文献詳細
増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅳ.炎症・線維化
文献概要
セマフォリン分子群は従来発生過程の神経軸索誘導にかかわる因子として同定されたが,近年,血管新生,骨代謝,がんの転移,免疫など,多岐にわたる生理活性が次々と報告されている。なかでも免疫制御にかかわる一群は“免疫セマフォリン”と呼ばれ,様々な免疫担当細胞への作用を有している。また,多発性硬化症,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE),アトピー性皮膚炎,がんなどの疾患への関与も示されている。本稿ではSema4D/C100の関節リウマチへの関与とバイオマーカーとしての知見を交え,免疫セマフォリンの機能および疾患との関連について述べる。
参考文献
. 13:802-814, 2013
. 17:1473-1480, 2011
. 13:621-631, 2000
. 67:1481-1490, 2015
掲載誌情報