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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻2号

2015年04月発行

文献概要

特集 使える最新ケミカルバイオロジー D.トピックス:細胞内温度計

蛍光タンパク質サーモセンサーによる細胞内温度変化の可視化

著者: 清中茂樹12 坂口怜子3

所属機関: 1京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 2京都大学大学院地球環境学堂 3京都大学物質-細胞統合システム拠点

ページ範囲:P.169 - P.174

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 内温性動物(恒温動物)には,外気温の変化によらず体内温度を一定に保つ機構が備わっている。この機構を維持するためには,外環境に応じて体内の熱産生を制御する分子機構が必須であり,その分子機構解明は生体恒常性の理解において不可欠である。生体内の熱産生に関しては,褐色脂肪細胞におけるミトコンドリアからの熱産生など,異なる複数の機構が提唱されている。しかし,従来は酸素消費など他の間接的な測定方法で熱産生が評価されており,直接的に細胞内温度を計測できる方法論の開発が急務とされていた。また,細胞内で産生された熱は周囲に速やかに拡散されてしまうため,熱産生機構の解明においては,熱産生が起こるその場(細胞内局所)の温度を計測する必要があると考えられてきた。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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