今回の特集は“進化発生学(Evolutionary Developmental Biology)”という,誕生してかれこれ20年を越えようかという研究領域をベースにしている。その前身は19世紀末以来の“比較発生学(Comparative Embryology)”であり,更にそれは“比較形態学(Comparative Morphology)”の一部でもあるのだから,見ようによっては,これは発展の大半を20世紀科学に依った生物学の,他の多くの領野に抜きん出て古い学問と言える。むろん,本来の比較発生学が衰退してから,数多くの技術,概念上の発展があり,それらを取り込んだ現代進化発生学は,もはや単なる比較発生学の発展型では済まない。さりとて,出自から頑なに保持されている幾つかの古典的属性は明らかであり,典型をあえて一括表現するのであれば,とりあえず“アナログ思考”ということになる。アナログそれ自体が古典的なのではなく,“デジタル”が近過去や近未来を代表するからこそ,アナログが古く見えるのである。
進化形態学や比較発生学が研究として成立するのは,一面,それが検索可能な形でデータベース化されていないことによる。大抵の画像データはおそらくこの世のどこかに保存されているのであろうが,特定の能力がないとそれを本当の意味で検索できない。例えば,末梢神経が描かれた脊椎動物胚の図のうち「三叉神経第2枝が近位で内外に分枝し,内側枝が予定前上顎骨のあたりまで伸びている」ような画像が欲しいとしよう。誰でもわかるように,そのままの検索はまず不可能である。しかし,比較形態学者はそのような極度に専門化した図版を実際に必要とし,その所在をなんとか明らかにせねばならない。かくして,多くの比較形態学者にとって,並の検索機能では目的の情報は手に入らず,それを補完するためにはなんとか独自に図版をアーカイヴ化するしかない。そんな凝り性が多いのも進化発生学の特徴か,筆者自身,暇のあったころは自前の解剖図版データベースを作ってみたりもしたのであるが,実際のところそれは自分の記憶の強化にしか役立たなかった。ところが,誰でも必要とする汎用の解剖図譜は,研究レベルが向上するとあっという間に役に立たなくなる。結局,最良のアーカイヴは研究者各個人の本棚か頭の中だということに落ち着く。一方で,デジタル化が極めて向いている情報もある。ゲノム情報がその典型であり,年々精緻と量を極めつつあるが,それをアナログな表現型とどのように結び付ければよいのかについても,まだ光明は差してこない。それらが全く異なった認識の産物であれば当然である。当然であるが,しかし,その間に何らかの相関があり,しかも両者とも,同じ系統樹の上で連続的に多様化してきたことはホモロジーが保証している。そう,進化発生学は,今も昔もホモロジーをよすがに,ホモロジーの本質を暴くために邁進しているのである。
雑誌目次
生体の科学66巻3号
2015年06月発行
雑誌目次
特集 進化と発生からみた生命科学
特集「進化と発生からみた生命科学」によせて フリーアクセス
著者: 倉谷滋
ページ範囲:P.190 - P.190
発生進化の法則性と謎─発生砂時計モデル
著者: 内田唯 , 入江直樹
ページ範囲:P.191 - P.195
動物の胚発生では,たった一つの細胞から最終的には魚やヒトのように高度に組織化,複雑化された形態が作り上げられていく。受精卵という単純な形態に前後左右など極性情報が加わり,更にその情報に基づき位置情報などが積み上げられていく。この積み上げ型の過程から考えると,発生初期の分子発生プロセスほど基盤的かつ重要であり,進化的にも変化が少なかったであろうと想像できる。ところが,実際は異なる動物間で最も“似ている”のは発生中期であるらしい。包括的遺伝子発現情報を用いた定量解析により,脊椎動物では発生中期が進化的に最も保存されていることが明らかになった。形態的にもこの時期は類似性が非常に高い。つまり,胚発生の進化的多様性は砂時計のように中ほどがくびれているようなのである。現時点ではなぜそのような法則性がみられるかは不明であるが,解明されれば億年単位の形態進化と発生をつなぎ得る魅力的なトピックとして大きな焦点となっている。本稿では,発生砂時計モデルの概説と,砂時計型の保存性の謎に対して発生過程の性質から説明を迫る試みを紹介する。
脊椎動物頭部の起源
著者: 尾内隆行
ページ範囲:P.196 - P.201
脊椎動物は大きな脳とそれを包む頭蓋,二つの目,顎などによって構成される明瞭な頭部を持つ。この極めて複雑で神秘的な構造物は人々の興味を駆り立ててきた。古くは古代ギリシャ時代,哲学者の
脊椎動物頭部の起源に関するGoetheの仮説には椎骨仮説(1790年)がある5)。Goetheは羊の頭骸骨を観察し,骨の相対的位置関係はそれよりも後の椎骨の分節的構造と似ており,頭骸骨は椎骨が変化することによってできたと考えた。この椎骨仮説は,1857年英国の動物学者Huxleyによって否定される。一方で,Huxleyによる比較骨学を用いたアプローチ法の否定は,更なる方法論を人々に探求させる契機を与える。「そもそも脳神経や頭部筋から構成される頭部は筋節と脊髄神経から成る体幹部のように分節しているのか?」という疑問は,このときから比較発生学をその主要な学とし,様々な胚を観察することで動物学者はその答えを出そうとした。しかしながら,今日に至るまでわれわれが脊椎動物の頭部進化の歴史をはっきりと理解したとは言いがたい。このことは,現在主流である分子還元論的に動物の進化を理解することの意味を改めて考えさせる。本稿では,脊椎動物頭部の起源がGoetheの思想を下敷きにどのように再咀嚼できるのか説明する。
脊椎動物の脳神経系の進化
著者: 村上安則
ページ範囲:P.202 - P.207
脊椎動物の脳神経系は動物ごとに独自の形態を進化させ,その動物の生理や行動を制御することで,地球上の様々な環境における脊椎動物の適応放散に貢献してきた。このような脳の多様性は,脳の形成にかかわる遺伝子制御機構が,進化の過程で様々に改変された結果生じたと考えられる。したがって,脳の進化を理解するためにはその発生過程を知ることが極めて重要である。
呼吸器系の進化
著者: 辰巳徳史 , 岡部正隆
ページ範囲:P.208 - P.211
生命活動に必要な酸素を外界から取り入れ,体内で産生された炭酸ガスを排出するための一連の器官を総称して“呼吸器系”と呼ぶ。現存する多くの水棲脊椎動物の呼吸器官は鰓であるのに対し,陸棲脊椎動物,すなわち四肢動物は肺を使って呼吸を行っている。この呼吸器系の進化は,水中から陸上へ進出を果たすのに必須な非常に重要な変化であり,これまで進化学,比較形態学,発生学などの分野において,その変遷を紐解く研究が盛んに行われてきた。近年のシークエンス技術の進歩によって,種間の遺伝子情報の比較が容易となり,これに関する新たな知見が得られつつある。この稿では,呼吸器系の進化と,肺と鰾の関係について紹介する。
脊椎動物心臓の発生・再生と進化
著者: 伊藤航平 , 守山裕大 , 竹内純 , 小柴和子
ページ範囲:P.212 - P.216
心臓は動物の発生過程において最も初期に機能し始める重要な臓器であり,多くの動物種に相同な器官として存在する。しかしながらその形態は種により様々で,一本の管という極めて単純な構造を発生初期の共通な形態として有しながらも,その後の形態形成は種により大きく異なる。そして形態の違いだけでなく,心臓損傷時の応答能においても種による違いが認められる。本稿では,脊椎動物の心臓形態の種間の差異について概説したうえで,種による心臓再生能力の違いとそれに関する最新の知見について紹介することにより,心臓発生・再生と進化について考えていきたい。
有袋類の繁殖戦略と特徴的な発生様式
著者: 若松義雄 , 鈴木久仁博
ページ範囲:P.217 - P.221
現在みられる哺乳類は,単孔類(原獣類),有袋類(後獣類),有胎盤類(真獣類)の三つの分類群のどれかに含まれる。これらの動物は異なる繁殖戦略を持ち,それを可能にする特徴的な発生様式を進化発達させてきた。本稿においては,有袋類の繁殖様式を概略すると共に,その独特の発生様式を解説する。また,筆者らが近年取り組んでいる有袋類の頭部神経堤と顎の発生について,これまで明らかにしてきたことを紹介する。
脊椎動物の視覚系の進化
著者: 鈴木大地 , 和田洋
ページ範囲:P.222 - P.227
視覚はわれわれヒトにとって,他の感覚と比べても特に重要な感覚である。とりわけ現代社会においては,パソコンやスマートフォンの普及によって視覚への依存度が増し,ドライアイや眼精疲労を初めとする“眼の健康”への関心も高まっている。
視覚というと眼だけに注目しがちであるが,当然それだけで視覚は成立しない。眼から脳に情報を伝える視神経や,その情報を受け取る脳の視覚中枢,そして中枢からの出力を伝える運動系の神経回路が統合的に機能しなければならない。更には,実際に運動を行う器官とも協調して働く必要がある。特に眼を動かす外眼筋は,視覚が効果的に機能するためにはなくてはならない。
カブトムシの雄特異的な角形成
著者: 新美輝幸
ページ範囲:P.228 - P.233
甲虫の顕著に発達した角は,英国の自然科学者Darwinの性選択に関する著書『The Descent of Man and Selection in Relation to Sex』(1871年)1)にも取り上げられ,古くから多くの研究者を虜にしてきた興味深い形質である。なかでも,コガネムシ科では顕著に発達した角を持つ種が数多く存在している2)(図1)。これらの角は,種間において形,数,形成部位などの点で極めて多様性に富むことが知られ,また,種内においても栄養条件により角の大きさが著しく異なるケースが多々みられる。一層の表皮細胞シートが突出した構造である角は,既存の器官の改変からではなく独自に獲得された“新奇形態”である。角の進化をめぐっては,興味深い謎の多くが未解明のままである。例えば,「角という新奇形態はどのようなメカニズムにより獲得されたのか」,「近縁種間で異なる角の多様性はどのような発生メカニズムの改変によりもたらされたのか」,「角は多くの系統で独立に獲得されているが,それぞれの系統で異なる発生メカニズムによって獲得されたのか,あるいは系統は異なっていても角の獲得メカニズムは同じなのか」などが挙げられよう。このような進化学上の謎を解き明かすことを目指して,筆者らはカブトムシをモデルに角形成メカニズムの解明に取り組んでいる。
進化発生学で探る哺乳類中耳の形態進化
著者: 武智正樹 , 北沢太郎 , 栗原裕基 , 倉谷滋
ページ範囲:P.234 - P.239
哺乳類は地球上の多様な環境へ適応放散した動物群の一つであるが,この成功の一因には頭蓋顎顔面領域の形態進化がある。哺乳類の頭蓋顎顔面領域は,鼻腔と口腔を仕切る二次口蓋,一枚骨から成る下顎,三つの耳小骨を有する中耳など,他の動物群にはみられない独自の形態と機能を獲得しており,これらが咀嚼力の向上,効率的なエネルギー代謝,内温性の獲得といった多様な棲息環境への適応能力と密接にかかわっている。哺乳類の獲得形質がいかに進化してきたのかについてはまだ謎の部分が多いが,これまでの比較解剖学,比較形態学,古生物学などの知見に加えて,現生動物同士の分子発生学的な比較解析,いわゆるEvo-devo領域での研究が進みつつある。ここでは一例として中耳の形態進化を取り上げたい。
カメの甲の起源と初期進化
著者: 平沢達矢
ページ範囲:P.240 - P.245
脊椎動物進化に対するこれまでの進化発生学研究の多くは,化石記録にみられる進化的変遷について,発生学者がその背後にある発生学基盤の変化を解明していくものであった。つまり,問題提起は古生物学でなされ,その解決をするのはもっぱら発生学的アプローチであったと言えるであろう。進化発生学は,一見,古生物学と最近の発生学の間にまたがる複合領域のようにみえるが,実際のところは両領域間のアイデアの流れはほとんど“一方通行”であったのではないかと,学位取得まで古生物学が専門であった筆者には思える。
では,これからの進化発生学で,古生物学と発生学から双方向的にアイデアを得るような研究は出てくるのであろうか? 筆者には古生物学から発生学へと研究手法を拡張してきた経緯があり,まさにそのあたりを狙う研究について幾つか構想を練ってきたが,今回はそのような戦略からカメの甲の謎を探る試みを紹介したい。カメの甲の骨格(図1)は背甲骨格と腹甲骨格から成り,それらは共に体の表層にあって内臓や筋を覆っている。このような他の現生脊椎動物とはかけ離れた形態が,どのように進化してきたのかという難問への挑戦である。
哺乳類における頭蓋構成の進化─Williston's Lawふたたび
著者: 小薮大輔
ページ範囲:P.246 - P.250
哺乳類が哺乳類型爬虫類の一群から起源した過程で,哺乳類型爬虫類において40個ほどの要素骨が構成していた頭蓋は,哺乳類で28個の要素骨に減少したことが知られている1)。これら10数個の骨は,哺乳類に至る系統で完全に進化的に喪失したと考えられてきた。しかし筆者の研究によって,失われたと従来考えられてきた骨は果たして本当に失われたのかが疑わしくなってきた2)。本稿では,哺乳類の頭蓋構造の進化についての新知見を振り返りながら,新たに拓けてきた哺乳類の頭蓋形態学研究のフロンティアについて紹介したい。
ゲノムインプリンティングと哺乳類の進化
著者: 金児-石野知子 , 石野史敏
ページ範囲:P.251 - P.255
ゲノムインプリンティングは哺乳類特異的なエピジェネティック機構であるが,その哺乳類の個体発生における重要性および学問的な重要性はどこにあるのであろうか? この機構が発見されたきっかけは,マウス受精卵を用いて行われた前核移植実験である。この実験の結果,「哺乳類では雌性単為発生胚,雄性(雄核)発生胚は初期胚で致死性を示し,決して生まれない」という重要な事実が明らかになった。系統進化的にみると,同じ脊椎動物の魚類,両生類,爬虫類,鳥類では,雌性単為発生胚が自然界において観察することができる。実験的にも,魚類は雌性単為発生胚だけでなく雄性発生胚も発生,成長,成熟して生殖能力のある成体となることが知られている。昆虫などでも片親由来のゲノムのみで発生・成長することが知られているため,哺乳類が示すこの個体発生上の制約は,生物界ではまれなことと言える。なお,ゲノムインプリンティングと似た機構は,植物,昆虫にもみることができる。これらは生物進化の中でそれぞれ独立に生じたものであり,関係する分子機構も異なると考えられている。
現在の分子生物学の基盤原理の一つであるメンデルの遺伝法則は,父親・母親由来によらず遺伝子は同等に機能することを前提として成立している。ゲノムインプリンティングにより父親・母親由来のゲノム機能に差異が生じることは,この前提の重大な例外事項にあたる。そのような機構が脊椎動物では哺乳類にのみみられ,ヒトにおいては幾つもの遺伝子疾患に関係している。このように,ゲノムインプリンティングは生物学のみならず医学上の問題としても極めて重要な問題なのである。
全ゲノム重複に伴うシス調節配列の進化
著者: 荻野肇
ページ範囲:P.256 - P.260
1970年,米国City of Hope National Medical Centerの大野乾博士は,著書『Evolution by Gene Duplication』の中で,脊椎動物の祖先種で全ゲノム重複が繰り返し起き,それが進化を促進したという全ゲノム重複説を提唱した1)。彼はヒトやヤツメウナギ,ナメクジウオ,ホヤなど様々な種について,細胞当たりのDNA量をフォイルゲン染色によって調べ,ゲノムDNAの倍増化が複数回起きたと考えたのである。その後21世紀を迎え,ゲノムプロジェクトの進展により全ゲノム重複説が裏付けされたが,ビッグデータが声高に叫ばれる現在,彼が染色実験という簡単な手法で大胆かつ先見的な仮説を立てたことに,あらためて驚かざるを得ない。
これまでの研究によれば,全ゲノム重複は5億5千万年以上昔,脊椎動物の祖先種がナメクジウオなどの頭索類と分岐した後で,かつヤツメウナギなどの円口類と分岐する前に2回起きたと考えられている2-3)(R1およびR2,図1)。その後,肺魚やシーラカンス,四肢動物を含む肉鰭類が分岐した後,条鰭類に含まれる真骨類(ゼブラフィッシュやメダカのような,一般的なサカナ)の祖先種においてもう一度起きた(R3)4)。本稿では,これら全ゲノム重複に伴うシス調節配列の進化について,最近の知見を紹介する。
植物と動物の発生における相違点と類似点
著者: 長谷部光泰
ページ範囲:P.261 - P.266
陸上植物は約5億年前に緑藻類から分岐した単系統群で,コケ植物タイ類,コケ植物セン類,コケ植物ツノゴケ類,小葉類,シダ類,裸子植物,被子植物を含んでいる。後生動物と陸上植物は,生物の中で多細胞化することによって複雑化した系統である。両者は,共通の祖先単細胞生物から後生動物の祖先単細胞生物と陸上植物の祖先単細胞生物が分岐し,そこからそれぞれ独立に多細胞化することで形成された。したがって,多細胞体制に関してほとんどの点が異なっており,両者の比較は多細胞生物の進化可能性,すなわち,地球上で生物が多細胞化して進化するときに,どんな手段を取り得たのかを理解することにつながっている。そして,どちらかの分類群では常識的なことが,他の分類群では非常識ということも多くみられる。また,両者は独立に進化したにもかかわらず,“仕組み”として類似している点もある。本稿では,最近の知見を交えて,両者の類似点と相違点を考えてみたい。
アゲハの擬態紋様
著者: 藤原晴彦
ページ範囲:P.267 - P.271
われわれの身の周りには多様な昆虫が生息しているが,傍らの虫に気づかないことも多い。昆虫は周りの植物に身を隠し目立たないようにする一方,毒々しい紋様や体色により捕食者に警告するような虫もいる。何かに似せて捕食者をだますような生存戦略は,総称して“擬態”と呼ばれる。本稿では,われわれの身近にいるアゲハ蝶の多様な擬態紋様の形成メカニズムを紹介すると共に,進化研究において蝶の紋様がクローズアップされつつある現状にも触れる。
アゲハ蝶の仲間(アゲハチョウ上科)は世界に500種類ほどいるが,その中でもアゲハチョウ科(
進化で医学を理解する─適応的防御機構についての考察
著者: 北沢太郎 , 栗原裕基
ページ範囲:P.272 - P.276
進化という話題は,生物学では最も興味深い領域の一つであるにもかかわらず,少なくともわが国では医学とのかかわりは薄い分野と言える。高校時代にどれだけ生物学を学んだかにも多少左右されるであろうが,通常医学部で教育を受けた場合は,進化生物学にまつわる講義はほとんど行われないまま卒業を迎えることになるはずである。進化生物学も医学も生命科学という大きな括りでは一見して近そうに思えるが,実際的には,現在の医学教育では進化という学問分野の基礎的な素養を身に付ける機会はほぼ皆無である。しかし,本稿では医学に進化生物学の適応論的視点を取り入れた進化医学という学問分野を紹介することで,将来の医学教育,研究,臨床の方向性について新たな可能性を提示できればと考えている。
連載講座 生命科学を拓く新しい実験動物モデル-3
マーモセットによる新たな行動実験
著者: 中村克樹
ページ範囲:P.277 - P.281
これまでは,マウスやラットなどの齧歯類が,実験心理学の豊富な行動データおよびその繁殖力に基づく系統化と遺伝学的解析の発展により,生命科学や医科学の研究に貢献してきた。しかしながら,病原体に対する宿主反応性や免疫系の特性,更には中枢神経系の構造や機能は,ヒトと齧歯類では大きく異なっている。そのため,齧歯類における研究成果を直接ヒトへ外挿するのは困難である。実際に薬剤などのスクリーニングにおいて,マウスやラットは最適の実験動物ではない。高次脳機能の研究や社会行動の研究,更に精神疾患の研究では,遺伝的にヒトに近縁であり,中枢神経系の構造や機能も類似している霊長類を対象とした研究が強く求められている。本稿では,実験動物として近年特に注目を集めている小型霊長類であるコモンマーモセットを紹介し,コモンマーモセットで可能な研究を考えてみたい。
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お知らせ フリーアクセス
ページ範囲:P.266 - P.266
次号予告/財団だより フリーアクセス
ページ範囲:P.282 - P.282
『生体の科学』特集テーマ一覧(2015-2004:Vol.66-55) フリーアクセス
ページ範囲:P.283 - P.283
あとがき フリーアクセス
著者: 栗原裕基
ページ範囲:P.284 - P.284
最近いろいろなところで文理融合や学際研究が盛んに推進されていますが,「進化」の問題は生命科学から哲学・宗教に至る広い領域で関心を集め,数多くの論争の中心にもなってきた,まさに学際領域の典型であると言えます。この「進化」という長い時間軸の問題を,「発生」という短い時間軸の覗き窓を通して見渡し,さらにそこから発生の神秘にメスを入れる進化発生学は,ゲノムサイエンスやさまざまな技術革新の力を得て,それ自体が学際的に進化し続けている複眼的領域とも言えるでしょう。本号の特集ではこの領域を黎明期から牽引してこられた倉谷滋先生をゲストエディターにお迎えし,実にさまざまな生物種を対象として最先端で活躍されている方々に将来の展望も含めて解説していただいています。進化の謎,発生の神秘がこれからどのように解き明かされようとしているのか,興味の尽きないところです。
本号では,連載講座の新しい実験動物モデルとしてマーモセットが紹介されています。霊長類研究は,本誌の本年第1号で特集された「心の営み」に踏み込んだ脳の高次機能やヒト疾患の解明などに,今後もさらに威力を発揮することでしょう。こちらも学際領域を切り開くツールとして,益々目が離せない実験動物となりそうです。
基本情報

バックナンバー
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75巻5号(2024年10月発行)
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75巻4号(2024年8月発行)
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75巻2号(2024年4月発行)
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75巻1号(2024年2月発行)
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74巻6号(2023年12月発行)
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74巻5号(2023年10月発行)
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74巻4号(2023年8月発行)
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71巻6号(2020年12月発行)
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71巻5号(2020年10月発行)
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71巻3号(2020年6月発行)
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70巻5号(2019年10月発行)
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70巻3号(2019年6月発行)
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70巻2号(2019年4月発行)
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特集 進化と発生からみた生命科学
66巻2号(2015年4月発行)
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64巻6号(2013年12月発行)
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64巻5号(2013年10月発行)
増大特集 細胞表面受容体
64巻4号(2013年8月発行)
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64巻3号(2013年6月発行)
特集 細胞接着の制御
64巻2号(2013年4月発行)
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特集 神経回路の計測と操作
63巻6号(2012年12月発行)
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特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官
63巻4号(2012年8月発行)
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特集 細胞極性の制御
63巻2号(2012年4月発行)
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特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
62巻1号(2011年2月発行)
特集 摂食制御の分子過程
61巻6号(2010年12月発行)
特集 細胞死か腫瘍化かの選択
61巻5号(2010年10月発行)
特集 シナプスをめぐるシグナリング
61巻4号(2010年8月発行)
特集 miRNA研究の最近の進歩
61巻3号(2010年6月発行)
特集 SNARE複合体-膜融合の機構
61巻2号(2010年4月発行)
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
61巻1号(2010年2月発行)
特集 脳科学のモデル実験動物
60巻6号(2009年12月発行)
特集 ユビキチン化による生体機能の調節
60巻5号(2009年10月発行)
特集 伝達物質と受容体
60巻4号(2009年8月発行)
特集 睡眠と脳回路の可塑性
60巻3号(2009年6月発行)
特集 脳と糖脂質
60巻2号(2009年4月発行)
特集 感染症の現代的課題
60巻1号(2009年2月発行)
特集 遺伝子-脳回路-行動
59巻6号(2008年12月発行)
特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
59巻5号(2008年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008
59巻4号(2008年8月発行)
特集 免疫学の最近の動向
59巻3号(2008年6月発行)
特集 アディポゲネシス
59巻2号(2008年4月発行)
特集 細胞外基質-研究の新たな展開
59巻1号(2008年2月発行)
特集 コンピュータと脳
58巻6号(2007年12月発行)
特集 グリケーション(糖化)
58巻5号(2007年10月発行)
特集 タンパク質間相互作用
58巻4号(2007年8月発行)
特集 嗅覚受容の分子メカニズム
58巻3号(2007年6月発行)
特集 骨の形成と破壊
58巻2号(2007年4月発行)
特集 シナプス後部構造の形成・機構と制御
58巻1号(2007年2月発行)
特集 意識―脳科学からのアプローチ
57巻6号(2006年12月発行)
特集 血管壁
57巻5号(2006年10月発行)
特集 生物進化の分子マップ
57巻4号(2006年8月発行)
特集 脳科学が求める先端技術
57巻3号(2006年6月発行)
特集 ミエリン化の機構とその異常
57巻2号(2006年4月発行)
特集 膜リサイクリング
57巻1号(2006年2月発行)
特集 こころと脳:とらえがたいものを科学する
56巻6号(2005年12月発行)
特集 構造生物学の現在と今後の展開
56巻5号(2005年10月発行)
特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
56巻4号(2005年8月発行)
特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか
56巻3号(2005年6月発行)
特集 Naチャネル
56巻2号(2005年4月発行)
特集 味覚のメカニズムに迫る
56巻1号(2005年2月発行)
特集 情動―喜びと恐れの脳の仕組み
55巻6号(2004年12月発行)
特集 脳の深部を探る
55巻5号(2004年10月発行)
特集 生命科学のNew Key Word
55巻4号(2004年8月発行)
特集 心筋研究の最前線
55巻3号(2004年6月発行)
特集 分子進化学の現在
55巻2号(2004年4月発行)
特集 アダプタータンパク
55巻1号(2004年2月発行)
特集 ニューロンと脳
54巻6号(2003年12月発行)
特集 オートファジー
54巻5号(2003年10月発行)
特集 創薬ゲノミクス・創薬プロテオミクス・創薬インフォマティクス
54巻4号(2003年8月発行)
特集 ラフトと細胞機能
54巻3号(2003年6月発行)
特集 クロマチン
54巻2号(2003年4月発行)
特集 樹状突起
54巻1号(2003年2月発行)
53巻6号(2002年12月発行)
特集 ゲノム全解読とポストゲノムの問題点
53巻5号(2002年10月発行)
特集 加齢の克服―21世紀の課題
53巻4号(2002年8月発行)
特集 一価イオンチャネル
53巻3号(2002年6月発行)
特集 細胞質分裂
53巻2号(2002年4月発行)
特集 RNA
53巻1号(2002年2月発行)
連続座談会 脳とこころ―21世紀の課題
52巻6号(2001年12月発行)
特集 血液脳関門研究の最近の進歩
52巻5号(2001年10月発行)
特集 モチーフ・ドメインリスト
52巻4号(2001年8月発行)
特集 骨格筋研究の新展開
52巻3号(2001年6月発行)
特集 脳の発達に関与する分子機構
52巻2号(2001年4月発行)
特集 情報伝達物質としてのATP
52巻1号(2001年2月発行)
連続座談会 脳を育む
51巻6号(2000年12月発行)
特集 機械的刺激受容の分子機構と細胞応答
51巻5号(2000年10月発行)
特集 ノックアウトマウスリスト
51巻4号(2000年8月発行)
特集 臓器(組織)とアポトーシス
51巻3号(2000年6月発行)
特集 自然免疫における異物認識と排除の分子機構
51巻2号(2000年4月発行)
特集 細胞極性の形成機序
51巻1号(2000年2月発行)
特集 脳を守る21世紀生命科学の展望
50巻6号(1999年12月発行)
特集 細胞内輸送
50巻5号(1999年10月発行)
特集 病気の分子細胞生物学
50巻4号(1999年8月発行)
特集 トランスポーターの構造と機能協関
50巻3号(1999年6月発行)
特集 時間生物学の新たな展開
50巻2号(1999年4月発行)
特集 リソソーム:最近の研究
50巻1号(1999年2月発行)
連続座談会 脳を守る
49巻6号(1998年12月発行)
特集 発生・分化とホメオボックス遺伝子
49巻5号(1998年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
49巻4号(1998年8月発行)
特集 プロテインキナーゼCの多様な機能
49巻3号(1998年6月発行)
特集 幹細胞研究の新展開
49巻2号(1998年4月発行)
特集 血管―新しい観点から
49巻1号(1998年2月発行)
特集 言語の脳科学
48巻6号(1997年12月発行)
特集 軸索誘導
48巻5号(1997年10月発行)
特集 受容体1997
48巻4号(1997年8月発行)
特集 マトリックス生物学の最前線
48巻3号(1997年6月発行)
特集 開口分泌のメカニズムにおける新しい展開
48巻2号(1997年4月発行)
特集 最近のMAPキナーゼ系
48巻1号(1997年2月発行)
特集 21世紀の脳科学
47巻6号(1996年12月発行)
特集 老化
47巻5号(1996年10月発行)
特集 器官―その新しい視点
47巻4号(1996年8月発行)
特集 エンドサイトーシス
47巻3号(1996年6月発行)
特集 細胞分化
47巻2号(1996年4月発行)
特集 カルシウム動態と細胞機能
47巻1号(1996年2月発行)
特集 神経科学の最前線
46巻6号(1995年12月発行)
特集 病態を変えたよく効く医薬
46巻5号(1995年10月発行)
特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
46巻4号(1995年8月発行)
特集 ストレス蛋白質
46巻3号(1995年6月発行)
特集 ライソゾーム
46巻2号(1995年4月発行)
特集 プロテインホスファターゼ―最近の進歩
46巻1号(1995年2月発行)
特集 神経科学の謎
45巻6号(1994年12月発行)
特集 ミトコンドリア
45巻5号(1994年10月発行)
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
45巻4号(1994年8月発行)
特集 造血の機構
45巻3号(1994年6月発行)
特集 染色体
45巻2号(1994年4月発行)
特集 脳と分子生物学
45巻1号(1994年2月発行)
特集 グルコーストランスポーター
44巻6号(1993年12月発行)
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
44巻5号(1993年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説
44巻4号(1993年8月発行)
特集 細胞接着
44巻3号(1993年6月発行)
特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点
44巻2号(1993年4月発行)
特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
44巻1号(1993年2月発行)
座談会 脳と遺伝子
43巻6号(1992年12月発行)
特集 成長因子受容体/最近の進歩
43巻5号(1992年10月発行)
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
43巻4号(1992年8月発行)
特集 細胞機能とリン酸化
43巻3号(1992年6月発行)
特集 血管新生
43巻2号(1992年4月発行)
特集 大脳皮質発達の化学的側面
43巻1号(1992年2月発行)
特集 意識と脳
42巻6号(1991年12月発行)
特集 細胞活動の日周リズム
42巻5号(1991年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
42巻4号(1991年8月発行)
特集 開口分泌の細胞内過程
42巻3号(1991年6月発行)
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
42巻2号(1991年4月発行)
特集 脳の移植と再生
42巻1号(1991年2月発行)
特集 脳と免疫
41巻6号(1990年12月発行)
特集 注目の実験モデル動物
41巻5号(1990年10月発行)
特集 LTPとLTD:その分子機構
41巻4号(1990年8月発行)
特集 New proteins
41巻3号(1990年6月発行)
特集 シナプスの形成と動態
41巻2号(1990年4月発行)
特集 細胞接着
41巻1号(1990年2月発行)
特集 発がんのメカニズム/最近の知見
40巻6号(1989年12月発行)
特集 ギャップ結合
40巻5号(1989年10月発行)
特集 核内蛋白質
40巻4号(1989年8月発行)
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
40巻3号(1989年6月発行)
特集 細胞骨格異常
40巻2号(1989年4月発行)
特集 大脳/神経科学からのアプローチ
40巻1号(1989年2月発行)
特集 分子進化
39巻6号(1988年12月発行)
特集 細胞内における蛋白質局在化機構
39巻5号(1988年10月発行)
特集 細胞測定法マニュアル
39巻4号(1988年8月発行)
特集 細胞外マトリックス
39巻3号(1988年6月発行)
特集 肺の微細構造と機能
39巻2号(1988年4月発行)
特集 生体運動の分子機構/研究の発展
39巻1号(1988年2月発行)
特集 遺伝子疾患解析の発展
38巻6号(1987年12月発行)
-チャンネルの最近の動向
38巻5号(1987年10月発行)
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
38巻4号(1987年8月発行)
特集 視覚初期過程の分子機構
38巻3号(1987年6月発行)
特集 人間の脳
38巻2号(1987年4月発行)
特集 体液カルシウムのホメオスタシス
38巻1号(1987年2月発行)
特集 医学におけるブレイクスルー/基礎研究からの挑戦
37巻6号(1986年12月発行)
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
37巻5号(1986年10月発行)
特集 中間径フィラメント
37巻4号(1986年8月発行)
特集 細胞生物学実験マニュアル
37巻3号(1986年6月発行)
特集 脳の化学的トポグラフィー
37巻2号(1986年4月発行)
特集 血小板凝集
37巻1号(1986年2月発行)
特集 脳のモデル
36巻6号(1985年12月発行)
特集 脂肪組織
36巻5号(1985年10月発行)
特集 細胞分裂をめぐって
36巻4号(1985年8月発行)
特集 神経科学実験マニュアル
36巻3号(1985年6月発行)
特集 血管内皮細胞と微小循環
36巻2号(1985年4月発行)
特集 肝細胞と胆汁酸分泌
36巻1号(1985年2月発行)
特集 Transmembrane Control
35巻6号(1984年12月発行)
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
35巻5号(1984年10月発行)
特集 中枢神経系の再構築
35巻4号(1984年8月発行)
特集 ゲノムの構造
35巻3号(1984年6月発行)
特集 神経科学の仮説
35巻2号(1984年4月発行)
特集 哺乳類の初期発生
35巻1号(1984年2月発行)
特集 細胞生物学の現状と展望
34巻6号(1983年12月発行)
特集 蛋白質の代謝回転
34巻5号(1983年10月発行)
特集 受容・応答の膜分子論
34巻4号(1983年8月発行)
特集 コンピュータによる生物現象の再構成
34巻3号(1983年6月発行)
特集 細胞の極性
34巻2号(1983年4月発行)
特集 モノアミン系
34巻1号(1983年2月発行)
特集 腸管の吸収機構
33巻6号(1982年12月発行)
特集 低栄養と生体機能
33巻5号(1982年10月発行)
特集 成長因子
33巻4号(1982年8月発行)
特集 リン酸化
33巻3号(1982年6月発行)
特集 神経発生の基礎
33巻2号(1982年4月発行)
特集 細胞の寿命と老化
33巻1号(1982年2月発行)
特集 細胞核
32巻6号(1981年12月発行)
特集 筋小胞体研究の進歩
32巻5号(1981年10月発行)
特集 ペプチド作働性シナプス
32巻4号(1981年8月発行)
特集 膜の転送
32巻3号(1981年6月発行)
特集 リポプロテイン
32巻2号(1981年4月発行)
特集 チャネルの概念と実体
32巻1号(1981年2月発行)
特集 細胞骨格
31巻6号(1980年12月発行)
特集 大脳の機能局在
31巻5号(1980年10月発行)
特集 カルシウムイオン受容タンパク
31巻4号(1980年8月発行)
特集 化学浸透共役仮説
31巻3号(1980年6月発行)
特集 赤血球膜の分子構築
31巻2号(1980年4月発行)
特集 免疫系の情報識別
31巻1号(1980年2月発行)
特集 ゴルジ装置
30巻6号(1979年12月発行)
特集 細胞間コミニケーション
30巻5号(1979年10月発行)
特集 In vitro運動系
30巻4号(1979年8月発行)
輸送系の調節
30巻3号(1979年6月発行)
特集 網膜の構造と機能
30巻2号(1979年4月発行)
特集 神経伝達物質の同定
30巻1号(1979年2月発行)
特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
29巻6号(1978年12月発行)
特集 最近の神経科学から
29巻5号(1978年10月発行)
特集 下垂体:前葉
29巻4号(1978年8月発行)
特集 中枢のペプチド
29巻3号(1978年6月発行)
特集 心臓のリズム発生
29巻2号(1978年4月発行)
特集 腎機能
29巻1号(1978年2月発行)
特集 膜脂質の再検討
28巻6号(1977年12月発行)
特集 青斑核
28巻5号(1977年10月発行)
特集 小胞体
28巻4号(1977年8月発行)
特集 微小管の構造と機能
28巻3号(1977年6月発行)
特集 神経回路網と脳機能
28巻2号(1977年4月発行)
特集 生体の修復
28巻1号(1977年2月発行)
特集 生体の科学の現状と動向
27巻6号(1976年12月発行)
特集 松果体
27巻5号(1976年10月発行)
特集 遺伝マウス・ラット
27巻4号(1976年8月発行)
特集 形質発現における制御
27巻3号(1976年6月発行)
特集 生体と化学的環境
27巻2号(1976年4月発行)
特集 分泌腺
27巻1号(1976年2月発行)
特集 光受容
26巻6号(1975年12月発行)
特集 自律神経と平滑筋の再検討
26巻5号(1975年10月発行)
特集 脳のプログラミング
26巻4号(1975年8月発行)
特集 受精機構をめぐつて
26巻3号(1975年6月発行)
特集 細胞表面と免疫
26巻2号(1975年4月発行)
特集 感覚有毛細胞
26巻1号(1975年2月発行)
特集 体内のセンサー
25巻5号(1974年12月発行)
特集 生体膜—その基本的課題
25巻4号(1974年8月発行)
特集 伝達物質と受容物質
25巻3号(1974年6月発行)
特集 脳の高次機能へのアプローチ
25巻2号(1974年4月発行)
特集 筋細胞の分化
25巻1号(1974年2月発行)
特集 生体の科学 展望と夢
24巻6号(1973年12月発行)
24巻5号(1973年10月発行)
24巻4号(1973年8月発行)
24巻3号(1973年6月発行)
24巻2号(1973年4月発行)
24巻1号(1973年2月発行)
23巻6号(1972年12月発行)
23巻5号(1972年10月発行)
23巻4号(1972年8月発行)
23巻3号(1972年6月発行)
23巻2号(1972年4月発行)
23巻1号(1972年2月発行)
22巻6号(1971年12月発行)
22巻5号(1971年10月発行)
22巻4号(1971年8月発行)
22巻3号(1971年6月発行)
22巻2号(1971年4月発行)
22巻1号(1971年2月発行)
21巻7号(1970年12月発行)
21巻6号(1970年10月発行)
21巻4号(1970年8月発行)
特集 代謝と機能
21巻5号(1970年8月発行)
21巻3号(1970年6月発行)
21巻2号(1970年4月発行)
21巻1号(1970年2月発行)
20巻6号(1969年12月発行)
20巻5号(1969年10月発行)
20巻4号(1969年8月発行)
20巻3号(1969年6月発行)
20巻2号(1969年4月発行)
20巻1号(1969年2月発行)
19巻6号(1968年12月発行)
19巻5号(1968年10月発行)
19巻4号(1968年8月発行)
19巻3号(1968年6月発行)
19巻2号(1968年4月発行)
19巻1号(1968年2月発行)
18巻6号(1967年12月発行)
18巻5号(1967年10月発行)
18巻4号(1967年8月発行)
18巻3号(1967年6月発行)
18巻2号(1967年4月発行)
18巻1号(1967年2月発行)
17巻6号(1966年12月発行)
17巻5号(1966年10月発行)
17巻4号(1966年8月発行)
17巻3号(1966年6月発行)
17巻2号(1966年4月発行)
17巻1号(1966年2月発行)
16巻6号(1965年12月発行)
16巻5号(1965年10月発行)
16巻4号(1965年8月発行)
16巻3号(1965年6月発行)
16巻2号(1965年4月発行)
16巻1号(1965年2月発行)
15巻6号(1964年12月発行)
特集 生体膜その3
15巻5号(1964年10月発行)
特集 生体膜その2
15巻4号(1964年8月発行)
特集 生体膜その1
15巻3号(1964年6月発行)
特集 第13回日本生理科学連合シンポジウム
15巻2号(1964年4月発行)
15巻1号(1964年2月発行)
14巻6号(1963年12月発行)
特集 興奮收縮伝関
14巻5号(1963年10月発行)
14巻4号(1963年8月発行)
14巻3号(1963年6月発行)
14巻1号(1963年2月発行)
特集 第9回中枢神経系の生理学シンポジウム
14巻2号(1963年2月発行)
13巻6号(1962年12月発行)
13巻5号(1962年10月発行)
特集 生物々理—生理学生物々理若手グループ第1回ミーティングから
13巻4号(1962年8月発行)
13巻3号(1962年6月発行)
13巻2号(1962年4月発行)
Symposium on Permeability of Biological Membranes
13巻1号(1962年2月発行)
12巻6号(1961年12月発行)
12巻5号(1961年10月発行)
12巻4号(1961年8月発行)
12巻3号(1961年6月発行)
12巻2号(1961年4月発行)
12巻1号(1961年2月発行)
11巻6号(1960年12月発行)
Symposium On Active Transport
11巻5号(1960年10月発行)
11巻4号(1960年8月発行)
11巻3号(1960年6月発行)
11巻2号(1960年4月発行)
11巻1号(1960年2月発行)
10巻6号(1959年12月発行)
10巻5号(1959年10月発行)
10巻4号(1959年8月発行)
10巻3号(1959年6月発行)
10巻2号(1959年4月発行)
10巻1号(1959年2月発行)
8巻6号(1957年12月発行)
8巻5号(1957年10月発行)
特集 酵素と生物
8巻4号(1957年8月発行)
8巻3号(1957年6月発行)
8巻2号(1957年4月発行)
8巻1号(1957年2月発行)