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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻1号

2014年02月発行

文献概要

特集 精神疾患の病理機構

双極性障害の原因解明の現状

著者: 加藤忠史1

所属機関: 1理化学研究所 脳科学総合研究センター 精神疾患動態研究チーム

ページ範囲:P.65 - P.68

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 近年,自閉症および統合失調症の原因にコピー数変動(copy number variation;CNV)やde novo点変異が関与していることが明らかにされ,自閉症の動物モデルが次々と作製されるなど,精神疾患の原因解明に大きな手がかりが得られつつある。

 そのような現状の中で,双極性障害研究については,それほどの大きな手がかりが得られているとは言いがたいのが現状である。双極性障害ではCNVの関与は大きいとは言えず,de novo点変異の関与についてもいまだ明らかにされていない。ゲノムワイド関連研究でも,統合失調症に比べるとヒット数が少ない。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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