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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻1号

2015年02月発行

文献概要

特集 脳と心の謎はどこまで解けたか

海馬における時間の表現

著者: 藤澤茂義1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センターシステム神経生理学研究チーム

ページ範囲:P.3 - P.6

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 時間は脳の中でどのように知覚されているのであろうか? おそらく,外界を感知するための感覚機能(視覚,聴覚,触覚,味覚,嗅覚)によって知覚されているのではない。外部からの感覚刺激に頼っていないのであれば,脳の内的に生成された活動によって時間を知覚しているのであろうと考えられる。近年,海馬のニューロン群(セル・アセンブリ)の発火活動が時間の表現に関係するのではないかと報告されてきており,本稿ではそのような海馬での時間表現研究の進展について解説したい。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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