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連載講座 細胞増殖・6
miRNA-195によるサイクリンE1の発現抑制
著者: 河田則文1
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科 肝胆膵病態内科学
ページ範囲:P.74 - P.79
文献購入ページに移動 マイクロRNA(microRNA,miRNA)は蛋白質へ翻訳されないノンコーディングRNA(non-coding RNA)の一つであり,近年,その細胞内での機能解析が急速に進展している。その一方,比較的安定であるmiRNAをバイオマーカーとして用いたり,核酸医薬品の一つとして開発応用する動きがある。筆者らは以前から肝臓の炎症反応や線維化反応の分子機構を研究してきたが,その過程でmiRNAが肝構成細胞の一つである肝星細胞の増殖やコラーゲン産生を調節することを見いだして報告してきた。前者においてサイクリンE1(Cyclin E1)発現を制御するmiRNAとしてmiR-195を同定し,そのメカニズム解析を行ってきた。本稿ではmiRNAと肝病態に関してこれまでに筆者らが得た知見を基に概説する。
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