文献詳細
文献概要
仮説と戦略
バゾヒビンファミリーとその医学応用
著者: 佐藤靖史1
所属機関: 1東北大学加齢医学研究所 腫瘍循環研究分野
ページ範囲:P.91 - P.97
文献購入ページに移動 血管は角膜や軟骨などわずかな例外を除き,全身のあらゆる臓器に分布し,それぞれの臓器の機能維持に不可欠の重要な役割を果たしている。その血管は血管内皮細胞とその周囲を取り囲む壁細胞(平滑筋細胞,ペリサイト)や細胞外基質によって構築されている。このうち血管内皮細胞は血管の内腔面を敷石状に覆う単層の細胞集団であり,通常は細胞周期の静止期にあって,血流や血液中の様々な刺激を受容するインターフェイスとして血管壁の恒常性を維持しているが,必要に応じて活発に遊走・増殖し,血管を新生する能力を有している。
血管新生とは,既存の血管の血管内皮細胞が新たな血管網を形成する現象であり,本来は子宮内膜や胎児・胎盤形成,創傷治癒などに限定してみられるが,がん,眼内血管新生病(加齢黄斑変性症,糖尿病網膜症),慢性炎症(粥状動脈硬化症,関節リウマチなど)など様々な病態の発症・進展とも深くかかわっている。
血管新生とは,既存の血管の血管内皮細胞が新たな血管網を形成する現象であり,本来は子宮内膜や胎児・胎盤形成,創傷治癒などに限定してみられるが,がん,眼内血管新生病(加齢黄斑変性症,糖尿病網膜症),慢性炎症(粥状動脈硬化症,関節リウマチなど)など様々な病態の発症・進展とも深くかかわっている。
参考文献
358:2039-2049, 2008
8:309-316, 2008
4:289-298, 2001
114:898-907, 2004
26:1051-1057, 2006
153:5-11, 2013
342:640-646, 2006
123:3094-4101, 2010
327:700-706, 2005
30:2467-2474, 2010
10:1135-1146, 2012
113:4810-4818, 2009
145:653-659, 2009
345:919-925, 2006
99:914-919, 2008
146:235-243, 2008
100:88-94, 2009
52:359-361, 2009
175:430-439, 2009
63:349-358, 2009
101:1051-1058, 2010
102:446-451, 2011
18:4145-4153, 2012
44:1586-1596, 2013
66:613-619, 2013
108:2123-2139, 2013
16:e73931, 2013
20:723-725, 2006
16:1389-1398, 2010
52:3272-3280, 2011
44:1155-1157, 2012
8:e58580, 2013
32:1204-1213, 2012
176:1950-1958, 2010
4:1551-1577, 2011
32:1724-1734, 2013
5:1058-1062, 2013
7:e46459, 2012
58:2365-2375, 2009
300:F873-886, 2011
掲載誌情報