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特集 新興・再興感染症と感染症対策 A.ウイルス
インフルエンザ─動物からヒトへ:新型ウイルス出現への備え
著者: 迫田義博123
所属機関: 1北海道大学大学院獣医学研究科微生物学教室 2北海道大学国際連携研究教育局(GI-CoRE) 3国際獣疫事務局(OIE)高病原性鳥インフルエンザレファレンスラボラトリー
ページ範囲:P.301 - P.304
文献購入ページに移動インフルエンザは,急性の呼吸器疾病しか引き起こさず,感染後1週間程度で急速に症状は改善する。現在は迅速診断法や治療薬の普及に伴い,治療は容易である。しかし,ヒトの世界に新しい亜型のインフルエンザウイルスが定着すると,世界的流行(パンデミック)を引き起こすことになり,社会生活に影響を及ぼす。本稿ではヒトと動物のインフルエンザの概要を紹介すると共に,鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染例や新型インフルエンザウイルス出現の備えについて紹介したい。
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