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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻3号

2016年06月発行

文献概要

特集 脂質ワールド Ⅳ.種を越えた脂質の働き

線虫を用いた脂質研究

著者: 今江理恵子1 河野望1 新井洋由1

所属機関: 1東京大学大学院薬学系研究科衛生化学教室

ページ範囲:P.252 - P.257

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 線虫 Caenorhabditis elegansC. elegans)は,プログラム細胞死やRNA干渉(RNAi)など,普遍的な生命現象の発見やその分子機構の解明に大きく貢献している優れたモデル生物である。線虫は発生・分化,神経科学,寿命の制御など様々な分野で用いられているが,近年,脂質研究においても線虫が用いられることが増えており,肥満関連病態のモデルとしても使われ始めている。本稿では,モデル生物としての線虫の特徴と利点を紹介し,線虫が有する脂質とその機能について,最近の知見を交えながら概説する。更に,ホスファチジルイノシトールの特異的脂肪酸組成を規定する酵素群の同定についての筆者らの研究を紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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