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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻2号

2014年04月発行

文献概要

特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス C.シングルセルアナリシスで見えること

患者血液とFRETバイオセンサーを用いた薬剤効果予測

著者: 大場雄介1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科 細胞生理学分野

ページ範囲:P.171 - P.175

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 緑色蛍光タンパク質GFP(green fluorescent protein)の発見とcDNAの単離以来1,2),GFPを用いた生細胞イメージングは生物学研究の必須ツールになっている。シグナル伝達のネットワークにおいては構成要素であるタンパク質の局在のみならず,他のタンパク質との相互作用,リン酸化をはじめとする翻訳後修飾,構造変化や酵素活性など質的変化がダイナミックに生じている。これらの動的イベントの可視化を可能にする技術の一つが,フェルスターの蛍光共鳴エネルギー移動(Förster/fluorescence resonance energy transfer;FRET)である3)。しかしこれまで,これらの技術利用は純粋な基礎研究分野に限られていた。本稿では,われわれが開発したFRETバイオセンサーを用いた体外診断試薬と,その臨床検査手法としての適応や有用性について紹介し,それにより何が見えるかを紹介したい。

参考文献

13:2656-2662, 1974
111:229-233, 1992
4:295-305, 2003
2:561-566, 1996
319:990-998, 1988
344:1031-1037, 2001
11:1029-1035, 2010
16:3964-3975, 2010
16:3822-3824, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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