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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻1号

2014年02月発行

文献概要

特集 精神疾患の病理機構

Genome-wide Association Study(GWAS)による双極性障害研究

著者: 近藤健治1 池田匡志1 岩田仲生1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部 精神神経科学

ページ範囲:P.28 - P.31

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 双極性障害は気分の高揚や活動性の増加といった躁状態と,抑うつ気分や意欲の低下といったうつ状態とを交互に繰り返す精神疾患である。その有病率は疫学的調査によって,0.5-1%とばらつきがあるものの,決して低いものではない。

 先行する疫学的研究ならびに双生児研究などにより,双極性障害の遺伝率は約80%と推定され,もう一つの代表的な精神病性障害である統合失調症と同程度の遺伝率を示している。したがって,遺伝的要因が発症感受性に大きな役割を果たしていると考えられており,双極性障害感受性遺伝子の探索は広く行われてきた。

参考文献

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2013 Oct 16. doi:1111/bdi. 12125.[Epub ahead of print]

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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