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増大特集 生命動態システム科学 Ⅱ.数理生物学 4.転写
(3)エピヌクレオソームの再構成による遺伝子発現制御解析
著者: 梅原崇史1
所属機関: 1理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター エピジェネティクス制御研究ユニット
ページ範囲:P.462 - P.463
文献購入ページに移動■はじめに
真核生物の遺伝子発現は,ゲノムDNAの塩基配列情報だけでなく,ゲノムDNAを高次に凝縮させるヒストン蛋白質などに対する翻訳後修飾によって制御されている。近年の合成生物学の技術革新により,様々な翻訳後修飾情報を持つヌクレオソーム(エピヌクレオソーム)を試験管内で精密に再構成することが可能となってきた。これにより,各エピゲノムの修飾状態がもたらす物性と反応(遺伝子発現など)を定量的に理解する研究が現在進展しつつある。
真核生物の遺伝子発現は,ゲノムDNAの塩基配列情報だけでなく,ゲノムDNAを高次に凝縮させるヒストン蛋白質などに対する翻訳後修飾によって制御されている。近年の合成生物学の技術革新により,様々な翻訳後修飾情報を持つヌクレオソーム(エピヌクレオソーム)を試験管内で精密に再構成することが可能となってきた。これにより,各エピゲノムの修飾状態がもたらす物性と反応(遺伝子発現など)を定量的に理解する研究が現在進展しつつある。
参考文献
. 16:2096-2107, 1997
. 285:7610-7618, 2010
. 18:495-507, 2011
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