文献詳細
特集 器官の発生と再生の基礎
多能性幹細胞から臓器へ―Blastocyst Complementation法
著者: 村山秀之1 小林俊寛1 中内啓光1
所属機関: 1東京大学医科学研究所 幹細胞治療研究センター 幹細胞治療分野
ページ範囲:P.191 - P.196
文献概要
一方,これら多くの研究が細胞を移植して治療する細胞治療を目的としているのに対し,移植可能な臓器を作り出すことも再生医療における究極的な目標の一つである。患者自身のiPS細胞から臓器が作り出せれば圧倒的なドナー不足に悩まされる移植医療の切り札となり,さらに移植後も免疫抑制剤の必要のない理想的な再生医療が実現できる。また,臓器を作り出す過程を解析することは臓器発生のメカニズムを知るうえでも意義が大きい。
参考文献
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