icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻1号

2016年02月発行

文献概要

特集 記憶ふたたび

12.夢を生じるレム睡眠やノンレム睡眠の記憶学習における役割

著者: 柏木光昭1 林悠12

所属機関: 1筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 2JSTさきがけ

ページ範囲:P.56 - P.60

文献購入ページに移動
 われわれ人間は,一生のおよそ1/3を眠って過ごす。睡眠中は外部からの感覚刺激がシャットアウトされ,外敵から身を守ることが難しくなる。それにもかかわらず,動物はなぜリスクを冒してまで眠るのであろうか? 眠ることのできない状況に置かれたラットは,次第に毛が抜け落ち,やせ細り,2-3週間で死に至った1)。人間でも,眠ることができなくなり死に至る,家族性致死性不眠症という遺伝病がある。このような事実から,睡眠は生命の維持に必要不可欠なものであると考えられる。しかしながら,不眠により死に至る原因はよくわかっていない。「なぜ眠るのか?」というシンプルな問いに対して,まだ明確な答えはなく,脳科学最大の謎の一つである。

参考文献

. 12:68-87, 1989
. 19:817-824, 1996
. 342:373-377, 2013
. 315:1426-1429, 2007
. 444:610-613, 2006
. 75:1105-1113, 2012
. In press
. 48:17-24, 2005
. 48:31-43, 2005
. 104:5163-5168, 2007
. 344:1173-1178, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら