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特集 古典的代謝経路の新しい側面
リポ蛋白代謝のファインチューン―新たな役者とその役割
著者: 岡﨑啓明1
所属機関: 1東京大学医学部 糖尿病代謝内科
ページ範囲:P.326 - P.333
文献購入ページに移動 高脂血症は血中に脂質,―特にコレステロールエステル(cholesterol ester;CE)や,中性脂肪(triacylglycerol;TG)などの中性脂質―が蓄積した状態である。これらの中性脂質はリポ蛋白のコア部分に含まれることから,高脂血症は,すなわち高リポ蛋白血症である。リポ蛋白は生理的には末梢の組織への脂質の運搬や除去を担っているが,病的なリポ蛋白過剰状態では,動脈硬化や急性膵炎の原因となる。リポ蛋白代謝は古くから研究されている領域であるが,近年多くの新たな制御因子が発見され,代謝動態に合わせて細やかにチューニングされていることがわかってきた。新しい制御因子の幾つかは実際に治療応用に近づいている。本稿では,まず古典的代謝経路について復習し,次に最近の知見を紹介したい。
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