嗅覚受容の分子メカニズム
58巻3号(2007年6月発行)
特集 骨の形成と破壊
58巻2号(2007年4月発行)
特集 シナプス後部構造の形成・機構と制御
58巻1号(2007年2月発行)
特集 意識―脳科学からのアプローチ
57巻6号(2006年12月発行)
特集 血管壁
57巻5号(2006年10月発行)
特集 生物進化の分子マップ
57巻4号(2006年8月発行)
特集 脳科学が求める先端技術
57巻3号(2006年6月発行)
特集 ミエリン化の機構とその異常
57巻2号(2006年4月発行)
特集 膜リサイクリング
57巻1号(2006年2月発行)
特集 こころと脳:とらえがたいものを科学する
56巻6号(2005年12月発行)
特集 構造生物学の現在と今後の展開
56巻5号(2005年10月発行)
特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
56巻4号(2005年8月発行)
特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか
56巻3号(2005年6月発行)
特集 Naチャネル
56巻2号(2005年4月発行)
特集 味覚のメカニズムに迫る
56巻1号(2005年2月発行)
特集 情動―喜びと恐れの脳の仕組み
55巻6号(2004年12月発行)
特集 脳の深部を探る
55巻5号(2004年10月発行)
特集 生命科学のNew Key Word
55巻4号(2004年8月発行)
特集 心筋研究の最前線
55巻3号(2004年6月発行)
特集 分子進化学の現在
55巻2号(2004年4月発行)
特集 アダプタータンパク
55巻1号(2004年2月発行)
特集 ニューロンと脳
54巻6号(2003年12月発行)
特集 オートファジー
54巻5号(2003年10月発行)
特集 創薬ゲノミクス・創薬プロテオミクス・創薬インフォマティクス
54巻4号(2003年8月発行)
特集 ラフトと細胞機能
54巻3号(2003年6月発行)
特集 クロマチン
54巻2号(2003年4月発行)
特集 樹状突起
54巻1号(2003年2月発行)
53巻6号(2002年12月発行)
特集 ゲノム全解読とポストゲノムの問題点
53巻5号(2002年10月発行)
特集 加齢の克服―21世紀の課題
53巻4号(2002年8月発行)
特集 一価イオンチャネル
53巻3号(2002年6月発行)
特集 細胞質分裂
53巻2号(2002年4月発行)
特集 RNA
53巻1号(2002年2月発行)
連続座談会 脳とこころ―21世紀の課題
52巻6号(2001年12月発行)
特集 血液脳関門研究の最近の進歩
52巻5号(2001年10月発行)
特集 モチーフ・ドメインリスト
52巻4号(2001年8月発行)
特集 骨格筋研究の新展開
52巻3号(2001年6月発行)
特集 脳の発達に関与する分子機構
52巻2号(2001年4月発行)
特集 情報伝達物質としてのATP
52巻1号(2001年2月発行)
連続座談会 脳を育む
51巻6号(2000年12月発行)
特集 機械的刺激受容の分子機構と細胞応答
51巻5号(2000年10月発行)
特集 ノックアウトマウスリスト
51巻4号(2000年8月発行)
特集 臓器(組織)とアポトーシス
51巻3号(2000年6月発行)
特集 自然免疫における異物認識と排除の分子機構
51巻2号(2000年4月発行)
特集 細胞極性の形成機序
51巻1号(2000年2月発行)
特集 脳を守る21世紀生命科学の展望
50巻6号(1999年12月発行)
特集 細胞内輸送
50巻5号(1999年10月発行)
特集 病気の分子細胞生物学
50巻4号(1999年8月発行)
特集 トランスポーターの構造と機能協関
50巻3号(1999年6月発行)
特集 時間生物学の新たな展開
50巻2号(1999年4月発行)
特集 リソソーム:最近の研究
50巻1号(1999年2月発行)
連続座談会 脳を守る
49巻6号(1998年12月発行)
特集 発生・分化とホメオボックス遺伝子
49巻5号(1998年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
49巻4号(1998年8月発行)
特集 プロテインキナーゼCの多様な機能
49巻3号(1998年6月発行)
特集 幹細胞研究の新展開
49巻2号(1998年4月発行)
特集 血管―新しい観点から
49巻1号(1998年2月発行)
特集 言語の脳科学
48巻6号(1997年12月発行)
特集 軸索誘導
48巻5号(1997年10月発行)
特集 受容体1997
48巻4号(1997年8月発行)
特集 マトリックス生物学の最前線
48巻3号(1997年6月発行)
特集 開口分泌のメカニズムにおける新しい展開
48巻2号(1997年4月発行)
特集 最近のMAPキナーゼ系
48巻1号(1997年2月発行)
特集 21世紀の脳科学
47巻6号(1996年12月発行)
特集 老化
47巻5号(1996年10月発行)
特集 器官―その新しい視点
47巻4号(1996年8月発行)
特集 エンドサイトーシス
47巻3号(1996年6月発行)
特集 細胞分化
47巻2号(1996年4月発行)
特集 カルシウム動態と細胞機能
47巻1号(1996年2月発行)
特集 神経科学の最前線
46巻6号(1995年12月発行)
特集 病態を変えたよく効く医薬
46巻5号(1995年10月発行)
特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
46巻4号(1995年8月発行)
特集 ストレス蛋白質
46巻3号(1995年6月発行)
特集 ライソゾーム
46巻2号(1995年4月発行)
特集 プロテインホスファターゼ―最近の進歩
46巻1号(1995年2月発行)
特集 神経科学の謎
45巻6号(1994年12月発行)
特集 ミトコンドリア
45巻5号(1994年10月発行)
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
45巻4号(1994年8月発行)
特集 造血の機構
45巻3号(1994年6月発行)
特集 染色体
45巻2号(1994年4月発行)
特集 脳と分子生物学
45巻1号(1994年2月発行)
特集 グルコーストランスポーター
44巻6号(1993年12月発行)
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
44巻5号(1993年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説
44巻4号(1993年8月発行)
特集 細胞接着
44巻3号(1993年6月発行)
特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点
44巻2号(1993年4月発行)
特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
44巻1号(1993年2月発行)
座談会 脳と遺伝子
43巻6号(1992年12月発行)
特集 成長因子受容体/最近の進歩
43巻5号(1992年10月発行)
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
43巻4号(1992年8月発行)
特集 細胞機能とリン酸化
43巻3号(1992年6月発行)
特集 血管新生
43巻2号(1992年4月発行)
特集 大脳皮質発達の化学的側面
43巻1号(1992年2月発行)
特集 意識と脳
42巻6号(1991年12月発行)
特集 細胞活動の日周リズム
42巻5号(1991年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
42巻4号(1991年8月発行)
特集 開口分泌の細胞内過程
42巻3号(1991年6月発行)
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
42巻2号(1991年4月発行)
特集 脳の移植と再生
42巻1号(1991年2月発行)
特集 脳と免疫
41巻6号(1990年12月発行)
特集 注目の実験モデル動物
41巻5号(1990年10月発行)
特集 LTPとLTD:その分子機構
41巻4号(1990年8月発行)
特集 New proteins
41巻3号(1990年6月発行)
特集 シナプスの形成と動態
41巻2号(1990年4月発行)
特集 細胞接着
41巻1号(1990年2月発行)
特集 発がんのメカニズム/最近の知見
40巻6号(1989年12月発行)
特集 ギャップ結合
40巻5号(1989年10月発行)
特集 核内蛋白質
40巻4号(1989年8月発行)
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
40巻3号(1989年6月発行)
特集 細胞骨格異常
40巻2号(1989年4月発行)
特集 大脳/神経科学からのアプローチ
40巻1号(1989年2月発行)
特集 分子進化
39巻6号(1988年12月発行)
特集 細胞内における蛋白質局在化機構
39巻5号(1988年10月発行)
特集 細胞測定法マニュアル
39巻4号(1988年8月発行)
特集 細胞外マトリックス
39巻3号(1988年6月発行)
特集 肺の微細構造と機能
39巻2号(1988年4月発行)
特集 生体運動の分子機構/研究の発展
39巻1号(1988年2月発行)
特集 遺伝子疾患解析の発展
38巻6号(1987年12月発行)
-チャンネルの最近の動向
38巻5号(1987年10月発行)
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
38巻4号(1987年8月発行)
特集 視覚初期過程の分子機構
38巻3号(1987年6月発行)
特集 人間の脳
38巻2号(1987年4月発行)
特集 体液カルシウムのホメオスタシス
38巻1号(1987年2月発行)
特集 医学におけるブレイクスルー/基礎研究からの挑戦
37巻6号(1986年12月発行)
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
37巻5号(1986年10月発行)
特集 中間径フィラメント
37巻4号(1986年8月発行)
特集 細胞生物学実験マニュアル
37巻3号(1986年6月発行)
特集 脳の化学的トポグラフィー
37巻2号(1986年4月発行)
特集 血小板凝集
37巻1号(1986年2月発行)
特集 脳のモデル
36巻6号(1985年12月発行)
特集 脂肪組織
36巻5号(1985年10月発行)
特集 細胞分裂をめぐって
36巻4号(1985年8月発行)
特集 神経科学実験マニュアル
36巻3号(1985年6月発行)
特集 血管内皮細胞と微小循環
36巻2号(1985年4月発行)
特集 肝細胞と胆汁酸分泌
36巻1号(1985年2月発行)
特集 Transmembrane Control
35巻6号(1984年12月発行)
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
35巻5号(1984年10月発行)
特集 中枢神経系の再構築
35巻4号(1984年8月発行)
特集 ゲノムの構造
35巻3号(1984年6月発行)
特集 神経科学の仮説
35巻2号(1984年4月発行)
特集 哺乳類の初期発生
35巻1号(1984年2月発行)
特集 細胞生物学の現状と展望
34巻6号(1983年12月発行)
特集 蛋白質の代謝回転
34巻5号(1983年10月発行)
特集 受容・応答の膜分子論
34巻4号(1983年8月発行)
特集 コンピュータによる生物現象の再構成
34巻3号(1983年6月発行)
特集 細胞の極性
34巻2号(1983年4月発行)
特集 モノアミン系
34巻1号(1983年2月発行)
特集 腸管の吸収機構
33巻6号(1982年12月発行)
特集 低栄養と生体機能
33巻5号(1982年10月発行)
特集 成長因子
33巻4号(1982年8月発行)
特集 リン酸化
33巻3号(1982年6月発行)
特集 神経発生の基礎
33巻2号(1982年4月発行)
特集 細胞の寿命と老化
33巻1号(1982年2月発行)
特集 細胞核
32巻6号(1981年12月発行)
特集 筋小胞体研究の進歩
32巻5号(1981年10月発行)
特集 ペプチド作働性シナプス
32巻4号(1981年8月発行)
特集 膜の転送
32巻3号(1981年6月発行)
特集 リポプロテイン
32巻2号(1981年4月発行)
特集 チャネルの概念と実体
32巻1号(1981年2月発行)
特集 細胞骨格
31巻6号(1980年12月発行)
特集 大脳の機能局在
31巻5号(1980年10月発行)
特集 カルシウムイオン受容タンパク
31巻4号(1980年8月発行)
特集 化学浸透共役仮説
31巻3号(1980年6月発行)
特集 赤血球膜の分子構築
31巻2号(1980年4月発行)
特集 免疫系の情報識別
31巻1号(1980年2月発行)
特集 ゴルジ装置
30巻6号(1979年12月発行)
特集 細胞間コミニケーション
30巻5号(1979年10月発行)
特集 In vitro運動系
30巻4号(1979年8月発行)
輸送系の調節
30巻3号(1979年6月発行)
特集 網膜の構造と機能
30巻2号(1979年4月発行)
特集 神経伝達物質の同定
30巻1号(1979年2月発行)
特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
29巻6号(1978年12月発行)
特集 最近の神経科学から
29巻5号(1978年10月発行)
特集 下垂体:前葉
29巻4号(1978年8月発行)
特集 中枢のペプチド
29巻3号(1978年6月発行)
特集 心臓のリズム発生
29巻2号(1978年4月発行)
特集 腎機能
29巻1号(1978年2月発行)
特集 膜脂質の再検討
28巻6号(1977年12月発行)
特集 青斑核
28巻5号(1977年10月発行)
特集 小胞体
28巻4号(1977年8月発行)
特集 微小管の構造と機能
28巻3号(1977年6月発行)
特集 神経回路網と脳機能
28巻2号(1977年4月発行)
特集 生体の修復
28巻1号(1977年2月発行)
特集 生体の科学の現状と動向
27巻6号(1976年12月発行)
特集 松果体
27巻5号(1976年10月発行)
特集 遺伝マウス・ラット
27巻4号(1976年8月発行)
特集 形質発現における制御
27巻3号(1976年6月発行)
特集 生体と化学的環境
27巻2号(1976年4月発行)
特集 分泌腺
27巻1号(1976年2月発行)
特集 光受容
26巻6号(1975年12月発行)
特集 自律神経と平滑筋の再検討
26巻5号(1975年10月発行)
特集 脳のプログラミング
26巻4号(1975年8月発行)
特集 受精機構をめぐつて
26巻3号(1975年6月発行)
特集 細胞表面と免疫
26巻2号(1975年4月発行)
特集 感覚有毛細胞
26巻1号(1975年2月発行)
特集 体内のセンサー
25巻5号(1974年12月発行)
特集 生体膜—その基本的課題
25巻4号(1974年8月発行)
特集 伝達物質と受容物質
25巻3号(1974年6月発行)
特集 脳の高次機能へのアプローチ
25巻2号(1974年4月発行)
特集 筋細胞の分化
25巻1号(1974年2月発行)
特集 生体の科学 展望と夢
24巻6号(1973年12月発行)
24巻5号(1973年10月発行)
24巻4号(1973年8月発行)
24巻3号(1973年6月発行)
24巻2号(1973年4月発行)
24巻1号(1973年2月発行)
23巻6号(1972年12月発行)
23巻5号(1972年10月発行)
23巻4号(1972年8月発行)
23巻3号(1972年6月発行)
23巻2号(1972年4月発行)
23巻1号(1972年2月発行)
22巻6号(1971年12月発行)
22巻5号(1971年10月発行)
22巻4号(1971年8月発行)
22巻3号(1971年6月発行)
22巻2号(1971年4月発行)
22巻1号(1971年2月発行)
21巻7号(1970年12月発行)
21巻6号(1970年10月発行)
21巻4号(1970年8月発行)
特集 代謝と機能
21巻5号(1970年8月発行)
21巻3号(1970年6月発行)
21巻2号(1970年4月発行)
21巻1号(1970年2月発行)
20巻6号(1969年12月発行)
20巻5号(1969年10月発行)
20巻4号(1969年8月発行)
20巻3号(1969年6月発行)
20巻2号(1969年4月発行)
20巻1号(1969年2月発行)
19巻6号(1968年12月発行)
19巻5号(1968年10月発行)
19巻4号(1968年8月発行)
19巻3号(1968年6月発行)
19巻2号(1968年4月発行)
19巻1号(1968年2月発行)
18巻6号(1967年12月発行)
18巻5号(1967年10月発行)
18巻4号(1967年8月発行)
18巻3号(1967年6月発行)
18巻2号(1967年4月発行)
18巻1号(1967年2月発行)
17巻6号(1966年12月発行)
17巻5号(1966年10月発行)
17巻4号(1966年8月発行)
17巻3号(1966年6月発行)
17巻2号(1966年4月発行)
17巻1号(1966年2月発行)
16巻6号(1965年12月発行)
16巻5号(1965年10月発行)
16巻4号(1965年8月発行)
16巻3号(1965年6月発行)
16巻2号(1965年4月発行)
16巻1号(1965年2月発行)
15巻6号(1964年12月発行)
特集 生体膜その3
15巻5号(1964年10月発行)
特集 生体膜その2
15巻4号(1964年8月発行)
特集 生体膜その1
15巻3号(1964年6月発行)
特集 第13回日本生理科学連合シンポジウム
15巻2号(1964年4月発行)
15巻1号(1964年2月発行)
14巻6号(1963年12月発行)
特集 興奮收縮伝関
14巻5号(1963年10月発行)
14巻4号(1963年8月発行)
14巻3号(1963年6月発行)
14巻1号(1963年2月発行)
特集 第9回中枢神経系の生理学シンポジウム
14巻2号(1963年2月発行)
13巻6号(1962年12月発行)
13巻5号(1962年10月発行)
特集 生物々理—生理学生物々理若手グループ第1回ミーティングから
13巻4号(1962年8月発行)
13巻3号(1962年6月発行)
13巻2号(1962年4月発行)
Symposium on Permeability of Biological Membranes
13巻1号(1962年2月発行)
12巻6号(1961年12月発行)
12巻5号(1961年10月発行)
12巻4号(1961年8月発行)
12巻3号(1961年6月発行)
12巻2号(1961年4月発行)
12巻1号(1961年2月発行)
11巻6号(1960年12月発行)
Symposium On Active Transport
11巻5号(1960年10月発行)
11巻4号(1960年8月発行)
11巻3号(1960年6月発行)
11巻2号(1960年4月発行)
11巻1号(1960年2月発行)
10巻6号(1959年12月発行)
10巻5号(1959年10月発行)
10巻4号(1959年8月発行)
10巻3号(1959年6月発行)
10巻2号(1959年4月発行)
10巻1号(1959年2月発行)
8巻6号(1957年12月発行)
8巻5号(1957年10月発行)
特集 酵素と生物
8巻4号(1957年8月発行)
8巻3号(1957年6月発行)
8巻2号(1957年4月発行)
8巻1号(1957年2月発行)