文献詳細
文献概要
増大特集 生命動態システム科学 Ⅱ.数理生物学 8.ネットワーク
(2)生命のネットワークシステムに対する構造的アプローチ
著者: 望月敦史1
所属機関: 1理化学研究所 基幹研究所 望月理論生物学研究室
ページ範囲:P.488 - P.489
文献購入ページに移動■生命の複雑ネットワークシステム
ネットワークの複雑なシステム全体の振る舞いを統合的に理解することが,現在の生物学の目標の一つであり,そのために数理的手法への期待が高まっている。
これまでわれわれは,生体分子のネットワーク情報だけから,ダイナミクスの性質についてどれだけ言及できるか,という理論的問題に取り組んできた。生命科学にあふれているネットワーク情報に対して,それ以外の仮定を導入せず,論理的帰結として確かな知見が得られれば,それは生命科学にとって有用な情報となるはずである。
ネットワークの複雑なシステム全体の振る舞いを統合的に理解することが,現在の生物学の目標の一つであり,そのために数理的手法への期待が高まっている。
これまでわれわれは,生体分子のネットワーク情報だけから,ダイナミクスの性質についてどれだけ言及できるか,という理論的問題に取り組んできた。生命科学にあふれているネットワーク情報に対して,それ以外の仮定を導入せず,論理的帰結として確かな知見が得られれば,それは生命科学にとって有用な情報となるはずである。
参考文献
. 266:323-335, 2010
. 25:563-604, 2013
. 335:130-146, 2013
. 312:1183-1187, 2006
5)Mochizuki A, Fiedler B:Sensitivity of chemical reaction networks:I.(In review)
掲載誌情報