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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻5号

2014年10月発行

文献概要

増大特集 生命動態システム科学 Ⅱ.数理生物学 4.転写

(1)真核生物の転写機構の数理解析

著者: 井原茂男123 大田佳宏23

所属機関: 1東京大学 先端科学技術研究センター 2東京大学大学院数理科学研究科 3生命動態システム科学推進拠点事業 転写の機構解明のための動態システム生物医学数理解析拠点(iBMath)

ページ範囲:P.458 - P.459

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■真核生物の転写過程の新しい課題

 ポリメレース(PolII)がDNAの情報からRNAを産生する転写は,細胞の刺激応答の基本的過程である1)。従来,単一のPolIIがDNA上を走行してRNAを産生すると考えられてきたが,最近,真核生物ではPolIIは動かないまま協調的にDNAを引き寄せてRNAを産生するモデルが提唱されている。ここでは,真核生物の生きた細胞での転写過程を捉えるための実験と,その数理解析の結果を紹介する。

参考文献

1)Krebs JE, Kilpatrick ST, Goldstein ES:Lewin's Genes XI. Jones and Bartlett Publishers Inc, Sudbury, Massachusetts, United States, 2013
. 106:18357-18361, 2009
. 84:041922, 2011
. 86:021918, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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