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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻3号

2016年06月発行

文献概要

特集 脂質ワールド Ⅰ.脂質を見る技術の革新

脂質分析イメージングで脂質を“見る”

著者: 堀川誠1 武井史郎1 瀬藤光利1

所属機関: 1浜松医科大学解剖学講座細胞生物学分野

ページ範囲:P.198 - P.202

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 古くからの形態学は,分子生物学と出会って分子イメージングが生まれた。分子イメージング手法としては,RI(radioisotope)や蛍光を用いた分子の直接標識化,分子と特異的な相互作用を示すタンパク質・抗体による二次的な標識化,更に核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance;NMR)やラマン分光などの分子固有の特性を利用した直接的観察法などが用いられ,遺伝子やタンパク質が主に観察されてきた。ごく最近になって脂質も分子イメージングの対象となり,脂質にも分子種ごとの分布があることが明らかになったのは,質量顕微鏡法などが登場してからのことである。本稿では,代表的な脂質観察法を紹介すると共に,新しい分子観察技術として筆者らが開発を進めている質量顕微鏡法の脂質解析における応用例の解説を行う。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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