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特集 新興・再興感染症と感染症対策 E.ベクター
迫り来る蚊媒介性感染症
著者: 江下優樹12 林田京子4 飛彈野真也1 神山長慶1 小林隆志1
所属機関: 1大分大学医学部感染予防医学講座 2マヒドン大学熱帯医学部 3東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻生命システム観測分野 4大分大学医学部全学研究推進機構動物実験部門
ページ範囲:P.352 - P.355
文献購入ページに移動わが国のような温帯地域での疾患の流行要因として,交通網の発達に伴って,ヒトや動物の移動が加速度的に早くなってきたことが一因として挙げられる。また,自然環境の異変によって,熱帯地の乾期と雨期の区別がつかなくなり,媒介蚊の生息域拡大につながっている。更に,ウイルスの変異により媒介蚊の病原体感受性が高くなり,温帯地域にも拡大して,患者数と流行国が増加している1)。
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