文献詳細
増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅰ.循環器疾患・血液疾患
文献概要
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は,細胞外マトリックス(ECM)のリモデリングを担う主要なタンパク質分解酵素である。血管組織はECMを豊富に含むため,基質的血管疾患ではMMPが良い診断・病態バイオマーカーになる可能性がある。血中MMP濃度の測定だけでなく,疾患および部位特異性の向上を目指してイメージング手法も開発されつつある。血管疾患におけるMMPの役割解明が進むことで,バイオマーカーとしての意義も明らかになると期待される。
参考文献
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