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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻4号

2015年08月発行

文献概要

特集 新興・再興感染症と感染症対策 A.ウイルス

狂犬病の現状とその制圧に向けた課題

著者: 伊藤直人1 杉山誠1

所属機関: 1岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科人獣共通感染症学研究室

ページ範囲:P.305 - P.308

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 狂犬病は,動物による咬傷を介して伝播するウイルス性人獣共通感染症である。致死率がほぼ100%であることに加え,現在も確実な治療法が存在しないことから,最も恐ろしい感染症の一つと言える。一方,1885年にLouis Pasteurによって開発されて以来,狂犬病ワクチンが本病の予防に利用されている。残念ながら,この初めてのワクチンの開発からちょうど130年が経過した現在においても,狂犬病の世界的な制圧は達成されていない。本稿では,狂犬病とその現状を解説すると共に,本病の制圧に向けた課題について考えていきたい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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