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特集 進化と発生からみた生命科学
脊椎動物の視覚系の進化
著者: 鈴木大地1 和田洋1
所属機関: 1筑波大学大学院生命環境科学研究科生物科学専攻動物進化発生学
ページ範囲:P.222 - P.227
文献購入ページに移動 視覚はわれわれヒトにとって,他の感覚と比べても特に重要な感覚である。とりわけ現代社会においては,パソコンやスマートフォンの普及によって視覚への依存度が増し,ドライアイや眼精疲労を初めとする“眼の健康”への関心も高まっている。
視覚というと眼だけに注目しがちであるが,当然それだけで視覚は成立しない。眼から脳に情報を伝える視神経や,その情報を受け取る脳の視覚中枢,そして中枢からの出力を伝える運動系の神経回路が統合的に機能しなければならない。更には,実際に運動を行う器官とも協調して働く必要がある。特に眼を動かす外眼筋は,視覚が効果的に機能するためにはなくてはならない。
視覚というと眼だけに注目しがちであるが,当然それだけで視覚は成立しない。眼から脳に情報を伝える視神経や,その情報を受け取る脳の視覚中枢,そして中枢からの出力を伝える運動系の神経回路が統合的に機能しなければならない。更には,実際に運動を行う器官とも協調して働く必要がある。特に眼を動かす外眼筋は,視覚が効果的に機能するためにはなくてはならない。
参考文献
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