本号のテーマは2000年代の中ごろ幾つかの雑誌で特集記事が組まれた後はエピジェネティクス(この定義は—DNAの塩基配列の変化なしに染色体による変化で次世代に受け継がれる形質—)はあまり取り上げられてこなかった。
ウォーレス,ダーウインの進化論,メンデル,モルガンの遺伝学,それらを分子レベルで結び付けたワトソン,クリックのセントラルドグマが提案されゲノム情報ですべての生命現象は説明がつくと思われた。1953年にワディントンによってエピジェネティクスという概念が提案された。この間ゲノム情報だけでは説明できない事実が幾つも出て,エピジェネティクスを導入して初めて解決できることが次々と見いだされてきた。
雑誌目次
生体の科学65巻6号
2014年12月発行
雑誌目次
特集 エピジェネティクスの今
特集「エピジェネティクスの今」によせて フリーアクセス
著者: 野々村禎昭
ページ範囲:P.528 - P.528
エピジェネティクス研究の歴史と今
著者: 井上晃太 , 一柳健司 , 佐々木裕之
ページ範囲:P.529 - P.534
エピジェネティクスは半世紀以上の生物学の歴史によって形づくられた概念であり,その分子メカニズムの解明と疾患やリプログラミングとの関連が相まって,最近になって特に注目されている学問分野でもある。エピジェネティクスという言葉は受精卵から個体を作り上げる発生現象がエピジェネシス(後成)の過程であることを説明するために,Waddingtonによって1950年代に初めて用いられた1)。そこでは,一つの細胞(受精卵)から新たな細胞系譜が次々と分岐すること,しかもその分化は一方向性(分化状態から未分化状態へ戻ることはない)であることが強調されている(図1)。また,同じ遺伝子型であるにもかかわらず異なる分化を遂げた細胞が,細胞分裂を経て異なる表現型を示し続けることもエピジェネティクスである。現在では“DNA塩基配列の変化を伴わず継承される核の遺伝的形質(あるいは遺伝子発現変化)”という定義が広く浸透している。ここでは,これまでのエピジェネティクスの研究の歴史を振り返る。
ヒストン制御とエピジェネティクス
著者: 羽田政司 , 岡田由紀
ページ範囲:P.535 - P.540
ヒトのゲノムは約3億塩基対のDNAから構成されており,全長2mにも達する。この膨大なゲノムをわずか数μmの核に収納しているのがヒストンタンパク質である。DNAとヒストンから構成される構造はヌクレオソームと呼ばれ,4種類のヒストンサブユニット(H2A,H2B,H3,H4)から成るヘテロ八量体に,146塩基対のDNAが巻き付いた構造をしている(図1)。このヌクレオソームを最小単位として,更なる高次構造をとったものがクロマチンである。
クロマチン構造はゲノム収納のためだけでなく,遺伝子発現制御に重要な役割を果たすことが近年わかってきた。このクロマチン構造を介した遺伝子発現の制御機構は“エピジェネティクス”と呼ばれ(エピは“上”“外”“追加”という意味の接頭語。ここでは遺伝学/遺伝子を取り巻くクロマチンによる制御機構と解釈される),遺伝子を“いつ”“どこで”“どの程度”発現させるかを規定している。
環境因子によるエピゲノム変化の遺伝
著者: 石井俊輔
ページ範囲:P.541 - P.546
最近,ストレスや栄養状態などの環境因子の影響が世代を超えて遺伝し,多様な疾患発症頻度に影響する現象が注目され,そのメカニズムとしてエピジェネティック制御が関与することが議論されている。本稿では,この現象の研究の現状と今後の研究展開について紹介したい。
環境エピジェネティクス変化と疾患
著者: 久保田健夫 , 三宅邦夫 , 針谷夏代 , 望月和樹
ページ範囲:P.547 - P.552
これまでエピジェネティクスは遺伝子発現調節の役割がよく知られてきた。実はエピジェネティクスにはもう一つの役割,“感染防御”がある。ヒトゲノムの大半は遺伝子の隙間の領域であり,そこは高度にDNAのメチル化修飾を受けている。古来,ヒトに感染したウイルスがゲノムに侵入し,さらに侵入した配列(レトロウイルス配列)はゲノムのあちこちにコピーされ,次第にこの配列が増え,繰り返し配列となった。感染を受けた宿主(ヒト)としては侵入したウイルス配列が重要な遺伝子に入り込むことを防ぐため, そのコピー機能(レトロトランスポジション)を抑制するため,DNAをメチル化させ不活化させた。その結果,ヒトゲノムの大半はメチル化された繰り返し配列で構成されるようになった1,2)。
一方,エピジェネティクス疾患研究は,ゲノムインプリンティングやX染色体不活化が関係する先天性疾患から始まり,最近は糖尿病や精神疾患などの生活習慣や環境に起因する後天性疾患に広がってきた。上記のとおり,エピジェネティクスは元々感染という環境ストレスへの応答メカニズムであったことから,栄養ストレスや精神ストレスで発症するこれらの疾患の研究に発展したことは自然な流れであったのかもしれない。
ナノ開口基板を用いたDNAメチル化パターン維持機構に関与する生体分子の機能解析
著者: 韓龍雲 , 原田慶恵
ページ範囲:P.553 - P.558
蛍光1分子イメージング技術は生体分子の機能解析や生体分子間の相互作用を解析するうえで非常に強力な研究手段の一つである。本稿では次世代DNAシークエンサーの基幹技術として開発されたナノ開口基板を用い,エピジェネティクス制御の一つであるDNAメチル化パターン維持に関与するタンパク質群に関するわれわれのこれまでの研究結果について述べる。
ヒストン脱アセチル化酵素の活性を検出する化学プローブの開発
著者: 堀雄一郎 , 菊地和也
ページ範囲:P.559 - P.564
ヒストン脱アセチル化酵素(histone deacetylase;HDAC)は,タンパク質に存在するアセチルリジンの脱アセチル化を触媒する酵素であり,ヒストンに加え転写因子や代謝関連酵素,構造タンパク質など多岐にわたるタンパク質を標的とし,遺伝子発現をはじめとして代謝や細胞骨格形成などの多様な生命現象において,重要な役割を担っている1)。ヒトのHDACは18種類知られており,配列の相同性などにより四つのクラスに分類されており,その酵素活性は,亜鉛イオンを必要とするものと,NAD+を共基質とするものが知られている2)。また,HDAC活性の異常は,癌や生活習慣病などの疾患の原因となることから3,4),創薬標的として大きな注目を集めおり,その酵素活性を検出する技術の開発は生命科学だけではなく,医学・創薬の観点から,極めて重要である。
これまでに,放射線同位体や抗体などを用いた古典的方法が用いられてきたが,これらの手法は制限区域の中での実験や多段階のプロセスを必要としており,簡便さや実用上の問題があった。近年ではペプチドプローブが市販されているが,この手法では検出にプロテアーゼが必要であることが問題であった5)。このため,単純に酵素と混ぜるだけの一段階の操作で簡便に検出できる蛍光プローブの開発が期待されていた。しかしながら,HDAC活性が1969年に発見されて以来,アセチルリジンの脱アセチル化という小さな化学変化を捉えてプローブの蛍光強度が変化するような検出原理は考案されていなかった。本研究ではリジンの酵素反応による化学的変化を精査し,新しい検出原理を考案することで,HDACプローブの開発を遂に達成した。本稿ではプローブ開発の設計戦略の詳細とその評価について記す。
エピゲノムシークエンス技術
著者: 三浦史仁 , 伊藤隆司
ページ範囲:P.565 - P.572
Ⅰ.エピジェネティクスとシークエンシング
DNAのメチル化やヒストンの翻訳後修飾状態,あるいはヌクレオソームのDNA上への配置や染色体の核内配置など,いわゆるエピゲノム状態は細胞の種類によって,あるいはその細胞が置かれた環境や状態により異なっており,それぞれの細胞における遺伝子発現の制御を経て細胞の特性の違いを形作っていると考えられている。従来エピゲノム状態は個々の遺伝子座ごとに測定されてきたが,DNAマイクロアレイや次世代シークエンサーといった核酸測定技術が登場・普及したことにより,ゲノム規模で計測を行うことが可能になってきた。特に次世代シークエンサーの登場は定量性,精度,網羅性のすべてにおいてエピゲノム状態の計測に進化をもたらしている。本稿では次世代シークエンサーを用いるエピゲノム計測技術(エピゲノムシークエンス技術)を概説する。
産科的異常とエピゲノム解析
著者: 久須美真紀 , 秦健一郎
ページ範囲:P.573 - P.578
哺乳類の発生にはエピジェネティックな遺伝子発現制御が必須であり,エピジェネティックな情報の消去と再構築による系統的な制御が,様々な発生時期や分化段階特異的に観察される。特に生殖細胞系列の発生分化過程や,受精後の初期胚発生過程では,ゲノム全体にわたりエピジェネティックな修飾の消去と再構築が観察される。ヒトでも,一部の先天奇形症候群や胎盤形成異常にエピゲノム異常が関連することが知られてはいるが,エピゲノム解析はゲノムインプリンティング異常症の確定診断や,インプリント遺伝子の一つであるp57KIP2の免疫染色が胞状奇胎(後述)の診断に実用化されている程度で,周産期疾患の系統的なエピゲノム解析が行われるには至っていない。また,エピジェネティックな修飾はジェネティックな情報とは異なり環境因子によって変化しうるため,DOHaD(Developmental Origin of Health and Disease)学説のような新たな概念も提唱され1),胎児期・新生児期・乳幼児期の栄養状態に影響を受けるエピゲノム変化や,その結果としての成人期の疾病発症のメカニズムへの関心が高まっている。加えて生活様式の変化に伴う出産年齢の高齢化も,卵子の老化をはじめとする出生前環境悪化の一因となっている。このような背景を踏まえ,本稿では周産期領域におけるエピゲノム異常について,最近の話題を概説する。
高血圧とエピジェネティクス
著者: 上田浩平 , 藤田敏郎
ページ範囲:P.579 - P.584
高血圧は全世界で10億人,わが国の4,000万人が罹患する疾患であり,脳心血管障害発症の重要な危険因子である。様々な基礎・臨床研究の成果に基づき,減塩などの生活指導やRAAS阻害薬などの薬物療法が高血圧治療において効果を上げているものの,そのような治療に抵抗性の高血圧や心血管合併症の発症が逆に増加していることから新たな高血圧治療も開発が注目されている。
高血圧は一部の人種や家系に集積した発症がみられることから,古くから遺伝的素因の関与が推測されてきた。そして昨今の分子生物学的な解析技術の発展や疾患動物モデルの解析を通じた基礎研究によって,高血圧発症に寄与すると考えられる関連遺伝子もしくは遺伝子変異が数多く同定されてきたが,残念ながら近年行われたヒトの大規模ゲノム解析研究の結果とは必ずしも一致しなかった。つまり単一よりは複数の遺伝子素因,もしくは遺伝子そのものとは異なる未知の因子が高血圧の発症機序として必要であることが推測された。
がんとエピジェネティクス
著者: 竹島秀幸 , 牛島俊和
ページ範囲:P.585 - P.590
エピジェネティック修飾は細胞の分化に際してダイナミックに変化し,その後は安定に維持されることで細胞の性質を保っている。しかし,この安定なエピジェネティック修飾は,ウイルス感染および感染などによる慢性炎症などの刺激に曝露することで異常に変化してしまうことがある。誘発されたエピジェネティック異常は,様々な遺伝子の発現異常や染色体不安定性を引き起こすことで,がんをはじめする様々な疾患に関与していると考えられている。がんでは,既にエピジェネティック異常を利用した新規がん診断法やがん治療法が開発されており,実際に治療薬として使われているものもある。
神経変性疾患とエピジェネティクス
著者: 岩田淳
ページ範囲:P.591 - P.594
Ⅰ.神経変性疾患とは
神経変性疾患とは病理学的に炎症でも血管障害でもない一群の中枢神経疾患を指す。名称が提唱された時代にはその原因が全く不明であったため,“degeneration;変性”と命名されたことが歴史的経緯だが,現在に至っても確立された治療法が存在しない数多くの難病性疾患が含まれる。この中でもアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD),パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)といった疾患は患者数が多く社会的には重要度が高い。AD,PDはまれな場合を除き通常は50歳以上,多くは65歳以上の高齢で発症することが多く,加齢が危険因子の一つとなる。大半は孤発例だが,ごくまれに家族性に発症する場合があり,原因遺伝子が同定されている(表1)。家族例は発症年齢が孤発性よりも若いことを除けば臨床,病理ともに孤発性と区別のつかない症例が多く,共通の分子メカニズムに基づく発症が想定されている。具体的には,家族性ADで発見された
近年,ごく少数の症例ではあるが,若年(20歳代から40歳代)発症のAD1)や,PD2,3)で遺伝子の重複保持例が発見された(表2)。これらでは,APP(amyloid precursor protein)もしくはα-シヌクレインの発現量が遺伝子量の増加に伴って1.5-2倍と増加している。また,ダウン症候群で重複する21番染色体上には
精神疾患とエピジェネティクス
著者: 菅原裕子 , 文東美紀 , 石郷岡純 , 加藤忠史 , 岩本和也
ページ範囲:P.595 - P.600
精神疾患は脳の機能障害によって幻覚や抑うつなどの様々な精神症状を呈する身体疾患である。しかし,他の身体疾患と最も大きく異なる点は,いまだ病因が明らかとなっておらず,責任病変である脳の機能障害を捉える生物学的指標が存在しないことである。精神疾患の病態解明のためこれまでに多くの研究が行われ,精神疾患は遺伝要因と環境要因が複雑に関与することで発症すると考えられている。この遺伝環境相互作用におけるメカニズムとして,エピジェネティクスの関与が注目されており,精神疾患を対象としたエピジェネティクス研究が盛んに行われつつある。ここではエピジェネティクスの分子基盤の中でもDNAメチル化に焦点を当て,精神疾患におけるエピジェネティクス研究について最近の知見をまとめた。
関節リウマチとエピジェネティクス
著者: 荒木靖人
ページ範囲:P.601 - P.605
エピジェネティクスとは,遺伝子配列の変化を伴わずに遺伝子の転写を制御する機構を意味する。主なエピジェネティクス制御機構として,① DNAメチル化,② マイクロRNA(micro RNA;miRNA)をはじめとする非コードRNA(non-coding RNA;ncRNA),③ ヒストン修飾が現在知られている。関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)などの自己免疫性疾患において,エピジェネティクス制御の異常の報告が集積されつつある。
これらの異常を明らかにすることの意義について考えてみると,エピジェネティクス制御には可塑性(plasticity)があるため,エピジェネティクスの異常が是正されれば,遺伝子発現の異常も正常化しうる。このことから,エピジェネティクスの状態の操作による遺伝子発現の制御が疾患の治療に応用できるという可能性がある。エピジェネティクス制御には細胞記憶(伝達性:heritability)という性質もあり,エピジェネティクスの情報は親細胞から娘細胞に細胞分裂の際に受け継がれる。このため,自己免疫疾患などの慢性炎症の場において,細胞の活性化状態の継続にエピジェネティクス機構の関与が推測される。RA滑膜線維芽細胞(synovial fibroblast;SF)では,増殖が亢進し,アポトーシス抵抗性であり,炎症性サイトカイン・ケモカインや基質分解酵素の産生がみられる。RASF活性化の原因としてエピジェネティクス異常があるのではないかと考えられ,これを明らかにすることはRAの病態の解明につながる(図1)。本稿では,RAの病態におけるエピジェネティクス異常について,これまでの知見を自験例も含めて概説する。
仮説と戦略
ECM糖鎖の動的調節機構と臓器機能の危機管理能力
著者: 五十嵐道弘
ページ範囲:P.606 - P.612
細胞内でのシグナル伝達事象は,どの細胞での今日では非常に詳細に調べられていて,研究者の関心も極めて高い。一方で,細胞は単独で存在しているわけではなく,固形臓器には多数の細胞が配置され,その間には細胞外基質(extracellular matrix;ECM)という構造が存在している。ECMは極めて広大なスペースと大量の物質を有しているが,古典的には細胞同士を乖離しないように接着している構造,という非常に静的な概念で理解されてきた。ECMに存在する物質群は,そもそも細胞外に放出されているため,代謝のターンオーバー速度も非常に細胞内の物質群に比較して緩徐であるため,そのイメージが定着することとなった。この“inert”なイメージは,結合組織的な臓器ではもちろんその点が強いであろうが,細胞間のコミュニケーションの物質群(液性因子=成長因子,サイトカイン,ケモカインなど)が非常に重要視される今日の医学・生物学的研究において,後述するようにECMを無視するとストーリーが語れなくなってきている。
なお以下,本稿をより深く理解していただくために,ECM糖鎖のベーシックをⅠおよびⅡに記載したが,糖鎖に詳しい方はスキップして,Ⅲから読んでいただきたい。
解説
カイコを用いた創薬研究
著者: 松本靖彦 , 浜本洋 , 西田智 , 関水和久
ページ範囲:P.613 - P.620
日本は高齢化社会を迎えており,医療費が社会問題となっている。日本人の死因は,悪性新生物(がん),心疾患,肺炎,脳血管疾患,老衰の順である(厚生労働省,平成24年人口動態統計,第6表)。この人口動態統計において感染症や生活習慣病という項目はないが,感染症が悪性新生物や肺炎を引き起こし,糖尿病や高血圧などの生活習慣病が心疾患や脳血管疾患の原因となることは,一般的によく知られている。よって,感染症や生活習慣病に対する治療薬の開発が望まれている。それにより医療費負担の軽減が果たされると期待されている。わが国の国民医療費の増加には,薬価(薬一単位の値段)が高いことが一因となっている。薬価の算定において,類似薬が存在する場合は,市場での公正な競争の確保のために既存類似薬の一日薬価に合わせることになっているが,類似薬のない新薬では,研究費などの費用に合わせて薬価が算定されるので,薬価が高い薬が上市されるケースがある。少ない研究費で新薬を開発することは,企業の利益のみならず,国民の経済的な負担の軽減の観点からも重要である。そのためには,創薬が困難である理由について考えて,問題点を抽出し,対応策を提案する必要がある。本稿では,まず創薬における課題とその問題点の克服のための昆虫の利用について概説する。更にこれまでに筆者らが行った,カイコを用いた創薬のための基盤研究である疾患モデルの確立とその利用法について解説する。
実験講座
ES細胞を用いないジーンターゲティング:CRISPR/Casシステム
著者: 葛西秀俊 , 饗場篤
ページ範囲:P.621 - P.627
近年のゲノム編集の目覚ましい進歩は,遺伝子改変技術に大きな変革をもたらしつつある。ゲノム編集とは人工ヌクレアーゼなどを用いたDNAの二重鎖切断と,それに伴う修復メカニズムに基づいて,ゲノムの標的部位に変異を導入する画期的な技術である。現在,代表的なシステムとして,ZFN(zinc finger nuclease),TALEN(transcription activator-like effector nuclease),CRISPR/Cas(clustered regularly interspaced short palindromic repeat/CRISPR-associated)が広く利用されている。ZFNおよびTALENは,DNA結合モチーフと制限酵素
--------------------
次号予告/財団だより フリーアクセス
ページ範囲:P.564 - P.627
あとがき フリーアクセス
著者: 野々村禎昭
ページ範囲:P.628 - P.628
本号の特集「エピジェネティクスの今」の筆者の方々は現在第一線でご活躍の方々ばかりのお蔭で,最新の情報で取り組むことができました。エピジェネティクスというと獲得形質の遺伝という言葉が思い起こされます。これは文字どおりの意味でラマルクの用不用説とは無関係なのですが,どうもエピジェネティクスの関係者はこの言葉がお好きでないようですが,正に獲得形質の遺伝ではないでしょうか。もう一つルイセンコ説も思い出されます。春播き小麦を低温にさらすことによって冬播き小麦に変えられるという単純な農法に始まった事実が当時のスターリンの権威と結び付き,メンデルモルガン遺伝派を弾圧するという政治問題化して悲惨な結果に終わりましたが,これも単なる獲得形質の遺伝の問題だったのではないでしょうか。エピジェネティクスは,大勢はメンデルモルガン遺伝が続いていく中で,ほんの一部を異なったシステムが生命には存在している,と言ったら間違いなのでしょうか。本号には「仮説と戦略」に五十嵐氏が細胞外マトリックスの危機管理機構についての興味あふれるものを執筆していただきました。「仮説と戦略」という欄は果たして継続できるのかと疑っていたのですが,続いています。松本氏他のカイコの「解説」はこの教室の昆虫を扱う伝統が生かされています。葛西氏他の「実験講座」は全く新しいゲノム編集技術のジーンターゲットへの取り組みです。
生体の科学 第65巻 総目次 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
基本情報

バックナンバー
75巻6号(2024年12月発行)
特集 新組織学シリーズⅤ:脂肪
75巻5号(2024年10月発行)
増大特集 学術研究支援の最先端
75巻4号(2024年8月発行)
特集 シングルセルオミクス
75巻3号(2024年6月発行)
特集 高速分子動画:動的構造からタンパク質分子制御へ
75巻2号(2024年4月発行)
特集 生命現象を駆動する生体内金属動態の理解と展開
75巻1号(2024年2月発行)
特集 脳と個性
74巻6号(2023年12月発行)
特集 新組織学シリーズⅣ:骨・軟骨
74巻5号(2023年10月発行)
増大特集 代謝
74巻4号(2023年8月発行)
特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか
74巻3号(2023年6月発行)
特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線
74巻2号(2023年4月発行)
特集 未病の科学
74巻1号(2023年2月発行)
特集 シナプス
73巻6号(2022年12月発行)
特集 新組織学シリーズⅢ:血管とリンパ管
73巻5号(2022年10月発行)
増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
73巻4号(2022年8月発行)
特集 形態形成の統合的理解
73巻3号(2022年6月発行)
特集 リソソーム研究の新展開
73巻2号(2022年4月発行)
特集 DNA修復による生体恒常性の維持
73巻1号(2022年2月発行)
特集 意識
72巻6号(2021年12月発行)
特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて
72巻5号(2021年10月発行)
増大特集 脳とからだ
72巻4号(2021年8月発行)
特集 グローバル時代の新興再興感染症への科学的アプローチ
72巻3号(2021年6月発行)
特集 生物物理学の進歩—生命現象の定量的理解へ向けて
72巻2号(2021年4月発行)
特集 組織幹細胞の共通性と特殊性
72巻1号(2021年2月発行)
特集 小脳研究の未来
71巻6号(2020年12月発行)
特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
71巻5号(2020年10月発行)
増大特集 難病研究の進歩
71巻4号(2020年8月発行)
特集 細胞機能の構造生物学
71巻3号(2020年6月発行)
特集 スポーツ科学—2020オリンピック・パラリンピックによせて
71巻2号(2020年4月発行)
特集 ビッグデータ時代のゲノム医学
71巻1号(2020年2月発行)
特集 睡眠の制御と機能
70巻6号(2019年12月発行)
特集 科学と芸術の接点
70巻5号(2019年10月発行)
増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
70巻4号(2019年8月発行)
特集 メカノバイオロジー
70巻3号(2019年6月発行)
特集 免疫チェックポイント分子による生体機能制御
70巻2号(2019年4月発行)
特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻
70巻1号(2019年2月発行)
特集 脳神経回路のダイナミクスから探る脳の発達・疾患・老化
69巻6号(2018年12月発行)
特集 細胞高次機能をつかさどるオルガネラコミュニケーション
69巻5号(2018年10月発行)
増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
69巻4号(2018年8月発行)
特集 いかに創薬を進めるか
69巻3号(2018年6月発行)
特集 生体膜のバイオロジー
69巻2号(2018年4月発行)
特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる
69巻1号(2018年2月発行)
特集 社会性と脳
68巻6号(2017年12月発行)
特集 心臓の発生・再生・創生
68巻5号(2017年10月発行)
増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
68巻4号(2017年8月発行)
特集 血管制御系と疾患
68巻3号(2017年6月発行)
特集 核内イベントの時空間制御
68巻2号(2017年4月発行)
特集 細菌叢解析の光と影
68巻1号(2017年2月発行)
特集 大脳皮質—成り立ちから機能へ
67巻6号(2016年12月発行)
特集 時間生物学の新展開
67巻5号(2016年10月発行)
増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
67巻4号(2016年8月発行)
特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦
67巻3号(2016年6月発行)
特集 脂質ワールド
67巻2号(2016年4月発行)
特集 細胞の社会学─細胞間で繰り広げられる協調と競争
67巻1号(2016年2月発行)
特集 記憶ふたたび
66巻6号(2015年12月発行)
特集 グリア研究の最先端
66巻5号(2015年10月発行)
増大特集 細胞シグナル操作法
66巻4号(2015年8月発行)
特集 新興・再興感染症と感染症対策
66巻3号(2015年6月発行)
特集 進化と発生からみた生命科学
66巻2号(2015年4月発行)
特集 使える最新ケミカルバイオロジー
66巻1号(2015年2月発行)
特集 脳と心の謎はどこまで解けたか
65巻6号(2014年12月発行)
特集 エピジェネティクスの今
65巻5号(2014年10月発行)
増大特集 生命動態システム科学
65巻4号(2014年8月発行)
特集 古典的代謝経路の新しい側面
65巻3号(2014年6月発行)
特集 器官の発生と再生の基礎
65巻2号(2014年4月発行)
特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス
65巻1号(2014年2月発行)
特集 精神疾患の病理機構
64巻6号(2013年12月発行)
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
64巻5号(2013年10月発行)
増大特集 細胞表面受容体
64巻4号(2013年8月発行)
特集 予測と意思決定の神経科学
64巻3号(2013年6月発行)
特集 細胞接着の制御
64巻2号(2013年4月発行)
特集 特殊な幹細胞としての骨格筋サテライト細胞
64巻1号(2013年2月発行)
特集 神経回路の計測と操作
63巻6号(2012年12月発行)
特集 リンパ管
63巻5号(2012年10月発行)
特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官
63巻4号(2012年8月発行)
特集 質感脳情報学への展望
63巻3号(2012年6月発行)
特集 細胞極性の制御
63巻2号(2012年4月発行)
特集 RNA干渉の実現化に向けて
63巻1号(2012年2月発行)
特集 小脳研究の課題(2)
62巻6号(2011年12月発行)
特集 コピー数変異
62巻5号(2011年10月発行)
特集 細胞核―構造と機能
62巻4号(2011年8月発行)
特集 小脳研究の課題
62巻3号(2011年6月発行)
特集 インフラマソーム
62巻2号(2011年4月発行)
特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
62巻1号(2011年2月発行)
特集 摂食制御の分子過程
61巻6号(2010年12月発行)
特集 細胞死か腫瘍化かの選択
61巻5号(2010年10月発行)
特集 シナプスをめぐるシグナリング
61巻4号(2010年8月発行)
特集 miRNA研究の最近の進歩
61巻3号(2010年6月発行)
特集 SNARE複合体-膜融合の機構
61巻2号(2010年4月発行)
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
61巻1号(2010年2月発行)
特集 脳科学のモデル実験動物
60巻6号(2009年12月発行)
特集 ユビキチン化による生体機能の調節
60巻5号(2009年10月発行)
特集 伝達物質と受容体
60巻4号(2009年8月発行)
特集 睡眠と脳回路の可塑性
60巻3号(2009年6月発行)
特集 脳と糖脂質
60巻2号(2009年4月発行)
特集 感染症の現代的課題
60巻1号(2009年2月発行)
特集 遺伝子-脳回路-行動
59巻6号(2008年12月発行)
特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
59巻5号(2008年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008
59巻4号(2008年8月発行)
特集 免疫学の最近の動向
59巻3号(2008年6月発行)
特集 アディポゲネシス
59巻2号(2008年4月発行)
特集 細胞外基質-研究の新たな展開
59巻1号(2008年2月発行)
特集 コンピュータと脳
58巻6号(2007年12月発行)
特集 グリケーション(糖化)
58巻5号(2007年10月発行)
特集 タンパク質間相互作用
58巻4号(2007年8月発行)
特集 嗅覚受容の分子メカニズム
58巻3号(2007年6月発行)
特集 骨の形成と破壊
58巻2号(2007年4月発行)
特集 シナプス後部構造の形成・機構と制御
58巻1号(2007年2月発行)
特集 意識―脳科学からのアプローチ
57巻6号(2006年12月発行)
特集 血管壁
57巻5号(2006年10月発行)
特集 生物進化の分子マップ
57巻4号(2006年8月発行)
特集 脳科学が求める先端技術
57巻3号(2006年6月発行)
特集 ミエリン化の機構とその異常
57巻2号(2006年4月発行)
特集 膜リサイクリング
57巻1号(2006年2月発行)
特集 こころと脳:とらえがたいものを科学する
56巻6号(2005年12月発行)
特集 構造生物学の現在と今後の展開
56巻5号(2005年10月発行)
特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
56巻4号(2005年8月発行)
特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか
56巻3号(2005年6月発行)
特集 Naチャネル
56巻2号(2005年4月発行)
特集 味覚のメカニズムに迫る
56巻1号(2005年2月発行)
特集 情動―喜びと恐れの脳の仕組み
55巻6号(2004年12月発行)
特集 脳の深部を探る
55巻5号(2004年10月発行)
特集 生命科学のNew Key Word
55巻4号(2004年8月発行)
特集 心筋研究の最前線
55巻3号(2004年6月発行)
特集 分子進化学の現在
55巻2号(2004年4月発行)
特集 アダプタータンパク
55巻1号(2004年2月発行)
特集 ニューロンと脳
54巻6号(2003年12月発行)
特集 オートファジー
54巻5号(2003年10月発行)
特集 創薬ゲノミクス・創薬プロテオミクス・創薬インフォマティクス
54巻4号(2003年8月発行)
特集 ラフトと細胞機能
54巻3号(2003年6月発行)
特集 クロマチン
54巻2号(2003年4月発行)
特集 樹状突起
54巻1号(2003年2月発行)
53巻6号(2002年12月発行)
特集 ゲノム全解読とポストゲノムの問題点
53巻5号(2002年10月発行)
特集 加齢の克服―21世紀の課題
53巻4号(2002年8月発行)
特集 一価イオンチャネル
53巻3号(2002年6月発行)
特集 細胞質分裂
53巻2号(2002年4月発行)
特集 RNA
53巻1号(2002年2月発行)
連続座談会 脳とこころ―21世紀の課題
52巻6号(2001年12月発行)
特集 血液脳関門研究の最近の進歩
52巻5号(2001年10月発行)
特集 モチーフ・ドメインリスト
52巻4号(2001年8月発行)
特集 骨格筋研究の新展開
52巻3号(2001年6月発行)
特集 脳の発達に関与する分子機構
52巻2号(2001年4月発行)
特集 情報伝達物質としてのATP
52巻1号(2001年2月発行)
連続座談会 脳を育む
51巻6号(2000年12月発行)
特集 機械的刺激受容の分子機構と細胞応答
51巻5号(2000年10月発行)
特集 ノックアウトマウスリスト
51巻4号(2000年8月発行)
特集 臓器(組織)とアポトーシス
51巻3号(2000年6月発行)
特集 自然免疫における異物認識と排除の分子機構
51巻2号(2000年4月発行)
特集 細胞極性の形成機序
51巻1号(2000年2月発行)
特集 脳を守る21世紀生命科学の展望
50巻6号(1999年12月発行)
特集 細胞内輸送
50巻5号(1999年10月発行)
特集 病気の分子細胞生物学
50巻4号(1999年8月発行)
特集 トランスポーターの構造と機能協関
50巻3号(1999年6月発行)
特集 時間生物学の新たな展開
50巻2号(1999年4月発行)
特集 リソソーム:最近の研究
50巻1号(1999年2月発行)
連続座談会 脳を守る
49巻6号(1998年12月発行)
特集 発生・分化とホメオボックス遺伝子
49巻5号(1998年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
49巻4号(1998年8月発行)
特集 プロテインキナーゼCの多様な機能
49巻3号(1998年6月発行)
特集 幹細胞研究の新展開
49巻2号(1998年4月発行)
特集 血管―新しい観点から
49巻1号(1998年2月発行)
特集 言語の脳科学
48巻6号(1997年12月発行)
特集 軸索誘導
48巻5号(1997年10月発行)
特集 受容体1997
48巻4号(1997年8月発行)
特集 マトリックス生物学の最前線
48巻3号(1997年6月発行)
特集 開口分泌のメカニズムにおける新しい展開
48巻2号(1997年4月発行)
特集 最近のMAPキナーゼ系
48巻1号(1997年2月発行)
特集 21世紀の脳科学
47巻6号(1996年12月発行)
特集 老化
47巻5号(1996年10月発行)
特集 器官―その新しい視点
47巻4号(1996年8月発行)
特集 エンドサイトーシス
47巻3号(1996年6月発行)
特集 細胞分化
47巻2号(1996年4月発行)
特集 カルシウム動態と細胞機能
47巻1号(1996年2月発行)
特集 神経科学の最前線
46巻6号(1995年12月発行)
特集 病態を変えたよく効く医薬
46巻5号(1995年10月発行)
特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
46巻4号(1995年8月発行)
特集 ストレス蛋白質
46巻3号(1995年6月発行)
特集 ライソゾーム
46巻2号(1995年4月発行)
特集 プロテインホスファターゼ―最近の進歩
46巻1号(1995年2月発行)
特集 神経科学の謎
45巻6号(1994年12月発行)
特集 ミトコンドリア
45巻5号(1994年10月発行)
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
45巻4号(1994年8月発行)
特集 造血の機構
45巻3号(1994年6月発行)
特集 染色体
45巻2号(1994年4月発行)
特集 脳と分子生物学
45巻1号(1994年2月発行)
特集 グルコーストランスポーター
44巻6号(1993年12月発行)
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
44巻5号(1993年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説
44巻4号(1993年8月発行)
特集 細胞接着
44巻3号(1993年6月発行)
特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点
44巻2号(1993年4月発行)
特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
44巻1号(1993年2月発行)
座談会 脳と遺伝子
43巻6号(1992年12月発行)
特集 成長因子受容体/最近の進歩
43巻5号(1992年10月発行)
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
43巻4号(1992年8月発行)
特集 細胞機能とリン酸化
43巻3号(1992年6月発行)
特集 血管新生
43巻2号(1992年4月発行)
特集 大脳皮質発達の化学的側面
43巻1号(1992年2月発行)
特集 意識と脳
42巻6号(1991年12月発行)
特集 細胞活動の日周リズム
42巻5号(1991年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
42巻4号(1991年8月発行)
特集 開口分泌の細胞内過程
42巻3号(1991年6月発行)
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
42巻2号(1991年4月発行)
特集 脳の移植と再生
42巻1号(1991年2月発行)
特集 脳と免疫
41巻6号(1990年12月発行)
特集 注目の実験モデル動物
41巻5号(1990年10月発行)
特集 LTPとLTD:その分子機構
41巻4号(1990年8月発行)
特集 New proteins
41巻3号(1990年6月発行)
特集 シナプスの形成と動態
41巻2号(1990年4月発行)
特集 細胞接着
41巻1号(1990年2月発行)
特集 発がんのメカニズム/最近の知見
40巻6号(1989年12月発行)
特集 ギャップ結合
40巻5号(1989年10月発行)
特集 核内蛋白質
40巻4号(1989年8月発行)
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
40巻3号(1989年6月発行)
特集 細胞骨格異常
40巻2号(1989年4月発行)
特集 大脳/神経科学からのアプローチ
40巻1号(1989年2月発行)
特集 分子進化
39巻6号(1988年12月発行)
特集 細胞内における蛋白質局在化機構
39巻5号(1988年10月発行)
特集 細胞測定法マニュアル
39巻4号(1988年8月発行)
特集 細胞外マトリックス
39巻3号(1988年6月発行)
特集 肺の微細構造と機能
39巻2号(1988年4月発行)
特集 生体運動の分子機構/研究の発展
39巻1号(1988年2月発行)
特集 遺伝子疾患解析の発展
38巻6号(1987年12月発行)
-チャンネルの最近の動向
38巻5号(1987年10月発行)
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
38巻4号(1987年8月発行)
特集 視覚初期過程の分子機構
38巻3号(1987年6月発行)
特集 人間の脳
38巻2号(1987年4月発行)
特集 体液カルシウムのホメオスタシス
38巻1号(1987年2月発行)
特集 医学におけるブレイクスルー/基礎研究からの挑戦
37巻6号(1986年12月発行)
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
37巻5号(1986年10月発行)
特集 中間径フィラメント
37巻4号(1986年8月発行)
特集 細胞生物学実験マニュアル
37巻3号(1986年6月発行)
特集 脳の化学的トポグラフィー
37巻2号(1986年4月発行)
特集 血小板凝集
37巻1号(1986年2月発行)
特集 脳のモデル
36巻6号(1985年12月発行)
特集 脂肪組織
36巻5号(1985年10月発行)
特集 細胞分裂をめぐって
36巻4号(1985年8月発行)
特集 神経科学実験マニュアル
36巻3号(1985年6月発行)
特集 血管内皮細胞と微小循環
36巻2号(1985年4月発行)
特集 肝細胞と胆汁酸分泌
36巻1号(1985年2月発行)
特集 Transmembrane Control
35巻6号(1984年12月発行)
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
35巻5号(1984年10月発行)
特集 中枢神経系の再構築
35巻4号(1984年8月発行)
特集 ゲノムの構造
35巻3号(1984年6月発行)
特集 神経科学の仮説
35巻2号(1984年4月発行)
特集 哺乳類の初期発生
35巻1号(1984年2月発行)
特集 細胞生物学の現状と展望
34巻6号(1983年12月発行)
特集 蛋白質の代謝回転
34巻5号(1983年10月発行)
特集 受容・応答の膜分子論
34巻4号(1983年8月発行)
特集 コンピュータによる生物現象の再構成
34巻3号(1983年6月発行)
特集 細胞の極性
34巻2号(1983年4月発行)
特集 モノアミン系
34巻1号(1983年2月発行)
特集 腸管の吸収機構
33巻6号(1982年12月発行)
特集 低栄養と生体機能
33巻5号(1982年10月発行)
特集 成長因子
33巻4号(1982年8月発行)
特集 リン酸化
33巻3号(1982年6月発行)
特集 神経発生の基礎
33巻2号(1982年4月発行)
特集 細胞の寿命と老化
33巻1号(1982年2月発行)
特集 細胞核
32巻6号(1981年12月発行)
特集 筋小胞体研究の進歩
32巻5号(1981年10月発行)
特集 ペプチド作働性シナプス
32巻4号(1981年8月発行)
特集 膜の転送
32巻3号(1981年6月発行)
特集 リポプロテイン
32巻2号(1981年4月発行)
特集 チャネルの概念と実体
32巻1号(1981年2月発行)
特集 細胞骨格
31巻6号(1980年12月発行)
特集 大脳の機能局在
31巻5号(1980年10月発行)
特集 カルシウムイオン受容タンパク
31巻4号(1980年8月発行)
特集 化学浸透共役仮説
31巻3号(1980年6月発行)
特集 赤血球膜の分子構築
31巻2号(1980年4月発行)
特集 免疫系の情報識別
31巻1号(1980年2月発行)
特集 ゴルジ装置
30巻6号(1979年12月発行)
特集 細胞間コミニケーション
30巻5号(1979年10月発行)
特集 In vitro運動系
30巻4号(1979年8月発行)
輸送系の調節
30巻3号(1979年6月発行)
特集 網膜の構造と機能
30巻2号(1979年4月発行)
特集 神経伝達物質の同定
30巻1号(1979年2月発行)
特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
29巻6号(1978年12月発行)
特集 最近の神経科学から
29巻5号(1978年10月発行)
特集 下垂体:前葉
29巻4号(1978年8月発行)
特集 中枢のペプチド
29巻3号(1978年6月発行)
特集 心臓のリズム発生
29巻2号(1978年4月発行)
特集 腎機能
29巻1号(1978年2月発行)
特集 膜脂質の再検討
28巻6号(1977年12月発行)
特集 青斑核
28巻5号(1977年10月発行)
特集 小胞体
28巻4号(1977年8月発行)
特集 微小管の構造と機能
28巻3号(1977年6月発行)
特集 神経回路網と脳機能
28巻2号(1977年4月発行)
特集 生体の修復
28巻1号(1977年2月発行)
特集 生体の科学の現状と動向
27巻6号(1976年12月発行)
特集 松果体
27巻5号(1976年10月発行)
特集 遺伝マウス・ラット
27巻4号(1976年8月発行)
特集 形質発現における制御
27巻3号(1976年6月発行)
特集 生体と化学的環境
27巻2号(1976年4月発行)
特集 分泌腺
27巻1号(1976年2月発行)
特集 光受容
26巻6号(1975年12月発行)
特集 自律神経と平滑筋の再検討
26巻5号(1975年10月発行)
特集 脳のプログラミング
26巻4号(1975年8月発行)
特集 受精機構をめぐつて
26巻3号(1975年6月発行)
特集 細胞表面と免疫
26巻2号(1975年4月発行)
特集 感覚有毛細胞
26巻1号(1975年2月発行)
特集 体内のセンサー
25巻5号(1974年12月発行)
特集 生体膜—その基本的課題
25巻4号(1974年8月発行)
特集 伝達物質と受容物質
25巻3号(1974年6月発行)
特集 脳の高次機能へのアプローチ
25巻2号(1974年4月発行)
特集 筋細胞の分化
25巻1号(1974年2月発行)
特集 生体の科学 展望と夢
24巻6号(1973年12月発行)
24巻5号(1973年10月発行)
24巻4号(1973年8月発行)
24巻3号(1973年6月発行)
24巻2号(1973年4月発行)
24巻1号(1973年2月発行)
23巻6号(1972年12月発行)
23巻5号(1972年10月発行)
23巻4号(1972年8月発行)
23巻3号(1972年6月発行)
23巻2号(1972年4月発行)
23巻1号(1972年2月発行)
22巻6号(1971年12月発行)
22巻5号(1971年10月発行)
22巻4号(1971年8月発行)
22巻3号(1971年6月発行)
22巻2号(1971年4月発行)
22巻1号(1971年2月発行)
21巻7号(1970年12月発行)
21巻6号(1970年10月発行)
21巻4号(1970年8月発行)
特集 代謝と機能
21巻5号(1970年8月発行)
21巻3号(1970年6月発行)
21巻2号(1970年4月発行)
21巻1号(1970年2月発行)
20巻6号(1969年12月発行)
20巻5号(1969年10月発行)
20巻4号(1969年8月発行)
20巻3号(1969年6月発行)
20巻2号(1969年4月発行)
20巻1号(1969年2月発行)
19巻6号(1968年12月発行)
19巻5号(1968年10月発行)
19巻4号(1968年8月発行)
19巻3号(1968年6月発行)
19巻2号(1968年4月発行)
19巻1号(1968年2月発行)
18巻6号(1967年12月発行)
18巻5号(1967年10月発行)
18巻4号(1967年8月発行)
18巻3号(1967年6月発行)
18巻2号(1967年4月発行)
18巻1号(1967年2月発行)
17巻6号(1966年12月発行)
17巻5号(1966年10月発行)
17巻4号(1966年8月発行)
17巻3号(1966年6月発行)
17巻2号(1966年4月発行)
17巻1号(1966年2月発行)
16巻6号(1965年12月発行)
16巻5号(1965年10月発行)
16巻4号(1965年8月発行)
16巻3号(1965年6月発行)
16巻2号(1965年4月発行)
16巻1号(1965年2月発行)
15巻6号(1964年12月発行)
特集 生体膜その3
15巻5号(1964年10月発行)
特集 生体膜その2
15巻4号(1964年8月発行)
特集 生体膜その1
15巻3号(1964年6月発行)
特集 第13回日本生理科学連合シンポジウム
15巻2号(1964年4月発行)
15巻1号(1964年2月発行)
14巻6号(1963年12月発行)
特集 興奮收縮伝関
14巻5号(1963年10月発行)
14巻4号(1963年8月発行)
14巻3号(1963年6月発行)
14巻1号(1963年2月発行)
特集 第9回中枢神経系の生理学シンポジウム
14巻2号(1963年2月発行)
13巻6号(1962年12月発行)
13巻5号(1962年10月発行)
特集 生物々理—生理学生物々理若手グループ第1回ミーティングから
13巻4号(1962年8月発行)
13巻3号(1962年6月発行)
13巻2号(1962年4月発行)
Symposium on Permeability of Biological Membranes
13巻1号(1962年2月発行)
12巻6号(1961年12月発行)
12巻5号(1961年10月発行)
12巻4号(1961年8月発行)
12巻3号(1961年6月発行)
12巻2号(1961年4月発行)
12巻1号(1961年2月発行)
11巻6号(1960年12月発行)
Symposium On Active Transport
11巻5号(1960年10月発行)
11巻4号(1960年8月発行)
11巻3号(1960年6月発行)
11巻2号(1960年4月発行)
11巻1号(1960年2月発行)
10巻6号(1959年12月発行)
10巻5号(1959年10月発行)
10巻4号(1959年8月発行)
10巻3号(1959年6月発行)
10巻2号(1959年4月発行)
10巻1号(1959年2月発行)
8巻6号(1957年12月発行)
8巻5号(1957年10月発行)
特集 酵素と生物
8巻4号(1957年8月発行)
8巻3号(1957年6月発行)
8巻2号(1957年4月発行)
8巻1号(1957年2月発行)