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特集 脳と心の謎はどこまで解けたか
恐怖と不安─脅威に対する動物の適応行動選択とその克服
著者: 相澤秀紀1 崔万鵬1 田中光一12
所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所分子神経科学分野 2東京医科歯科大学脳統合機能研究センター
ページ範囲:P.29 - P.32
文献購入ページに移動恐怖と不安は共に不快であるものの,異なった要因が引き金となる情動として理解されている。恐怖は差し迫った脅威や特定の危険事象に対して起こる情動であり,切迫の度合いや回避の可能性に応じて逃避や無動などの行動を選択する。一方,不安は不特定の潜在的な脅威や危険性に対して引き起こされる情動で,大胆な行動を控えたり危険に備えて警戒態勢の強化を引き起こす1)。
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