文献詳細
仮説と戦略
胚発生期における遺伝子制御ネットワーク
著者: 久保純12 浅原弘嗣1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 システム発生・再生医学研究分野 2東北大学 加齢医学研究所 神経機能情報研究分野
ページ範囲:P.278 - P.285
文献概要
個々の遺伝子は核内で転写された後,細胞質でタンパク質に翻訳され機能を発揮する。現在,マイクロRNAなどによる転写後調節も多数報告されてはいるものの1),ある細胞における遺伝子の発現を第一義的に規定しているのは転写段階であり,特定の配列を認識し,転写反応を誘導する“転写因子”が重要な役割を担っている。さらにこの転写因子自体も遺伝子である以上,それ自身の転写も何らかの転写因子によって制御されている。例えば,先ほどの筋肉における転写因子,
参考文献
掲載誌情報