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特集 エピジェネティクスの今
エピゲノムシークエンス技術
著者: 三浦史仁1 伊藤隆司1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院 医化学分野
ページ範囲:P.565 - P.572
文献購入ページに移動Ⅰ.エピジェネティクスとシークエンシング
DNAのメチル化やヒストンの翻訳後修飾状態,あるいはヌクレオソームのDNA上への配置や染色体の核内配置など,いわゆるエピゲノム状態は細胞の種類によって,あるいはその細胞が置かれた環境や状態により異なっており,それぞれの細胞における遺伝子発現の制御を経て細胞の特性の違いを形作っていると考えられている。従来エピゲノム状態は個々の遺伝子座ごとに測定されてきたが,DNAマイクロアレイや次世代シークエンサーといった核酸測定技術が登場・普及したことにより,ゲノム規模で計測を行うことが可能になってきた。特に次世代シークエンサーの登場は定量性,精度,網羅性のすべてにおいてエピゲノム状態の計測に進化をもたらしている。本稿では次世代シークエンサーを用いるエピゲノム計測技術(エピゲノムシークエンス技術)を概説する。
DNAのメチル化やヒストンの翻訳後修飾状態,あるいはヌクレオソームのDNA上への配置や染色体の核内配置など,いわゆるエピゲノム状態は細胞の種類によって,あるいはその細胞が置かれた環境や状態により異なっており,それぞれの細胞における遺伝子発現の制御を経て細胞の特性の違いを形作っていると考えられている。従来エピゲノム状態は個々の遺伝子座ごとに測定されてきたが,DNAマイクロアレイや次世代シークエンサーといった核酸測定技術が登場・普及したことにより,ゲノム規模で計測を行うことが可能になってきた。特に次世代シークエンサーの登場は定量性,精度,網羅性のすべてにおいてエピゲノム状態の計測に進化をもたらしている。本稿では次世代シークエンサーを用いるエピゲノム計測技術(エピゲノムシークエンス技術)を概説する。
参考文献
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