文献詳細
増大特集 細胞シグナル操作法
Ⅰ.分子からみたシグナル操作法 3.キナーゼ
AMP-activated protein kinase(AMPK)
著者: 迫田秀之1
所属機関: 1宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
ページ範囲:P.434 - P.435
文献概要
AMPKは,図に示すように,細胞内のエネルギー欠乏状況を感知すると活性型になり,下流の様々なタンパク質をリン酸化して,糖脂質代謝,タンパク質代謝,ミトコンドリア生合成などを調節することで,同化を抑制し異化を促進しエネルギー状況を改善する3)。図以外にもオートファジーの促進やSirt1との相互作用,細胞周期の制御,炎症の調整なども報告されている4)。
参考文献
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