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増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅰ.循環器疾患・血液疾患
静脈血栓塞栓症のマーカーとしてのD-ダイマー
著者: 山田典一1
所属機関: 1三重大学大学院医学系研究科循環器・腎臓内科学
ページ範囲:P.394 - P.395
文献購入ページに移動 D-ダイマーは安定化フィブリン分解の鋭敏なマーカーであり,静脈血栓塞栓症(VTE,肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症の総称)の診断過程において,その高い感度と陰性的中率から除外診断法として有用である。VTE臨床確率評価を加えることで,VTE疑い症例から画像診断を必要とする症例を絞り込むことが可能となる。更には,VTE治療における抗凝固療法継続の必要性の予測方法としての有用性にも注目されている。
参考文献
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