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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻4号

2015年08月発行

文献概要

特集 新興・再興感染症と感染症対策 D.原虫

アフリカトリパノソーマ症対策の現在,そして未来

著者: 菅沼啓輔12 井上昇1

所属機関: 1帯広畜産大学原虫病研究センター 2日本学術振興会

ページ範囲:P.339 - P.342

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 元来,アフリカトリパノソーマ症はアフリカ大陸の限られた地域に存在していた風土病であったが,欧州列強がアフリカ大陸に進出し植民地化を推し進める中で,その流行地域が拡大した。アフリカトリパノソーマ症対策は植民地経営の重要事項であったため,いったんはアフリカトリパノソーマ症の撲滅に向かうかと思われた。しかし,第二次世界大戦後のアフリカ諸国の独立とそれに続く社会の混乱のため,再び新規症例が増加した。現在,アフリカトリパノソーマ症の根絶に向けて新しい診断・治療薬,そして予防法につながる研究が意欲的に行われている。本稿では,「アフリカトリパノソーマ症対策の現在,そして未来」と題して,特に診断法開発に関するわれわれの研究成果を紹介しながら概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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