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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻5号

2016年10月発行

文献概要

増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅲ.代謝

ヘプシジン-25のバイオマーカーとしての意義

著者: 友杉直久1

所属機関: 1金沢医科大学総合医学研究所プロジェクト研究センター寄付部門天然変性蛋白質創薬科学研究部

ページ範囲:P.420 - P.421

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 ヘプシジン-25は,鉄代謝系の変動に応じて分泌され,体内鉄を回転利用して血中への鉄供給を制御し,血清鉄の恒常性を保つフィードバック機構の中心的役割を演じている。一方,ヘプシジン-25分泌は鉄代謝以外の要因でも誘導され,鉄代謝系を攪乱する。ヘプシジン-25値は,特定の疾患の診断的価値を持つものではないが,鉄の回転利用状況を裏付ける指標であり,鉄代謝系の病態理解に欠かせない重要なバイオマーカーとなっている。

参考文献

. 95:1832-1840, 2010
. 112:1503-1509, 2008
. 113:1271-1276, 2004
. 117:4425-4433, 2011
. 108:1381-1387, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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