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文献詳細

雑誌文献

生体の科学65巻6号

2014年12月発行

文献概要

特集 エピジェネティクスの今

エピゲノムシークエンス技術

著者: 三浦史仁1 伊藤隆司1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院 医化学分野

ページ範囲:P.565 - P.572

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Ⅰ.エピジェネティクスとシークエンシング

 DNAのメチル化やヒストンの翻訳後修飾状態,あるいはヌクレオソームのDNA上への配置や染色体の核内配置など,いわゆるエピゲノム状態は細胞の種類によって,あるいはその細胞が置かれた環境や状態により異なっており,それぞれの細胞における遺伝子発現の制御を経て細胞の特性の違いを形作っていると考えられている。従来エピゲノム状態は個々の遺伝子座ごとに測定されてきたが,DNAマイクロアレイや次世代シークエンサーといった核酸測定技術が登場・普及したことにより,ゲノム規模で計測を行うことが可能になってきた。特に次世代シークエンサーの登場は定量性,精度,網羅性のすべてにおいてエピゲノム状態の計測に進化をもたらしている。本稿では次世代シークエンサーを用いるエピゲノム計測技術(エピゲノムシークエンス技術)を概説する。

参考文献

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25)二階堂愛(編):次世代シークエンス解析スタンダード.羊土社,2014
26)鈴木 穣,菅野純夫(監修):次世代シークエンサー—目的別アドバンストメソッド(細胞工学 別冊).羊土社,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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