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文献詳細

雑誌文献

生体の科学66巻6号

2015年12月発行

特集 グリア研究の最先端

A.グリア機能の基礎研究

大脳皮質におけるシナプス-グリアアセンブリ相互作用

著者: 岩﨑広英1 田中慎二1 岡部繁男1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科神経細胞生物学分野

ページ範囲:P.531 - P.535

文献概要

 ヒトの高次脳機能の中核となる大脳皮質の発達は主に生後早期に起こり,その回路形成過程を直接脳内で可視化することが齧歯類で可能となり,注目を集めている。生後早期の大脳皮質では,神経回路形成に同期して,グリア細胞の増殖,分化,成熟が起こるため,両者の関連性を統一的に捉える必要がある。機能的にもグリアがシナプスの形成や刈り込みに関与するという知見が集積しつつある。本稿では,大脳皮質における神経回路発達と並行するグリアアセンブリの発達について述べ,シナプス形成・除去をグリアが調節し,結果として領野特異的な大脳皮質神経回路の形成が進行する,という仮説を検証する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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