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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻2号

2015年04月発行

文献概要

特集 使える最新ケミカルバイオロジー A.細胞を操作する化合物

可視光で細胞機能を操作する小分子プローブ群の開発

著者: 神谷真子1 高橋光規1 浦野泰照1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科生体物理医学専攻医用生体工学講座

ページ範囲:P.132 - P.136

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 近年,生命現象の解析や病態要因の解明などにおいて,“生きている状態の生物試料”の中で起こっている現象を,リアルタイムに観測することが極めて重要であることが広く認識されるようになった。このような観測を実現する技法として現在,観測対象分子を高感度に可視化する蛍光プローブや,光照射により生理活性分子を放出するケージド化合物などが知られており,これらの化合物を用いることで細胞内現象を“生きたまま”観測・制御可能であることから,生物学的研究に欠かせない研究ツールとなっている。本稿では,最近われわれが開発に成功した“可視光で駆動するケージド化合物”と,“狙った細胞でのみ細胞死を誘導可能なactivatable光増感剤”といった,新たな光機能を示す小分子プローブを紹介する。

参考文献

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. 53:6772-6775, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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