文献詳細
文献概要
特集 新興・再興感染症と感染症対策 A.ウイルス
ヒトスジシマカがウイルスを媒介する─デング熱,チクングニア熱
著者: 高崎智彦1
所属機関: 1国立感染症研究所ウイルス第一部
ページ範囲:P.292 - P.295
文献購入ページに移動 近年,ヒトスジシマカを媒介蚊として利用するウイルス感染症が世界的に流行を拡大している。それは,デング熱とチクングニア熱である。ヒトスジシマカは東南アジア原産の蚊であるが,ネッタイシマカよりも温帯地域に適応でき,乾燥に強い卵が世界的な物流の移動により生息域を拡大している。この二つのウイルス感染症の病態と臨床,ウイルス学的特徴,実験室診断,感染予防対策について概説する。
参考文献
. 3:e201, 2007
. 370:1840-1846, 2007
3)Lim CK, Kurane I, Takasaki T:Re-emergence of Chikungunya virus. In Maeda A(ed), Animal Viruses. pp1-22, Transworld Research Network, Kerala, 2010
. 39:123-126, 1988
. 66:189-194, 2013
. 102:61-66, 2002
.53:457-465, 2012
. 380:1559-1567, 2012
. 5:e928, 2011
. 4:157-162, 1986
. 62:681-685, 2000
. 86:6084-6096, 2012
13)US CDC:Guidelines for DEET Insect Repellent Use. http://www.cdc.gov/malaria/toolkit/DEET.pdf(accessed:21st Apr, 2015)
掲載誌情報