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特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス B.次世代シーケンサーを用いた細胞多様性の解明
シングルセルメチロミクス
著者: 伊藤隆司1
所属機関: 1九州大学 大学院医学研究院 医化学分野
ページ範囲:P.149 - P.153
文献購入ページに移動 エピジェネティクスとは細胞が内因性のシグナルや外部環境の変化に応じて同一のゲノムを多様に読み分け,それぞれの読み取りパターンを安定に保持・継承する仕組みである。細胞が取り得る遺伝子発現パターンの範囲を規定するエピジェネティクスは細胞の個性・多様性を探る1細胞解析においても注目されている。既にエピジェネティクスの主要な分子機構であるDNAメチル化やヒストン修飾を特定の遺伝子座について1細胞レベルで調べた例も報告されている1,2)。さらに,次世代シーケンサー(next generation sequencer;NGS)によるエピジェネティクスのゲノムワイド解析(エピゲノム解析)を1細胞レベルで行うことにも,期待と関心が高まっている。本稿ではそれらのうちDNAメチル化をゲノムワイドに調べるメチロミクスについて考察する。
参考文献
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