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特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦 Ⅱ.分子標的治療の確立を目指して
タウ凝集を標的にした認知症治療
著者: 高島明彦1 添田義行2
所属機関: 1学習院大学理学部生命科学科 2福島県立医科大学医療研究推進センター
ページ範囲:P.303 - P.308
文献購入ページに移動ADの根本治療薬としてAβ産生抑制,老人斑除去の治験が行われたが,老人斑が除去されても認知症進行を抑制できないことから,認知症発症のかなり前段階で治療を開始する予防薬(先制治療薬)としての開発が行われている。このことは,AβはADの発症要因ではあるが,認知症を引き起こす直接の原因ではなく,脳老化を加速する修飾因子として作用していることが示唆される。
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