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文献詳細

雑誌文献

生体の科学67巻5号

2016年10月発行

文献概要

増大特集 病態バイオマーカーの“いま” Ⅲ.代謝

骨代謝マーカーを用いた骨粗鬆症の診断と治療への応用

著者: 浦野友彦1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院老年病科

ページ範囲:P.428 - P.429

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 骨粗鬆症の診断と治療において,骨代謝マーカーを用いて骨代謝状態を把握することは重要であり,その測定が推奨されている。現在,骨粗鬆症に対し,保険収載されている骨代謝マーカーは全部で9種類あり,骨吸収マーカーならびに骨形成マーカーが存在する。使用薬剤によって特異的に変化する骨代謝マーカーがあるため,各マーカーの特性を理解することは重要である。薬効評価に関しては,各マーカーで算出された最小有意変化(MSC)を超える変化が見いだされた場合に有意な効果があったと判断する。今後,骨代謝マーカーに関してより詳細な研究が進むことで,各マーカーの疾患や薬剤に対する特異性が見いだされることが期待される。

参考文献

1)山田真介,稲葉雅章:骨代謝マーカー.竹内靖博編:最新医学別冊 診断と治療のABC 骨粗鬆症,pp62-71.最新医学社,東京,2016
. 6:1345-1354, 2015
3)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.ライフサイエンス出版,東京,2015
. 11:S2-17, 2000
. 31:1-15, 2013
. 26:595-602, 2008
. 29:62-70, 2011
. 26:2778-2784, 2011
. 97:E1473-1477, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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