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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻4号

2015年08月発行

文献概要

特集 新興・再興感染症と感染症対策 A.ウイルス

フィロウイルス感染症

著者: 梶原将大1 高田礼人123

所属機関: 1北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター国際疫学部門 2ザンビア大学獣医学部 3北海道大学国際連携研究教育局(GI-CoRE)

ページ範囲:P.296 - P.300

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 エボラウイルスおよびマールブルグウイルスはフィロウイルス科に属し,ヒトを含む霊長類に急性の熱性疾患を引き起こす。フィロウイルス感染症(エボラウイルス病およびマールブルグ熱)の致死率は非常に高く,効果的な予防・治療法はいまだ確立されていない。2013年12月,ギニアで発生したエボラウイルス病は,西アフリカ諸国のみならず欧米でも感染者を出し,発生から1年以上経過した今も流行を続けている。この歴史的な大流行は,本来アフリカの風土病であったフィロウイルス感染症が,地球規模の公衆衛生上の脅威となり得ることを世界に知らしめた。本稿では,フィロウイルスについて概説すると共に,フィロウイルス感染症に対する予防・治療法,また,フィロウイルスの生態について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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