文献詳細
文献概要
増大特集 細胞シグナル操作法 Ⅱ.機能からみたシグナル操作法 2.タンパク質の一生
タンパク質合成
著者: 服部成介1
所属機関: 1北里大学薬学部生化学教室
ページ範囲:P.480 - P.481
文献購入ページに移動S6のリン酸化は,5'端にピリミジンに富む配列を有するmRNAの翻訳を促進するが,これらのmRNAから翻訳される因子には,リボソーム構成因子やタンパク質合成伸長反応に関与するEF-1,EF-2などの伸長因子などが存在するため,リボソーム生合成とタンパク質合成が促進される。eIF4Bは,4EBP1と結合していると不活性状態であるが,4EBP1がリン酸化されるとeIF4Eから解離し,タンパク質合成が開始する(図)。細菌のタンパク質合成阻害薬は様々な抗生物質として,医薬品として用いられているが,真核細胞を対象とした阻害薬は研究室レベルでは実験に用いられるが,臨床では使用されない。
参考文献
掲載誌情報