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特集 精神疾患の病理機構
うつ病の病態生理における手綱核神経回路の役割
著者: 相澤秀紀12 崔万鵬1 田中光一123 岡本仁34
所属機関: 1東京医科歯科大学 難治疾患研究所 分子神経科学分野 2東京医科歯科大学 脳統合機能研究センター 3戦略的創造研究推進事業 科学技術振興機構 4理化学研究所 脳化学総合研究センター 発生遺伝子制御研究チーム
ページ範囲:P.12 - P.15
文献購入ページに移動近年の機能画像研究やうつ病動物モデルを用いた研究から,手綱核のうつ病病態における役割が注目を集めている。手綱核は進化的に高度に保存された脳部位であり,セロトニンやドーパミンなどモノアミン神経系の制御中枢として知られてきた1)。一方,抗うつ薬におけるモノアミン神経系賦活作用などから,モノアミンのうつ病病態への関与はこれまで数多く報告されている2)。
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