文献詳細
特集 新興・再興感染症と感染症対策
F.感染症対策
文献概要
感染症は,過去から現在に至るまで,たびたびアウトブレイクという形で人々の脅威となってきた。現代のグローバル化社会においては特に,感染症はその発生地域だけで流行するわけでなく,遠く離れた地域へも広がる場合がある。そうした感染症の国内への侵入を防ぎ,また,国内流行を阻止するための対策(いわゆる“防疫”)が感染症の予防や制御において重要である。本稿では,そうした感染症に対する防疫と,その歴史的背景を含めた国際的および日本国内における取り組みについて概説する。
参考文献
. 35:1071-1072, 2002
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