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特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
新規レーザーによる多光子励起過程を用いた生体脳深部イメージング
著者: 根本知己1 川上良介1 飯島光一郎1 日比輝正1
所属機関: 1北海道大学 電子科学研究所 光細胞生物研究分野
ページ範囲:P.571 - P.576
文献購入ページに移動このような中で,多光子励起過程を用いたレーザー走査型蛍光顕微鏡(多光子顕微鏡,2光子顕微鏡)は神経科学分野に研究において不可欠なツールの一つになっている。脳機能研究においても,光学顕微鏡の空間分解能は上述の方法論と比較して優れており,個々の細胞の活動や細胞内小器官などの微細な構造のイメージングに用いられてきている。しかし,観察対象は薄いレイヤーに限られており,臓器深部の観察のためには侵襲的な手法を組み合わせる必要があった。その点は現在でも完全に解消されたとは言えないが,非侵襲“的”に臓器深部を観察するための方法論として,多光子励起過程を用いた顕微鏡法(多光子顕微鏡,2光子顕微鏡)が注目を浴びてきている。それは多光子顕微鏡は光学的な観察・測定法であるため,“生きた”対象内部(“
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