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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻4号

2014年08月発行

特集 古典的代謝経路の新しい側面

タンパク質アセチル化と代謝経路調節

著者: 古園さおり1 吉田稔2

所属機関: 1東京大学 生物生産工学研究センター 微生物機能代謝工学研究室 2理化学研究所 環境資源化学研究センター

ページ範囲:P.344 - P.348

文献概要

 細胞は必要なときに必要な量のビルディングブロックを合成するように精緻な代謝調節系を発達させている。代謝経路の調節には,主に転写制御によって酵素量を調節するメカニズム(例,カタボライト制御)と,アロステリック制御や翻訳後修飾のように酵素を質的に調節するメカニズムがある。近年,代謝酵素を調節するメカニズムとして,アセチル化に代表されるタンパク質のアシル化修飾が注目されている。この翻訳後修飾はヒトから細菌まで進化的に保存されており,生物に普遍性の高い解糖系,クエン酸回路,脂肪酸代謝系のような主要代謝経路の調節にかかわっている。アセチル化による代謝経路調節の異常は代謝異常疾患やがん疾患とも関連している。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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