現在,“脂質”には多くの注目が集まっている。食生活の欧米化やカロリー過多,慢性的な運動不足に伴うメタボリック症候群の発症頻度の上昇が社会的問題となり,それに危機感を覚える人々の健康志向が高まってきている。いわゆる“血液サラサラ化”を目指す,EPAやDHAなどの多価不飽和脂肪酸含有サプリメントの売り上げも伸びている。スーパーマーケットに並ぶ植物油のラベルにも,健康志向をうたうものが増えており,一般の方々の脂質に対する興味は大きくなる一方である。そのような中で,“脂質研究”も大きな展開と発展をみせている。その最も大きな要因は,質量分析機の普及,高感度化と解析技術の向上である。液体高速クロマトグラフィーに四重極型の質量分析計を連結することで,様々な脂質の分離と定量が同時に行えるようになった。感度の上昇は著しく,これまでの解析の中心であったターゲットリピドミクス(解析対象脂質をあらかじめ決めておく高感度解析)に加えて,ノンターゲットリピドミクス(解析対象をあらかじめ設定しない解析)によって,一検体から数万種の脂質分子を同定することが可能な時代となった。また,薄切した試料をピクセル単位で解析することで,脂質の分布を可視化する質量顕微鏡も実用の域に達している。現在の質量顕微鏡解析の中心は比較的存在量が多い細胞膜リン脂質であり,その解像度は数ミクロンから数十ミクロンであるが,近い将来,より含有量の少ない脂質を対象として,より高解像度の解析が成し遂げられることが期待される。
世界的にみても,“脂質研究”における日本人研究者の貢献は大きく,特に生理活性脂質とその受容体の研究分野では世界をリードする研究成果を挙げてきた。それが評価されたためか,平成22-26年度「脂質マシナリー」(代表:横溝岳彦),平成27-31年度「リポクオリティ」(代表:有田 誠)の二つの文部科学省科研費・新学術領域が連続して立ち上がり,国内横断的な脂質研究が行われている。また,平成27年度からはAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)においても“機能性脂質”領域が立ち上がり,国内の脂質研究を支える体制ができあがった。
雑誌目次
生体の科学67巻3号
2016年06月発行
雑誌目次
特集 脂質ワールド
特集「脂質ワールド」によせて フリーアクセス
著者: 横溝岳彦
ページ範囲:P.188 - P.188
Ⅰ.脂質を見る技術の革新
リピドミクスによる脂肪酸代謝と疾患制御の解析
著者: 有田誠
ページ範囲:P.189 - P.192
脂肪酸には大きく分けて三つの機能,すなわち,生体膜の構成成分,エネルギー源,脂質メディエーターの前駆体,としての役割がある。生体内には多くの種類の脂肪酸が存在し,その質の違いや代謝バランスの変化が,様々な炎症・代謝性疾患の背後に潜む重要な要素であることが示唆されている。本稿では,高速液体クロマトグラフィー・タンデムマススペクトロメトリー(LC-MS/MS)による包括的な脂肪酸分子種の解析技術(リピドミクス)について概説し,そこから明らかになった脂肪酸代謝系による疾患制御について紹介する。
最先端リピドミクスで膜リン脂質を測定する
著者: 中西広樹
ページ範囲:P.193 - P.197
近年,脂質研究に対する注目度が高い(図1)。脂質は総数にして10万種とも100万種とも推定されている。この数は,基本骨格,極性基,脂肪酸側鎖,結合様式,位置異性体,酸化体など複数のカテゴリーを掛け合わせて推定されており,実証データは存在しない。脂質の定義をどこまであてはめるかによっても変わるが,生体環境を考慮するとこのくらいの分子数が存在しても不思議ではない。むしろ,多種多様な脂質成分を食事から摂取しているヒトであれば想像もしない脂質分子がもっと存在したとしてもおかしくはない。
分析技術が発展した現在であっても,報告のある脂質分子はせいぜい5,000分子程度である。しかも,これは多数の研究室のデータを集約したもので,一研究室当たりだとよくて数百-1,000分子程度である。しかし,5,000分子程度であっても,体を構成するしくみを理解するのには概ね十分である。より高尚な機能を理解・解明するにはまだまだたくさんの未知分子が発見されずに眠っていると思われるが,残りの995,000分子種すべてが膜脂質以外の機能を有しているとはとても考えづらい。そのため,ほとんどの脂質分子は食事により取り込まれたもの,もしくはそれから代謝変換されたものか,ストレスなどの環境の変化により生じた分子だと考えるほうが理解しやすい。
脂質分析イメージングで脂質を“見る”
著者: 堀川誠 , 武井史郎 , 瀬藤光利
ページ範囲:P.198 - P.202
古くからの形態学は,分子生物学と出会って分子イメージングが生まれた。分子イメージング手法としては,RI(radioisotope)や蛍光を用いた分子の直接標識化,分子と特異的な相互作用を示すタンパク質・抗体による二次的な標識化,更に核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance;NMR)やラマン分光などの分子固有の特性を利用した直接的観察法などが用いられ,遺伝子やタンパク質が主に観察されてきた。ごく最近になって脂質も分子イメージングの対象となり,脂質にも分子種ごとの分布があることが明らかになったのは,質量顕微鏡法などが登場してからのことである。本稿では,代表的な脂質観察法を紹介すると共に,新しい分子観察技術として筆者らが開発を進めている質量顕微鏡法の脂質解析における応用例の解説を行う。
Ⅱ.細胞膜と脂質
生体膜リン脂質の脂肪酸非対称性の作られ方
著者: 進藤英雄
ページ範囲:P.203 - P.207
生体膜は細胞の膜としての役割のほかに,シグナル伝達や脂質メディエーター貯蔵としての役割も担う。グリセロリン脂質(以下,リン脂質)は生体膜の主成分の一つであり,グリセロール骨格
スクランブラーゼによる細胞膜リン脂質非対称性の崩壊
著者: 鈴木淳
ページ範囲:P.208 - P.213
細胞膜を構成するリン脂質は非対称性を有しており,ホスファチジルセリン(PS)は脂質二重膜の細胞質側に限局して存在している。この非対称的な分布は,フリッパーゼ(P4-type ATPase)によって担われており,ATPのエネルギーを用いてPSを細胞膜の内側に輸送している(図1)。一方,この非対称性は生体内の様々な局面において崩壊し,PSは細胞表面に露出する。活性化した血小板において細胞表面に露出したPSは,血液凝固因子が活性化するための足場として機能し,アポトーシス細胞において露出したPSは,マクロファージなどの食細胞によって認識,貪食されるためのeat-me signalとして機能する。これらPSの細胞表面への露出には,リン脂質を区別なく輸送するスクランブラーゼがかかわるとされていたがその分子的実体は長らく不明であった(図1)。本総説においては,筆者らが最近同定したリン脂質スクランブルを実行する膜タンパク質の機能を中心に概説する。
細胞膜の曲率と張力をめぐる分子機構
著者: 伊藤俊樹
ページ範囲:P.214 - P.219
細胞を形作る生体膜は,脂質分子の二重層とそれを貫通した,あるいは表面的に接着したタンパク質との高度な複合体である。脂質二重層は柔軟な構造体であり,膜脂質分子の非対称性や膜結合タンパク質などの作用により,平面状の膜構造から陥入や突出を伴う三次元曲面へと変化する。このような生体膜の“曲率”を生み出すメカニズムとして,カベオリンをはじめとする膜挿入タンパク質や,曲率を伴う生体膜との結合面を持つBARスーパーファミリータンパク質などが知られている。一方で,脂質二重層の高度な流動性により,生体膜は液体に近い機械的特性を有しており,その一つが“表面張力”すなわち“膜張力(membrane tension)”である。膜張力は,生体膜の性質を規定する重要な物理的パラメーターであると考えられてきたが,その生理的な意義は長い間不明であった。しかし,近年の研究から,膜張力がかかわる生命現象とそれを支える分子メカニズムが明らかになりつつある。本稿では,これら“生体膜の曲率を誘導する因子”と“膜張力を制御・感知する因子”との密接な関連性を中心に,生体膜をめぐる新たな研究展開について論じる。
細胞膜の機能的区画化におけるクラスターとドメインの概念とその制御
著者: 反町典子
ページ範囲:P.220 - P.226
生体を構成するすべての細胞は,細胞表面の受容体を介して環境の変化としての外界からの刺激を受けとり,適切な細胞応答を引き起こすことによって細胞特有の役割を果たしている。刺激の入り口となる受容体の構造や動作機序は様々であれ,すべてに共通する点は細胞膜という脂質二重膜に置かれたなかで素過程を発動させるということである。そしてその際,受容体の多くは,不均一に分布した脂質とタンパク質によって区画化されたドメイン様構造において様々な分子を会合し,分子の局所濃度や衝突頻度を高めることによってシグナルのハブとしての役割を果たす。重要な点は,受容体にリガンドが結合したのち,細胞膜からエンドソームといった時空間にまたがって脂質ドメインはシグナル複合体形成の足場を提供し,これはすなわち細胞表面だけでなく,細胞内のオルガネラにおいても脂質ドメインが存在し,細胞機能発現に重要な役割を果たしているということである。
筆者らは炎症応答の分子基盤の解明を通じて,免疫難病の治療標的を同定することを目指して研究を行っている。生体において臓器を構築する個々の細胞のほとんどは,細胞外基質あるいは細胞相互の接着により位置情報が決められ,また,その形態の自由度に制限を受けている。一方,球形浮遊状態で体内を循環する免疫細胞は,刺激に応答してダイナミックに形態を変化させながら運動し,可逆的な細胞間あるいは細胞-基質間の接着を形成,消滅させたりしながら,非自己である感染細胞やがん細胞の識別と殺傷,抗原提示,貪食殺菌などを行っている。これらの過程は,受容体を介した刺激により,他の細胞にはみられない制御下で細胞膜のドメイン再構築や大きな容量変化を伴って進行し,更にはそれらを収束させる恒常性維持機構によって支えられている。こうした免疫細胞にユニークな膜ドメインの制御機構の理解は,多くの疾患の病態形成を担う炎症応答の制御に向けた基盤技術開発には有益である。
Ⅲ.新規脂質メディエーターと受容体
新しい脳脂質─ホスファチジルグルコシドとそのリゾ体脂質の生物機能
著者: 長塚靖子 , 中嶋和紀 , 平林義雄
ページ範囲:P.227 - P.231
最近,生体の脂質に多くの関心が寄せられている。脂質研究を難しくしている原因の一つとして,その膨大な分子種多様性を挙げることができる。筆者らは,いまから十年以上も前に,血球系の分化マーカー抗原として,新奇糖脂質“ホスファチジルグルコシド”(PtdGlc)を発見した1)。その構造は,グルコースを唯一の糖として含む糖脂質とグリセロ型リン脂質とのハイブリッドタイプのリン脂質である。PtdGlcは発達期の脊髄において放射状グリアに特異的に発現し,痛覚と固有感覚ニューロンの投射先を振り分ける機構に関与していた。すなわち,PtdGlc(PG)がホスホリパーゼA2(PLA2)の作用に生じたリゾ体脂質(LPG)が,痛覚ニューロン軸索先端の成長円錐に発現する7回膜貫通型G-タンパク質共役型受容体GPR55を通して軸索進行を反発するために,両者のニューロン軸索の混線を回避していた2)。この意外な結果は,微量な脂質性分子が神経軸索誘導に機能している初めての例である。本稿では,リガンドLPGとその特異的受容体GPR55を中心とした最近の成果を紹介し,脂質研究の新たな可能性を議論する。
古くて新しい脂質メディエーター・12-ヒドロキシヘプタデカトリエン酸の生理作用
著者: 横溝岳彦
ページ範囲:P.232 - P.236
Ⅰ.傷口は洗わずに覆え
筆者が子どものころは,「怪我をしたら傷口をよく洗って毎日消毒しなさい。乾燥させて,カサブタができるようにね。」と教えられたが,最近の考え方は大きく変わってきている。怪我をしたら,最初こそ流水で洗うものの,その後の消毒は最低限にとどめたほうが良い。毎日消毒するのではなく,フィルムや保護剤で傷を覆って湿潤な環境を保つことで再上皮化が促進され,結果的に創傷治癒が早まるという。この考え方は怪我だけではなく,手術で切開された皮膚や,褥瘡(床ずれ)の治療にも応用されている。湿潤な環境では再上皮化,すなわち,ケラチノサイト(皮膚角化細胞)の増殖や移動が促進される。また,創傷部位の滲出液や,出血後の血餅からは,VEGF(vascular endothelial growth factor)やTGF-β(transforming growth factor-β)が放出され,それぞれ血管新生や線維芽細胞の増殖を促して,創傷治癒を早めることがわかっている。しかしながら,創傷治癒に最も重要なケラチノサイトに働き,再上皮化を促進する因子はこれまで知られていなかった。筆者らは生理活性脂質受容体であるBLT2という細胞膜受容体の研究を通じて,創傷部位で活性化された血小板から産生される12-ヒドロキシヘプタデカトリエン酸(12-HHT)という酸化脂肪酸が,ケラチノサイトに発現するBLT2を活性化することで,ケラチノサイトの移動を促進して再上皮化が促進されることを見いだした(図1)。この発見に至る経緯を以下にまとめてみたい。
C型レクチン受容体ヒトMincleによるコレステロール結晶の認識
著者: 清武良子 , 石川絵里 , 山﨑晶
ページ範囲:P.237 - P.241
マクロファージや好中球,樹状細胞に発現する自然免疫受容体は,病原体が侵入した際,病原体には存在するが自己の細胞にはみられないような病原体関連分子パターン(pathogen-associated molecular patterns;PAMPs)と呼ばれる繰り返し構造を認識することが知られており,一般にパターン認識受容体(pattern recognition receptors;PRRs)と呼ばれている。近年,PRRsは非自己である病原体のほかにも,自己の死細胞や損傷された細胞から放出されるダメージ関連分子パターン(damage-associated molecular patterns; DAMPs)も認識することが明らかになってきており,自己,非自己双方に起因する自然免疫応答を引き起こすことで,生命の恒常性維持に重要な役割を果たしていると考えられる1)。
これらPRRsのなかで,C型レクチン受容体(C-type lectin receptors;CLRs)は,Ca2+依存的に糖鎖を認識すると考えられているが,近年,タンパク質や脂質,結晶など広く多様なリガンドを認識することが明らかとなってきつつある2,3)。macrophage-inducible C-type lectin(Mincle,別名Clec4e/Clecsf9)は,ストレスに伴ってマクロファージや樹状細胞に発現が誘導されるCLRであり,筆者らは,MincleがITAM(immunoreceptor tyrosine-based activation motif)を有するアダプター分子Fc受容体γ鎖(FcRγ)と会合し,シグナルを伝達することを見いだした4)。また,Mincleが結核菌の細胞壁に含まれる免疫賦活物質である糖脂質,TDM(trehalose 6,6'-dimycolate)や,病原性真菌マラセチアの成分である糖脂質をリガンドとして認識することを明らかにした5,6)。一方,Mincleは病原体だけでなく死細胞より放出されるタンパク質も認識することがわかっているが4),自己の脂質をDAMPsとして認識するかは不明であった。
脂質を介した腸管免疫の制御と疾患・生体防御
著者: 平田宗一郎 , 國澤純
ページ範囲:P.242 - P.246
消化器の一つである腸管は食物の消化や吸収を担う組織であるが,同時に生体内の免疫細胞のうち60%以上が集積する最大の免疫器官でもある。腸管に存在する免疫システム(腸管免疫システム)は,病原細菌やウイルス,寄生虫などの病原微生物に対しては排除する方向に働く一方で,生体にとって有益な異物である食事成分や腸内細菌に対しては,寛容や不応答を誘導することで吸収や共存を可能としている1)。このような巧みな免疫制御は,腸管免疫システムを構成する様々な免疫細胞が協調的に働くことで実行されているが,一たびこのバランスが崩れると,食物アレルギーや炎症性腸疾患のような免疫疾患,もしくはロタウイルスや病原性大腸菌に代表される腸管感染症の発症につながる1)。これまでに,腸管免疫システムを制御する因子として様々なものが同定されているが,その中で脂質の重要性を示す知見が多く得られている。近年のリピドミクス解析技術の向上もあり,脂質と腸管免疫との関連について分子,細胞,生体レベルでの解明が可能になりつつある。本稿では,脂質による腸管免疫システムの制御と免疫疾患,生体防御との関連について,最新の筆者らの知見を交えて紹介したい。
Ⅳ.種を越えた脂質の働き
ショウジョウバエのリン脂質輸送タンパク質─ユニークな形質膜のリン脂質の組成と分布
著者: 長尾耕治郎 , 塩見晃史 , 梅田眞郷
ページ範囲:P.247 - P.251
脂質二重膜構造から成る形質膜は,細胞の内部と外界を隔てる障壁としてだけではなく,物質の分泌や吸収,シグナル伝達など様々な細胞機能にも重要である。この形質膜を構成するリン脂質は形質膜の物性や構造に影響を与え,更にリン脂質との相互作用によりタンパク質の局在や機能が変化する。このため,形質膜を構成するリン脂質の“組成”と“分布”は細胞の恒常性を維持するために厳密に制御されている。
哺乳動物や植物,酵母の形質膜には,極性部分にコリンを有するホスファチジルコリン(phosphatidylcholine;PC)が主要なリン脂質成分として存在している。このPCは極性部分と非極性部分が占める体積のバランスが良く,シリンダー型脂質と呼ばれ,水溶液中で安定な脂質二重膜構造を形成する1)。このため,これらの生物はPCを主要なリン脂質成分とすることで安定な形質膜を形成していると考えられる。ところが,モデル生物として有用なショウジョウバエ(
線虫を用いた脂質研究
著者: 今江理恵子 , 河野望 , 新井洋由
ページ範囲:P.252 - P.257
線虫
ゼブラフィッシュをモデル生物として用いる脂質メディエーター研究
著者: 木瀬亮次 , 青木淳賢
ページ範囲:P.258 - P.263
タンパク質や核酸の構造とは異なり,脂質の構造は種間で高く保存されている。例えばタンパク質では,ヒトとマウス間のアミノ酸の相同性はタンパク質の種類にもよるが,80-99%以上,ヒトとゼブラフィッシュ間では70-90%程度の相同性を示すのに対し,リン脂質やコレステロールの構造はヒト,マウス,ゼブラフィッシュを含めた脊椎動物でほぼ完全に保存されている。また,種が離れると構成する脂質の組成にも違いがみられるが,脊椎動物では,リン脂質の組成,脂肪酸組成,コレステロール比などが高く保存されていることは非常に興味深い。特に,本稿で述べる脂質メディエーターの構造は,脊椎動物以上でほぼ完全に保存されている。更に,対応する産生酵素,受容体,トランスポーターも高い相同性を示し,保存されている。したがって,脂質メディエーターの機能は脊椎動物以上で保存されていることが予想される。本稿では,ゼブラフィッシュの脂質研究への応用例の一つとして,脊椎動物で保存されている脂質メディエーターの生理機能解明への応用例を紹介する
連載講座 生命科学を拓く新しい実験動物モデル-7
イモリの研究をマウスにつなげるための新しい実験モデル
著者: 林利憲 , 竹内隆
ページ範囲:P.264 - P.269
両生類のイモリは脊椎動物の中で際立った再生能力を持ち,体の様々な器官や組織を再生する。筆者らはイベリアトゲイモリを導入することで,強力な再生能力を持つ機構を遺伝子レベルで解明し得るモデル実験系を確立してきた。この実験系は再生現象に限らず,アイデア次第で,イモリの興味深い性質や能力を解析するための強力なツールとなるであろう。
実験講座
高密度・多重染色超解像蛍光顕微鏡法IRISの原理と実践
著者: 木内泰 , 渡邊直樹
ページ範囲:P.270 - P.276
細胞内では多種のタンパク質の局在が時空間的に制御され,細胞分裂や移動といった生命現象が引き起こされる。この細胞内での現象を理解するために,蛍光抗体や蛍光タンパク質を用いて標的タンパク質を標識し,その局在が蛍光顕微鏡で観察されてきた。しかし,可視光を用いた顕微鏡の分解能は,光の回折によって理論的に200nmが限界である。このため光学顕微鏡の分解能では,数nmサイズのタンパク質の観察には不十分であった。近年,蛍光標識の照明方法や励起方法を工夫することで,この光学顕微鏡の分解能の限界を超える顕微鏡法が開発された。それらは超解像蛍光顕微鏡法と呼ばれ,現在,代表的な方式としてSTED(stimulated emission depletion microscopy:誘導放出制御顕微鏡法),SIM(structured illumination microscopy:構造化照明顕微鏡法),PALM/STORM(photoactivated localization microscopy/stochastic optical reconstruction microscopy:光活性化局在性顕微鏡法/確率的光学再構築顕微鏡法)の三つに分けられる1,2)。その分解能によって,蛍光標識された二つの物体を分離識別できる間隔は,従来の光学顕微鏡の限界より一桁小さい間隔まで可能となっている。これらの顕微鏡法を用いて,細胞内で回折限界以下の狭い領域での標的タンパク質の分布が画像化されている3,4)。2014年のノーベル化学賞の受賞対象にも超解像蛍光顕微鏡法の開発が選ばれ,この顕微鏡法は世界中で急速に広まりつつある。
しかし,分解能がタンパク質のサイズに近づいたため,得られる顕微鏡画像が標的タンパク質の分布を必ずしも正確に反映していないことが問題になっている5,6)。蛍光顕微鏡の分解能は,蛍光標識された二つの物体が分離識別できる間隔だけでなく,物体の標識率によっても決定される。ナイキストのサンプリング定理によると,標識された物体の間隔の2倍以下の範囲では,物体の分布や形状は正確に捉えることはできない5-8)。例えば,20nmの分解能を得るためには10nmに1個の標識が入る必要がある。しかし,抗体の大きさは10nm余りあるため,20nm以下の範囲では抗体同士が空間的に干渉し,その標識率は制限される。また,蛍光タンパク質を融合させた標的タンパク質を発現させた場合,内在性の標的タンパク質との発現量比に応じて標識率が低下してしまう。更に複数種類のタンパク質を同一標本内で可視化することも試みられているが9),蛍光色素の種類が限られているだけでなく,狭い範囲で複数の標的分子を高効率で標識することはより困難である。このため,超解像顕微鏡では分解能が高くなったことで,不均一または低効率で標識された標的タンパク質の分布があらわになりやすい。標的タンパク質の分布を忠実に画像化するためには,より均一かつ高効率な標識方法が必要とされている。筆者らは,この標識における問題を解決するため,標的に結合解離する蛍光プローブを用いた標識方法で,タンパク質の標識率と観察できる種類数に理論上の制限のない超解像顕微鏡法IRIS(Image Reconstruction by Integrating exchangeable Single-molecule localization)を開発した10)。本稿では,IRISの原理と実践について概説する。
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お知らせ フリーアクセス
ページ範囲:P.226 - P.226
次号予告/財団だより フリーアクセス
ページ範囲:P.277 - P.277
あとがき フリーアクセス
著者: 栗原裕基
ページ範囲:P.278 - P.278
今回は古くて新しいテーマ「脂質」に焦点を当て,本領域を牽引されている順天堂大学の横溝岳彦先生にゲストエディターをお願いして,最先端で活躍されている先生方を著者として特集を組んでいただきました。脂質研究は医化学の大きな柱の一つとして,医学・生命科学において古くから中心的役割を担ってきましたが,分子生物学,遺伝子工学が隆盛期を迎えてからは,脂質研究は遺伝子,タンパク質研究に押され気味の感がありました。しかし,今世紀に入ってゲノム,さらにはエピゲノム研究が圧倒的な勢いで進んできた一方で,いまだに十分掘り起こされていない最後の宝庫となり,時代の風は今脂質の方向へと吹いているように思えます。そして,我々が思い描く「脂肪」のイメージを遙かに超えて,さまざまな分野にまたがる魅力溢れる世界~脂質ワールド~が開けつつあります。本特集には,そうした未知の世界に足を踏み入れる冒険がすでに始まっているある種のときめきが感じられます。
基本情報

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70巻1号(2019年2月発行)
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69巻5号(2018年10月発行)
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69巻4号(2018年8月発行)
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67巻3号(2016年6月発行)
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特集 細胞の社会学─細胞間で繰り広げられる協調と競争
67巻1号(2016年2月発行)
特集 記憶ふたたび
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特集 グリア研究の最先端
66巻5号(2015年10月発行)
増大特集 細胞シグナル操作法
66巻4号(2015年8月発行)
特集 新興・再興感染症と感染症対策
66巻3号(2015年6月発行)
特集 進化と発生からみた生命科学
66巻2号(2015年4月発行)
特集 使える最新ケミカルバイオロジー
66巻1号(2015年2月発行)
特集 脳と心の謎はどこまで解けたか
65巻6号(2014年12月発行)
特集 エピジェネティクスの今
65巻5号(2014年10月発行)
増大特集 生命動態システム科学
65巻4号(2014年8月発行)
特集 古典的代謝経路の新しい側面
65巻3号(2014年6月発行)
特集 器官の発生と再生の基礎
65巻2号(2014年4月発行)
特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス
65巻1号(2014年2月発行)
特集 精神疾患の病理機構
64巻6号(2013年12月発行)
特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
64巻5号(2013年10月発行)
増大特集 細胞表面受容体
64巻4号(2013年8月発行)
特集 予測と意思決定の神経科学
64巻3号(2013年6月発行)
特集 細胞接着の制御
64巻2号(2013年4月発行)
特集 特殊な幹細胞としての骨格筋サテライト細胞
64巻1号(2013年2月発行)
特集 神経回路の計測と操作
63巻6号(2012年12月発行)
特集 リンパ管
63巻5号(2012年10月発行)
特集 細胞の分子構造と機能―核以外の細胞小器官
63巻4号(2012年8月発行)
特集 質感脳情報学への展望
63巻3号(2012年6月発行)
特集 細胞極性の制御
63巻2号(2012年4月発行)
特集 RNA干渉の実現化に向けて
63巻1号(2012年2月発行)
特集 小脳研究の課題(2)
62巻6号(2011年12月発行)
特集 コピー数変異
62巻5号(2011年10月発行)
特集 細胞核―構造と機能
62巻4号(2011年8月発行)
特集 小脳研究の課題
62巻3号(2011年6月発行)
特集 インフラマソーム
62巻2号(2011年4月発行)
特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
62巻1号(2011年2月発行)
特集 摂食制御の分子過程
61巻6号(2010年12月発行)
特集 細胞死か腫瘍化かの選択
61巻5号(2010年10月発行)
特集 シナプスをめぐるシグナリング
61巻4号(2010年8月発行)
特集 miRNA研究の最近の進歩
61巻3号(2010年6月発行)
特集 SNARE複合体-膜融合の機構
61巻2号(2010年4月発行)
特集 糖鎖のかかわる病気:発症機構,診断,治療に向けて
61巻1号(2010年2月発行)
特集 脳科学のモデル実験動物
60巻6号(2009年12月発行)
特集 ユビキチン化による生体機能の調節
60巻5号(2009年10月発行)
特集 伝達物質と受容体
60巻4号(2009年8月発行)
特集 睡眠と脳回路の可塑性
60巻3号(2009年6月発行)
特集 脳と糖脂質
60巻2号(2009年4月発行)
特集 感染症の現代的課題
60巻1号(2009年2月発行)
特集 遺伝子-脳回路-行動
59巻6号(2008年12月発行)
特集 mTORをめぐるシグナルタンパク
59巻5号(2008年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説2008
59巻4号(2008年8月発行)
特集 免疫学の最近の動向
59巻3号(2008年6月発行)
特集 アディポゲネシス
59巻2号(2008年4月発行)
特集 細胞外基質-研究の新たな展開
59巻1号(2008年2月発行)
特集 コンピュータと脳
58巻6号(2007年12月発行)
特集 グリケーション(糖化)
58巻5号(2007年10月発行)
特集 タンパク質間相互作用
58巻4号(2007年8月発行)
特集 嗅覚受容の分子メカニズム
58巻3号(2007年6月発行)
特集 骨の形成と破壊
58巻2号(2007年4月発行)
特集 シナプス後部構造の形成・機構と制御
58巻1号(2007年2月発行)
特集 意識―脳科学からのアプローチ
57巻6号(2006年12月発行)
特集 血管壁
57巻5号(2006年10月発行)
特集 生物進化の分子マップ
57巻4号(2006年8月発行)
特集 脳科学が求める先端技術
57巻3号(2006年6月発行)
特集 ミエリン化の機構とその異常
57巻2号(2006年4月発行)
特集 膜リサイクリング
57巻1号(2006年2月発行)
特集 こころと脳:とらえがたいものを科学する
56巻6号(2005年12月発行)
特集 構造生物学の現在と今後の展開
56巻5号(2005年10月発行)
特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
56巻4号(2005年8月発行)
特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか
56巻3号(2005年6月発行)
特集 Naチャネル
56巻2号(2005年4月発行)
特集 味覚のメカニズムに迫る
56巻1号(2005年2月発行)
特集 情動―喜びと恐れの脳の仕組み
55巻6号(2004年12月発行)
特集 脳の深部を探る
55巻5号(2004年10月発行)
特集 生命科学のNew Key Word
55巻4号(2004年8月発行)
特集 心筋研究の最前線
55巻3号(2004年6月発行)
特集 分子進化学の現在
55巻2号(2004年4月発行)
特集 アダプタータンパク
55巻1号(2004年2月発行)
特集 ニューロンと脳
54巻6号(2003年12月発行)
特集 オートファジー
54巻5号(2003年10月発行)
特集 創薬ゲノミクス・創薬プロテオミクス・創薬インフォマティクス
54巻4号(2003年8月発行)
特集 ラフトと細胞機能
54巻3号(2003年6月発行)
特集 クロマチン
54巻2号(2003年4月発行)
特集 樹状突起
54巻1号(2003年2月発行)
53巻6号(2002年12月発行)
特集 ゲノム全解読とポストゲノムの問題点
53巻5号(2002年10月発行)
特集 加齢の克服―21世紀の課題
53巻4号(2002年8月発行)
特集 一価イオンチャネル
53巻3号(2002年6月発行)
特集 細胞質分裂
53巻2号(2002年4月発行)
特集 RNA
53巻1号(2002年2月発行)
連続座談会 脳とこころ―21世紀の課題
52巻6号(2001年12月発行)
特集 血液脳関門研究の最近の進歩
52巻5号(2001年10月発行)
特集 モチーフ・ドメインリスト
52巻4号(2001年8月発行)
特集 骨格筋研究の新展開
52巻3号(2001年6月発行)
特集 脳の発達に関与する分子機構
52巻2号(2001年4月発行)
特集 情報伝達物質としてのATP
52巻1号(2001年2月発行)
連続座談会 脳を育む
51巻6号(2000年12月発行)
特集 機械的刺激受容の分子機構と細胞応答
51巻5号(2000年10月発行)
特集 ノックアウトマウスリスト
51巻4号(2000年8月発行)
特集 臓器(組織)とアポトーシス
51巻3号(2000年6月発行)
特集 自然免疫における異物認識と排除の分子機構
51巻2号(2000年4月発行)
特集 細胞極性の形成機序
51巻1号(2000年2月発行)
特集 脳を守る21世紀生命科学の展望
50巻6号(1999年12月発行)
特集 細胞内輸送
50巻5号(1999年10月発行)
特集 病気の分子細胞生物学
50巻4号(1999年8月発行)
特集 トランスポーターの構造と機能協関
50巻3号(1999年6月発行)
特集 時間生物学の新たな展開
50巻2号(1999年4月発行)
特集 リソソーム:最近の研究
50巻1号(1999年2月発行)
連続座談会 脳を守る
49巻6号(1998年12月発行)
特集 発生・分化とホメオボックス遺伝子
49巻5号(1998年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
49巻4号(1998年8月発行)
特集 プロテインキナーゼCの多様な機能
49巻3号(1998年6月発行)
特集 幹細胞研究の新展開
49巻2号(1998年4月発行)
特集 血管―新しい観点から
49巻1号(1998年2月発行)
特集 言語の脳科学
48巻6号(1997年12月発行)
特集 軸索誘導
48巻5号(1997年10月発行)
特集 受容体1997
48巻4号(1997年8月発行)
特集 マトリックス生物学の最前線
48巻3号(1997年6月発行)
特集 開口分泌のメカニズムにおける新しい展開
48巻2号(1997年4月発行)
特集 最近のMAPキナーゼ系
48巻1号(1997年2月発行)
特集 21世紀の脳科学
47巻6号(1996年12月発行)
特集 老化
47巻5号(1996年10月発行)
特集 器官―その新しい視点
47巻4号(1996年8月発行)
特集 エンドサイトーシス
47巻3号(1996年6月発行)
特集 細胞分化
47巻2号(1996年4月発行)
特集 カルシウム動態と細胞機能
47巻1号(1996年2月発行)
特集 神経科学の最前線
46巻6号(1995年12月発行)
特集 病態を変えたよく効く医薬
46巻5号(1995年10月発行)
特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
46巻4号(1995年8月発行)
特集 ストレス蛋白質
46巻3号(1995年6月発行)
特集 ライソゾーム
46巻2号(1995年4月発行)
特集 プロテインホスファターゼ―最近の進歩
46巻1号(1995年2月発行)
特集 神経科学の謎
45巻6号(1994年12月発行)
特集 ミトコンドリア
45巻5号(1994年10月発行)
特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
45巻4号(1994年8月発行)
特集 造血の機構
45巻3号(1994年6月発行)
特集 染色体
45巻2号(1994年4月発行)
特集 脳と分子生物学
45巻1号(1994年2月発行)
特集 グルコーストランスポーター
44巻6号(1993年12月発行)
特集 滑面小胞体をめぐる諸問題
44巻5号(1993年10月発行)
特集 現代医学・生物学の仮説・学説
44巻4号(1993年8月発行)
特集 細胞接着
44巻3号(1993年6月発行)
特集 カルシウムイオンを介した調節機構の新しい問題点
44巻2号(1993年4月発行)
特集 蛋白質の細胞内転送とその異常
44巻1号(1993年2月発行)
座談会 脳と遺伝子
43巻6号(1992年12月発行)
特集 成長因子受容体/最近の進歩
43巻5号(1992年10月発行)
特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
43巻4号(1992年8月発行)
特集 細胞機能とリン酸化
43巻3号(1992年6月発行)
特集 血管新生
43巻2号(1992年4月発行)
特集 大脳皮質発達の化学的側面
43巻1号(1992年2月発行)
特集 意識と脳
42巻6号(1991年12月発行)
特集 細胞活動の日周リズム
42巻5号(1991年10月発行)
特集 神経系に作用する薬物マニュアル
42巻4号(1991年8月発行)
特集 開口分泌の細胞内過程
42巻3号(1991年6月発行)
特集 ペルオキシソーム/最近の進歩
42巻2号(1991年4月発行)
特集 脳の移植と再生
42巻1号(1991年2月発行)
特集 脳と免疫
41巻6号(1990年12月発行)
特集 注目の実験モデル動物
41巻5号(1990年10月発行)
特集 LTPとLTD:その分子機構
41巻4号(1990年8月発行)
特集 New proteins
41巻3号(1990年6月発行)
特集 シナプスの形成と動態
41巻2号(1990年4月発行)
特集 細胞接着
41巻1号(1990年2月発行)
特集 発がんのメカニズム/最近の知見
40巻6号(1989年12月発行)
特集 ギャップ結合
40巻5号(1989年10月発行)
特集 核内蛋白質
40巻4号(1989年8月発行)
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
40巻3号(1989年6月発行)
特集 細胞骨格異常
40巻2号(1989年4月発行)
特集 大脳/神経科学からのアプローチ
40巻1号(1989年2月発行)
特集 分子進化
39巻6号(1988年12月発行)
特集 細胞内における蛋白質局在化機構
39巻5号(1988年10月発行)
特集 細胞測定法マニュアル
39巻4号(1988年8月発行)
特集 細胞外マトリックス
39巻3号(1988年6月発行)
特集 肺の微細構造と機能
39巻2号(1988年4月発行)
特集 生体運動の分子機構/研究の発展
39巻1号(1988年2月発行)
特集 遺伝子疾患解析の発展
38巻6号(1987年12月発行)
-チャンネルの最近の動向
38巻5号(1987年10月発行)
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
38巻4号(1987年8月発行)
特集 視覚初期過程の分子機構
38巻3号(1987年6月発行)
特集 人間の脳
38巻2号(1987年4月発行)
特集 体液カルシウムのホメオスタシス
38巻1号(1987年2月発行)
特集 医学におけるブレイクスルー/基礎研究からの挑戦
37巻6号(1986年12月発行)
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
37巻5号(1986年10月発行)
特集 中間径フィラメント
37巻4号(1986年8月発行)
特集 細胞生物学実験マニュアル
37巻3号(1986年6月発行)
特集 脳の化学的トポグラフィー
37巻2号(1986年4月発行)
特集 血小板凝集
37巻1号(1986年2月発行)
特集 脳のモデル
36巻6号(1985年12月発行)
特集 脂肪組織
36巻5号(1985年10月発行)
特集 細胞分裂をめぐって
36巻4号(1985年8月発行)
特集 神経科学実験マニュアル
36巻3号(1985年6月発行)
特集 血管内皮細胞と微小循環
36巻2号(1985年4月発行)
特集 肝細胞と胆汁酸分泌
36巻1号(1985年2月発行)
特集 Transmembrane Control
35巻6号(1984年12月発行)
特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
35巻5号(1984年10月発行)
特集 中枢神経系の再構築
35巻4号(1984年8月発行)
特集 ゲノムの構造
35巻3号(1984年6月発行)
特集 神経科学の仮説
35巻2号(1984年4月発行)
特集 哺乳類の初期発生
35巻1号(1984年2月発行)
特集 細胞生物学の現状と展望
34巻6号(1983年12月発行)
特集 蛋白質の代謝回転
34巻5号(1983年10月発行)
特集 受容・応答の膜分子論
34巻4号(1983年8月発行)
特集 コンピュータによる生物現象の再構成
34巻3号(1983年6月発行)
特集 細胞の極性
34巻2号(1983年4月発行)
特集 モノアミン系
34巻1号(1983年2月発行)
特集 腸管の吸収機構
33巻6号(1982年12月発行)
特集 低栄養と生体機能
33巻5号(1982年10月発行)
特集 成長因子
33巻4号(1982年8月発行)
特集 リン酸化
33巻3号(1982年6月発行)
特集 神経発生の基礎
33巻2号(1982年4月発行)
特集 細胞の寿命と老化
33巻1号(1982年2月発行)
特集 細胞核
32巻6号(1981年12月発行)
特集 筋小胞体研究の進歩
32巻5号(1981年10月発行)
特集 ペプチド作働性シナプス
32巻4号(1981年8月発行)
特集 膜の転送
32巻3号(1981年6月発行)
特集 リポプロテイン
32巻2号(1981年4月発行)
特集 チャネルの概念と実体
32巻1号(1981年2月発行)
特集 細胞骨格
31巻6号(1980年12月発行)
特集 大脳の機能局在
31巻5号(1980年10月発行)
特集 カルシウムイオン受容タンパク
31巻4号(1980年8月発行)
特集 化学浸透共役仮説
31巻3号(1980年6月発行)
特集 赤血球膜の分子構築
31巻2号(1980年4月発行)
特集 免疫系の情報識別
31巻1号(1980年2月発行)
特集 ゴルジ装置
30巻6号(1979年12月発行)
特集 細胞間コミニケーション
30巻5号(1979年10月発行)
特集 In vitro運動系
30巻4号(1979年8月発行)
輸送系の調節
30巻3号(1979年6月発行)
特集 網膜の構造と機能
30巻2号(1979年4月発行)
特集 神経伝達物質の同定
30巻1号(1979年2月発行)
特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
29巻6号(1978年12月発行)
特集 最近の神経科学から
29巻5号(1978年10月発行)
特集 下垂体:前葉
29巻4号(1978年8月発行)
特集 中枢のペプチド
29巻3号(1978年6月発行)
特集 心臓のリズム発生
29巻2号(1978年4月発行)
特集 腎機能
29巻1号(1978年2月発行)
特集 膜脂質の再検討
28巻6号(1977年12月発行)
特集 青斑核
28巻5号(1977年10月発行)
特集 小胞体
28巻4号(1977年8月発行)
特集 微小管の構造と機能
28巻3号(1977年6月発行)
特集 神経回路網と脳機能
28巻2号(1977年4月発行)
特集 生体の修復
28巻1号(1977年2月発行)
特集 生体の科学の現状と動向
27巻6号(1976年12月発行)
特集 松果体
27巻5号(1976年10月発行)
特集 遺伝マウス・ラット
27巻4号(1976年8月発行)
特集 形質発現における制御
27巻3号(1976年6月発行)
特集 生体と化学的環境
27巻2号(1976年4月発行)
特集 分泌腺
27巻1号(1976年2月発行)
特集 光受容
26巻6号(1975年12月発行)
特集 自律神経と平滑筋の再検討
26巻5号(1975年10月発行)
特集 脳のプログラミング
26巻4号(1975年8月発行)
特集 受精機構をめぐつて
26巻3号(1975年6月発行)
特集 細胞表面と免疫
26巻2号(1975年4月発行)
特集 感覚有毛細胞
26巻1号(1975年2月発行)
特集 体内のセンサー
25巻5号(1974年12月発行)
特集 生体膜—その基本的課題
25巻4号(1974年8月発行)
特集 伝達物質と受容物質
25巻3号(1974年6月発行)
特集 脳の高次機能へのアプローチ
25巻2号(1974年4月発行)
特集 筋細胞の分化
25巻1号(1974年2月発行)
特集 生体の科学 展望と夢
24巻6号(1973年12月発行)
24巻5号(1973年10月発行)
24巻4号(1973年8月発行)
24巻3号(1973年6月発行)
24巻2号(1973年4月発行)
24巻1号(1973年2月発行)
23巻6号(1972年12月発行)
23巻5号(1972年10月発行)
23巻4号(1972年8月発行)
23巻3号(1972年6月発行)
23巻2号(1972年4月発行)
23巻1号(1972年2月発行)
22巻6号(1971年12月発行)
22巻5号(1971年10月発行)
22巻4号(1971年8月発行)
22巻3号(1971年6月発行)
22巻2号(1971年4月発行)
22巻1号(1971年2月発行)
21巻7号(1970年12月発行)
21巻6号(1970年10月発行)
21巻4号(1970年8月発行)
特集 代謝と機能
21巻5号(1970年8月発行)
21巻3号(1970年6月発行)
21巻2号(1970年4月発行)
21巻1号(1970年2月発行)
20巻6号(1969年12月発行)
20巻5号(1969年10月発行)
20巻4号(1969年8月発行)
20巻3号(1969年6月発行)
20巻2号(1969年4月発行)
20巻1号(1969年2月発行)
19巻6号(1968年12月発行)
19巻5号(1968年10月発行)
19巻4号(1968年8月発行)
19巻3号(1968年6月発行)
19巻2号(1968年4月発行)
19巻1号(1968年2月発行)
18巻6号(1967年12月発行)
18巻5号(1967年10月発行)
18巻4号(1967年8月発行)
18巻3号(1967年6月発行)
18巻2号(1967年4月発行)
18巻1号(1967年2月発行)
17巻6号(1966年12月発行)
17巻5号(1966年10月発行)
17巻4号(1966年8月発行)
17巻3号(1966年6月発行)
17巻2号(1966年4月発行)
17巻1号(1966年2月発行)
16巻6号(1965年12月発行)
16巻5号(1965年10月発行)
16巻4号(1965年8月発行)
16巻3号(1965年6月発行)
16巻2号(1965年4月発行)
16巻1号(1965年2月発行)
15巻6号(1964年12月発行)
特集 生体膜その3
15巻5号(1964年10月発行)
特集 生体膜その2
15巻4号(1964年8月発行)
特集 生体膜その1
15巻3号(1964年6月発行)
特集 第13回日本生理科学連合シンポジウム
15巻2号(1964年4月発行)
15巻1号(1964年2月発行)
14巻6号(1963年12月発行)
特集 興奮收縮伝関
14巻5号(1963年10月発行)
14巻4号(1963年8月発行)
14巻3号(1963年6月発行)
14巻1号(1963年2月発行)
特集 第9回中枢神経系の生理学シンポジウム
14巻2号(1963年2月発行)
13巻6号(1962年12月発行)
13巻5号(1962年10月発行)
特集 生物々理—生理学生物々理若手グループ第1回ミーティングから
13巻4号(1962年8月発行)
13巻3号(1962年6月発行)
13巻2号(1962年4月発行)
Symposium on Permeability of Biological Membranes
13巻1号(1962年2月発行)
12巻6号(1961年12月発行)
12巻5号(1961年10月発行)
12巻4号(1961年8月発行)
12巻3号(1961年6月発行)
12巻2号(1961年4月発行)
12巻1号(1961年2月発行)
11巻6号(1960年12月発行)
Symposium On Active Transport
11巻5号(1960年10月発行)
11巻4号(1960年8月発行)
11巻3号(1960年6月発行)
11巻2号(1960年4月発行)
11巻1号(1960年2月発行)
10巻6号(1959年12月発行)
10巻5号(1959年10月発行)
10巻4号(1959年8月発行)
10巻3号(1959年6月発行)
10巻2号(1959年4月発行)
10巻1号(1959年2月発行)
8巻6号(1957年12月発行)
8巻5号(1957年10月発行)
特集 酵素と生物
8巻4号(1957年8月発行)
8巻3号(1957年6月発行)
8巻2号(1957年4月発行)
8巻1号(1957年2月発行)