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文献概要
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
光シート顕微鏡を用いた解析
著者: 野中茂紀1
所属機関: 1基礎生物学研究所 時空間制御研究室
ページ範囲:P.589 - P.594
文献購入ページに移動 光シート顕微鏡法(light sheet fluorescence microscopy;LSFM)とは試料の側面から薄いシート状に整形した励起光を当てることで,共焦点顕微鏡や2光子顕微鏡と同様にピントの合った画像(光学切片)を得る手法である。側面から光を当てるというアイデア自体は古くからあるが,生物学研究のための顕微鏡法としては今世紀に入ってから,欧州分子生物学研究所(EMBL)のErnst Stelzerらによって発表1)されて以降,急速に発展している新しい手法である。光シート顕微鏡はごく最近Zeissから市販が始まったが,筆者はEMBLとの共同研究としてこの顕微鏡を導入し,応用と改良に携わってきた。本稿では筆者らの結果も一部交えて,光シート顕微鏡の特徴と最近の進展について概説する。
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