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特集 使える最新ケミカルバイオロジー A.細胞を操作する化合物
創薬ケミカルバイオロジー─シード分子開発と分子プロファイリング
著者: 掛谷秀昭1
所属機関: 1京都大学大学院薬学研究科医薬創成情報科学専攻システムケモセラピー(制御分子学)分野
ページ範囲:P.119 - P.125
文献購入ページに移動 ヒトゲノム解読に続いて,疾患ゲノム解読や病原菌ゲノム解読などが次々に行われつつある現在,膨大なゲノム情報から様々な創薬標的が明らかになりつつある。製薬企業は言うまでもなく,アカデミアにおいてもこのような生命科学におけるビッグデータを創薬研究に活用するという“アカデミア創薬”の潮流が世界的にも押し寄せている。化学と生命科学(生物学)の学際融合研究領域であるケミカルバイオロジー研究は,このアカデミア創薬研究においても,創薬シード分子の探索・開発,創薬標的の探索・同定,分子(化合物)プロファイリングなどの観点から非常に重要な地位を占めている。そこで,本稿ではケミカルバイオロジー研究に必須なケミカルジェネティクス・ケミカルゲノミクスを概説し,アカデミア創薬を志向した筆者らのオリジナルな研究成果を中心に紹介する。
参考文献
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