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増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅲ.代謝
老年疾患のバイオマーカーとしてのAGE
著者: 山岸昌一1
所属機関: 1久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学
ページ範囲:P.422 - P.423
文献購入ページに移動 糖尿病患者の蔓延は世界的な傾向であり,2015年の糖尿病アトラス第7版によれば,世界の糖尿病有病者数は4億1,500万人とされている。糖尿病患者では,大小様々なレベルの血管が障害され,透析,中途失明,心筋梗塞などのイベントリスクが上昇する。加えて,糖尿病では,老化のプロセスが進行し,アルツハイマー病,がん,骨粗鬆症などの老年疾患の発症リスクも上がってくることが明らかにされてきた1-5)。そして,これら疾患の発症,進展の共通の分子基盤に終末糖化産物(AGE)の形成亢進や蓄積がかかわっていることが推定されてきている1-5)。本稿では,老年疾患のバイオマーカーとしてのAGEの臨床的意義について解説する(図)。
参考文献
. 18:48-56, 2015
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