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特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス A.シングルセルアナリシスへ向けた技術開発
質量顕微鏡による単一細胞解析―イメージング質量分析の試み
著者: 鶴山竜昭1 矢島由佳2
所属機関: 1京都大学医学研究科附属総合解剖センター 医学部附属病院病理診断科 2京都大学医学研究科附属総合解剖センター
ページ範囲:P.119 - P.126
文献購入ページに移動質量分析(mass spectrometry;MS)は,対象物質を電荷に対する質量比(質量電荷比:
IMSのワークフローは試料調製,質量分析,データ解析,可視化などのプロセスからなる(図1)。質量分析の段階では,① 高い空間解像度を得ること,② 脱離イオンの分離および同定,が行われる。質量分析部ではハード・ソフトの進歩が著しいが,こうした試みは成書に多くを譲り,この総説では主に,イメージングにおける様々な試み,前処理によるシグナル強度を増加させる試みなどについて述べる。
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