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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻4号

2015年08月発行

特集 新興・再興感染症と感染症対策

F.感染症対策

BSL-4施設の役割と必要性

著者: 安田二朗1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所新興感染症学分野

ページ範囲:P.360 - P.363

文献概要

 2014年の西アフリカにおけるエボラウイルス病の大規模なアウトブレイクは,全世界に感染症の脅威を強烈に再認識させた。各国が感染症の侵入を防ぐための対策を策定し,国際連携下で現地での封じ込めが進められる中,治療薬,ワクチン,診断法にも注目が集まっている。実際に今回のアウトブレイクでは未承認のワクチンや治療薬の使用も一部で行われている。感染症対策やワクチン・治療薬の開発についての議論が進むにつれて,わが国で稼働していないBSL-4施設の必要性についても様々なところで言及され,積極的に議論されているが,残念ながらわが国ではBSL-4施設がどのような施設でこの施設がなぜ必要かという点については必ずしも正確に理解されていないのが現状である。本稿では,BSL-4施設とは何か? なぜ必要か? について,議論の基礎となる情報を提供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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