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特集 脳と心の謎はどこまで解けたか
海馬における時間の表現
著者: 藤澤茂義1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センターシステム神経生理学研究チーム
ページ範囲:P.3 - P.6
文献購入ページに移動 時間は脳の中でどのように知覚されているのであろうか? おそらく,外界を感知するための感覚機能(視覚,聴覚,触覚,味覚,嗅覚)によって知覚されているのではない。外部からの感覚刺激に頼っていないのであれば,脳の内的に生成された活動によって時間を知覚しているのであろうと考えられる。近年,海馬のニューロン群(セル・アセンブリ)の発火活動が時間の表現に関係するのではないかと報告されてきており,本稿ではそのような海馬での時間表現研究の進展について解説したい。
参考文献
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