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増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅲ.代謝
脂肪細胞由来の抗糖尿病・抗動脈硬化因子,アディポネクチン
著者: 船橋徹1
所属機関: 1三井住友銀行大阪健康サポートセンター
ページ範囲:P.416 - P.417
文献購入ページに移動 アディポネクチンは,抗炎症,抗糖尿病,抗動脈硬化作用を有するアディポサイトカインで,脂肪細胞特異的に分泌され動脈硬化巣や傷害臓器に集積する特異な性質を持つ生体防御分子である。血中に4-30μg/mLという高濃度で存在するが,内臓脂肪が蓄積すると血中濃度が低下する。メタボリックシンドロームにおいて,アディポネクチンの欠乏は中心的な役割を担っており,健診などの機会で測定して“低アディポネクチン血症”を評価することは,内臓脂肪を減少させる指導を行う予防医学において有用と考えられる。
参考文献
. 24:29-33, 2004
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